神は銃弾 の商品レビュー
このミス1位にも選ば…
このミス1位にも選ばれた上質のミステリ。描写が少しきついところもありますが、エンターテンメントとしてはやはり一級品。
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父親が連れさられた娘…
父親が連れさられた娘を探しに行く話し。うわっ・・・と思うことがあるけど、面白いです。
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娘を取り戻すため、中…
娘を取り戻すため、中年警官が荒野を行く。この話も金と暴力とセックス。そして猟奇的殺人。それにしても、神さまが銃弾な訳ないじゃん!
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1999年に書かれた『神は銃弾』でノワールファンに衝撃を持って迎えられた本作。 まさか2023年になって映画化するとは思ってもいなかった(映画自体はキャスト陣が演じるキャラクター造形は素晴らしいのだが、残念なことに映画は悪い意味で原作通りにやってしまったせいで、キャラクターたちの...
1999年に書かれた『神は銃弾』でノワールファンに衝撃を持って迎えられた本作。 まさか2023年になって映画化するとは思ってもいなかった(映画自体はキャスト陣が演じるキャラクター造形は素晴らしいのだが、残念なことに映画は悪い意味で原作通りにやってしまったせいで、キャラクターたちの魅力を活かしきれてなかった) 10数年ぶりに原作を読み直したくなって久々に表紙をめくったのだが、やはりめちゃくちゃスゴい。 今読んでもこの容赦のないプロットと、ドライで冴え渡ったキレッキレの文章には惚れ惚れするくらい食らってしまう。 そして600ページ近くある作品で、この文体で描かれるのは癖がありそうなのに、なぜかリーダビリティが高いのも不思議だ。 暴力をここまで陰惨に、かつ徹底的に描いていながらも、キャラクターの内面の機微も繊細に読み取り描いていくのも抜群に上手い。 改めてスゴい作家だ、と。 ボストン・テランは2019年に『How Beautiful They Were』という新作を出しているのだが、これは翻訳されないのかな……。 ってか新作もそろそろ出してくれないかな。 それとボストン・テランは何回も映画化が動くけど頓挫し、を繰り返しているのだが、『神は銃弾』が作られたことで次の映画化も動いているらしい。 次は『暴力の教義』が映画化するんだとか。こっちはちょっと座組的に心配ではあるのだけれど……。
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ストーリーはシンプルだが文章がやや難解。20ページほど読み進めると脳が慣れてくるのか難解に感じなくなる。 太字部分の回想、風景描写や人の仕草など、映像を頭に浮かべながら読むとなかなかかっこいい。これから映画も見てみよう。
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アメリカ国民に広く根付き、意識せずとも行動規範となっているキリスト教。このことは一神教を持たない日本人には理解し難いことも多々あると思うが、一方でキリスト教の教えとは程遠いモラルの中で病んでいるアメリカ。 この作品に登場する元ジャンキーのケイス、サイコキラーのサイラスが語る言葉は...
アメリカ国民に広く根付き、意識せずとも行動規範となっているキリスト教。このことは一神教を持たない日本人には理解し難いことも多々あると思うが、一方でキリスト教の教えとは程遠いモラルの中で病んでいるアメリカ。 この作品に登場する元ジャンキーのケイス、サイコキラーのサイラスが語る言葉は、哲学的で、現代を反映した過激だが新しい宗教的な響きがある。 それは世界中に広まったキリスト教やその他の一神教が、世の中をパラダイスにするどころか、血みどろの世界を創っている元凶なのではないかという疑念さえあるからではないか。 心底、神を畏れ、その教えに従うものはもうアメリカには少ない。しかし一方で銃弾の力を信じ、それに取り憑かれた社会がアメリカということなのか。
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初めはグロいなと思って読書を止めようと思ったけど、徐々に読むのを止めれなくなった。 最後のページを読んでスッキリした。
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長く、そして読みにくい。 文章がわかりにくくて頭になかなか入ってこなかった…。 でもそれを耐えて読み続けると、頭がなれるのかあまり苦じゃなくなりました。 映画の宣伝で気になって読んだので、ケイスとボブのイメージは先に出来上がってしまっていました。 具体的に、この人物はどのように...
長く、そして読みにくい。 文章がわかりにくくて頭になかなか入ってこなかった…。 でもそれを耐えて読み続けると、頭がなれるのかあまり苦じゃなくなりました。 映画の宣伝で気になって読んだので、ケイスとボブのイメージは先に出来上がってしまっていました。 具体的に、この人物はどのように死んだのか?と疑問が残るような場面の切り替わり方をしていて、それがいい余韻になった。 ケイスの強さ、ぶれない性格、残っている優しさ、すべてが魅力的でした。 かっこいいジャンキーでタトゥーだらけな女の子と会えただけでも読んでよかったです。 一連の事件の真相はわかりづらくすっきりしない部分もありましたが、すべてが事細かに、明らかになる必要はないのかもしれないと思える本でした。
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初期(「音もなく少女は」まで)のボストン・テランの小説でわたしが読みたいのは、繊細で美しく複雑で荒々しい、とにかくカッコいい文章とそこに幾重にも厚くかけられる比喩のベール。シンプルなストーリーの上で語られる窮地に陥り人生を解決しようとする人々それぞれにある、こだわり、理、世界をど...
初期(「音もなく少女は」まで)のボストン・テランの小説でわたしが読みたいのは、繊細で美しく複雑で荒々しい、とにかくカッコいい文章とそこに幾重にも厚くかけられる比喩のベール。シンプルなストーリーの上で語られる窮地に陥り人生を解決しようとする人々それぞれにある、こだわり、理、世界をどう観ているかの視点。そして、女性が、虐げられたものが、自らに手で独立を、尊厳を取り戻す物語だ。 「そう、神は白人で、男なんだよ。だけど、あたしの意見を言えば、それこそ、そもそもの罪だ。それでもう先例ができちまったんだから。神性ー完璧ーは男だって言っちまったんだから。それこそ息子に引き継がれるべき白人の文化で、だから、それ以外の人間は誰でも、それ以外のものは何もかも、それよりひとつ劣るんだよ。女も、黒人も、インディアンも、動物も、ゲイも」 故にボストン・テランは女性の、虐げられたものの新しい神話を書くのだ。一年の最後の日に、1stを再読してそんなことを言い切りたくなったのでした。 - ボストン・テランの文章は集中していないと置いていかれてしまいそうになるけれど、それでもとてもカッコ良い。付箋も立つ。引用というか、書き残しておきたくもなってしまうのでした。 「見なよ。これこそ完全な命の形だ。至高の芸術形式だ。誰にも平等な偉大なるものさ。これは政治の境界も宗教の境界も全部越える。これはなんのしがらみもない。だから、誰もえこひいきしたりしない。向こうもこっちもどっちにも傷を負わせる。これは、ゴミみたいに偉ぶったたわごとを並べて、聖書が撒き散らすくそ寓話のどれにも負けないくらい単純で深いものだ。これはその背に歴史を背負って、眼のまえにあるものをすべて薙ぎ倒す。信仰はすべてこの処女真鍮の莢の中にあるんだよ。これこそ処女交降誕なんだよ、ベイビー。そうとも。これこそ新しい宗教を生み、古い宗教をやっつけるものだ。コヨーテ、神はいるよ。だから、不幸や苦痛なんか、にっこり笑って耐えるんだね」 「ホーナデイ社の弾丸を手に彼女が語った、真実の世界で完全な力を維持しているものに関する二分間の哲学。」 神は銃弾。
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二度目の読了だが、シンプルなストーリーで読み応えがある。 アメリカならこういう事が起き得るかもしれない、という導入部から物語はオフビートでスローテンポながらもアクセルを決して緩めない。ただ、馬鹿の一つ覚えのように飛ばしすぎず、かといってゆっくり過ぎず、荒削りな文章で荒野の暗黒世界...
二度目の読了だが、シンプルなストーリーで読み応えがある。 アメリカならこういう事が起き得るかもしれない、という導入部から物語はオフビートでスローテンポながらもアクセルを決して緩めない。ただ、馬鹿の一つ覚えのように飛ばしすぎず、かといってゆっくり過ぎず、荒削りな文章で荒野の暗黒世界を描き出していく。 重厚な文体と闇が融合したノワールの秀作と言っていいだろう。
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