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ローマ書講解(上) の商品レビュー

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2020/06/23

有名な神学書。 神学者でもキリスト教徒でもない身としては、内容は一部しか理解できなかった。 ただし、理解できない最大の原因は、翻訳がひどく、日本語になっていない箇所が多いためである。(主語と述語がいつのまにか食い違っていたり、その関係がぼかされていたり、句読点の場所がおかしかっ...

有名な神学書。 神学者でもキリスト教徒でもない身としては、内容は一部しか理解できなかった。 ただし、理解できない最大の原因は、翻訳がひどく、日本語になっていない箇所が多いためである。(主語と述語がいつのまにか食い違っていたり、その関係がぼかされていたり、句読点の場所がおかしかったり、ダッシュがヘンテコな場所にあったり、その他悪文のオンパレード) これで下巻まで読まなければならないというのは相当つらい。 旧約を全面的に改訳とあるが、これ以上ひどいものを売りに出していたのだろうか。 だとすれば、そちらの方が珍品として価値があるかもしれない。 残りの部分はなんとか理解できる。 理解できるといっても、論旨は分かるのだが、なにを指して言っているのか、実質的な中身は分からない。 キリスト教会に対する厳しい批判などの部分は理解できるが、神信仰の積極的な面が語られてくると、なんのことだか。 それでも、著者の饒舌なまでの迫力もあって、重要性は伝わってくる。 文庫版で上下あわせて1000ページの著書である。 キリスト教は2000年以上の歴史があり、トマス・アキナスからルターやカルヴァンを経て、膨大な神学的議論の蓄積があるはず。 厚く覆われた旧来の議論の壁は、これぐらい重量のある弾丸でないと突破できないのだろう。

Posted byブクログ