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戦略思考ができない日本人 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2021/10/10

えっと、著者は中学2年生だっけ? 「ぼくのかんがえた、さいきょうの文明論」にしか見えない。 まず戦略思考とはどのようなもので、なぜそれを目指さないといけないのかの説得が欠落している。日本の国土と風俗に根付いた思考様式を捨て去るほど戦略思考とやらは素晴らしいのか? また無常感文明や...

えっと、著者は中学2年生だっけ? 「ぼくのかんがえた、さいきょうの文明論」にしか見えない。 まず戦略思考とはどのようなもので、なぜそれを目指さないといけないのかの説得が欠落している。日本の国土と風俗に根付いた思考様式を捨て去るほど戦略思考とやらは素晴らしいのか? また無常感文明やら作用・反作用とやらは法則というほど普遍的な理論なのか? それらの根拠が全く示されないので、説得力に欠けることこの上ない。論を立てるには普通、「AならばB、BならばC、だからAはCだ」のような展開を辿るものだが、徹頭徹尾「AはCなのである」に終始している。頭悪すぎだろ。 まあ言いたいことはわかる。毎年決まった時期に決まった作業が必要な米作文化の影響は少なからずあるだろう。そうであるからこそ、中国華南や南アジアなど同様に米作文化を持っている地域と文化が共通しているのかなどの検証が欲しい。それに「要塞文明」のアメリカ国民の半数がトランプ真理教やQアノンの妄想に取りつかれている所を見ると、日本だけが特殊なのかどうかも限りなく疑わしい。まずは著者自らの妄想を解いたらいかがだろうか。

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2016/08/30

寝る前のフォトリーディング&起床後の高速リーディング。渡邉祐介著「ドラッガーと松下幸之助」の本と同じく、日本論についてとても良い本であると思った。単に私の興味かも知れないが、とても集中できる。

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2013/04/24

要約を言えば、欧米とは異なる日本文化は全く異なるモノの見方をしており、戦略的なモノの見方ができないのだるということだと思う。 最終章では、そんな日本人も変革しなければならないとしている。比較文化論的な要素が強いと思った。

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2011/01/26

日本と海外との文化から育まれた思考の対比が面白い。 なるほどと思う部分もあれば、違和感を感じる部分もある。 興味深かったのは、 「西欧人は人間マジノ線の包囲網(行動原理の共有)で連帯の輪を国家を超えて作れるが、日本は情緒共有で連帯するので、最大で国会の枠内でとどまり、連帯の強度...

日本と海外との文化から育まれた思考の対比が面白い。 なるほどと思う部分もあれば、違和感を感じる部分もある。 興味深かったのは、 「西欧人は人間マジノ線の包囲網(行動原理の共有)で連帯の輪を国家を超えて作れるが、日本は情緒共有で連帯するので、最大で国会の枠内でとどまり、連帯の強度は情緒共有で感じる一体感の強さにのみ依存する⇒西洋の連帯に比べてもろい」 「西欧が歴史を受け止め、ヒトラーなどの人物は否定するが国民性は否定しない。対して日本は歴史に対して自虐的なのは、西欧は<契約・再契約の法則>であり、日本は<作用・反作用の法則>であるから」 という部分。(上記は要約) また、結論として21世紀の日本はどうあるべきかを述べていたが、作者は大人の自己変革と子供の教育改革と述べていた。 最近どの本を読んでも、結論は教育に行きつくのが面白い。 現在教育として電子化や英語早期教育などがとりだたされているが、教育の根本の詰め込み教育の改革の方が重要だと思う。 どちらにしても日本人的な理由がいくつか検証されていて、なかなか面白い本でした。

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2014/10/28

[ 内容 ] 政府の景気対策はいきあたりばったり。 教育改革は細部の手直しばかりで抜本対策は出てこない。 官僚も企業のトップも「前例がない」といっては何もしない。 これまで日本人はなぜ主体的な戦略思考ができなかったのか? 本書では、西欧が堅固な守りで構築された「要塞文明」であるの...

[ 内容 ] 政府の景気対策はいきあたりばったり。 教育改革は細部の手直しばかりで抜本対策は出てこない。 官僚も企業のトップも「前例がない」といっては何もしない。 これまで日本人はなぜ主体的な戦略思考ができなかったのか? 本書では、西欧が堅固な守りで構築された「要塞文明」であるのに対して、日本は「はかなさ」の情緒を共感しあう「無常感文明」であると捉え、日本文明のもつ自我・法則性・宗教観などの分析を通して、日本人がグローバル・スタンダード時代を生き抜くために必要な自己変革へのヒントを提示する。 [ 目次 ] 第1章 「無常感文明」日本と「要塞文明」西欧―文明論(日本文明は無常感文明である;秀吉の「夢のまた夢」こそが無常感の理念型 ほか) 第2章 日本人と西欧人の主体性の違い―自我論(「自我の要塞化」とは「主体性の強度」を高めることである;日本では「組織我」もまた「主体性の強度」が低い ほか) 第3章 「無常感文明」と「要塞文明」を貫く法則―法則論(文明には基本法則がある;「作為の法則」と「自然の法則」 ほか) 第4章 八百万の神々と無常感文明―宗教論(無常感はアニミズムが原点;宗教が人間を「遺伝子の呪縛」から解き放った ほか) 第5章 日本文明を変革する道―変革論(日本文明は「情緒」という「透明なアイデンティティ」の文明;「透明なアイデンティティ」が「アイデンティティ不確実感」を生んだ ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2009/10/04

要塞文化の西欧 無常感文化の日本 異民族との戦い経験が少ないゆえ 同民族での共通項により 自我の形成の必要性に迫られない 自我を支えている共同体を守ろうとする 契約による行動原理で動く西欧 本筋と例外のダブルスタンダード 日本のあいまいさ 同一民族の以心伝心 感情としての...

要塞文化の西欧 無常感文化の日本 異民族との戦い経験が少ないゆえ 同民族での共通項により 自我の形成の必要性に迫られない 自我を支えている共同体を守ろうとする 契約による行動原理で動く西欧 本筋と例外のダブルスタンダード 日本のあいまいさ 同一民族の以心伝心 感情としての 本音と建て前 農耕民族からくる過去の反復という行動傾向 外発エネルギーによる 慣性が働き あいまいな本音と建前が逆転する 文化や歴史としての 日本人 西欧人の行動原理 行動傾向の事が書かれています なるほど と思う知的満足がありました

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