いつか王子駅で の商品レビュー
軽快な文体で読み進めることが出来た。著者の体験を基に描かれた作品だろうか。自分の知っている場所が出てきており、著者と同じイメージを持つことが出来たかと思うと嬉しい。正吉さんの行方が気になる…
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「いつか王子駅で」堀江敏幸◆居酒屋で出会った正吉さん、競馬、かつて読んだ文学作品などが主人公の経験に重なりながら走馬灯のように彼の頭を巡っている…。うーん、正直よく分からなかった。主人公が書いたエッセイを読んでいるような、彼のつらつらとした思考を辿るようなとりとめのない感じ…。
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散文的な印象を受ける小説だった。あまりストーリー展開にエンタメ小説のような激しさがない分、フランス映画のようなトラップがあるような気がして、読んでいて少し緊張。
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すっと入ってくる優しい文体だが、私には何だか合わないようだ…。 読後、頭に何一つ残らなかった… これだけ評価されている方だから、不安でしょうがないのだが、 もう少ししたら、また読んでみたいと思う。
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タイトルに惹かれて以前から読みたかった本。小説のようなエッセイのような不思議な本だった。私の回想や想像と過去の文学作品の引用がなかなかうまく繋がっていて、リアルな虚構みたいな感じがした。全体を貫いているのは「馬」。タイトルからは想像できないテーマでした。正吉さんと私が再会できてい...
タイトルに惹かれて以前から読みたかった本。小説のようなエッセイのような不思議な本だった。私の回想や想像と過去の文学作品の引用がなかなかうまく繋がっていて、リアルな虚構みたいな感じがした。全体を貫いているのは「馬」。タイトルからは想像できないテーマでした。正吉さんと私が再会できていたらいいなと思う。
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読後感も爽やかな、よくできた小説とでも言えばいいのか(あまりいいほめ言葉ではないような気もするが…)。堀江さんのもので少し長いものならこれを薦めたい。題名も好きなので。 ゆっくりと書き写してみたいような気になる。
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句点が少ない文体のテンポが面白くて、その独得のリズム感から時を忘れて読み進めてしまい寝不足になってしまいました。最小のページに、。はなく、最後のページは、。一個。
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06097 レトロ指向でスローライフな主人公の日常をエッセイ風に描く。「時代屋の女房」のような世界。
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堀江氏の文章はまるで川面を横切るひと連なりの飛び石のようだ。ひとつの単語、ひとつのフレーズが次のそれへとさりげなく誘い、気付けばひとつの物語の流れを渡り終えている。ふり返れば最初の一歩がどこにあったのか頻浪のまにまに紛れてしまっているが、その最初の一歩が今いる最後の一歩に確実に繋...
堀江氏の文章はまるで川面を横切るひと連なりの飛び石のようだ。ひとつの単語、ひとつのフレーズが次のそれへとさりげなく誘い、気付けばひとつの物語の流れを渡り終えている。ふり返れば最初の一歩がどこにあったのか頻浪のまにまに紛れてしまっているが、その最初の一歩が今いる最後の一歩に確実に繋がっているのは渡り終えた我が身が証明している、といった具合に。その意味で、堀江氏の文章はどんな些細な一言一句も疎かに読めない。ひとつひとつを確かめるように読まされ、それが一層味わいを深める。少女の造形は中年男性の理想を投影しているようで、読んでいて時折恥ずかしくなってしまうが、描写される情景と呼応するかのようなラストに向けてスパートする文章は見事の一言に尽きる。
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2008.11 文章の心地よさが何度も読みたくなる。 昔読んだときよりしっくりきた。解釈を聞いたからかな。
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