双頭の鷲(上) の商品レビュー
「戦の天才」ベルトラ…
「戦の天才」ベルトランの百年戦争における痛快な活躍と生涯を描いた英雄譚。主人公の魅力もさることながら、脇を固める登場人物達も個性的で素敵です。
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フランスの地方の貧乏…
フランスの地方の貧乏貴族出身。43歳まで童貞だったベルトラン・デュ・ゲクラン。百年戦争の最中、軍才を発揮しイングランド軍を次々と撃破する。彼の快進撃は止まらない。
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鮮やかに勝利する喜び…
鮮やかに勝利する喜び。成功者へ対する淀んだ嫉妬心。報われないと知っていても断ち切れない想い。
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イングラントとの百年…
イングラントとの百年戦争で苦戦しているフランス軍に貧乏貴族のゲクランがやってくる。フランスの軍神とたたえられる彼のサクセスストーリーが痛快でした。
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主人公のベルトラン・…
主人公のベルトラン・デュ・ゲグランの百年戦争での活躍譚。豪放磊落なところや容姿の奇抜さや、女には純情なところなど彼の持ち味はたくさんある。でも佐藤賢一の書く主人公っていつも豪快で言葉遣いが悪くってと似てるのはなぜ?
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※上下巻通しての感想です 幼児性のある軍事の天才、ベルトラン・デュ・ゲクランがあまりにも魅力的。全体としては「悲劇」なのだろうが、読後に悲壮な感覚は残らなかった。 解説にもあるとおり、アレクサンドル・デュマのダルタニャン物語を彷彿とさせる傑作。
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本の雑誌・40年40冊から。ずっと積読状態にあったんだけど、東大弁護士新書に背中を押され、この度やっと読むことに。漫画で読んだりして、個人的に最近興味が増しているフランス革命界隈が題材。主人公のことは全く未知なんだけど、アクの強さでインパクトは強烈。好きとまでは思わんけど、目が離...
本の雑誌・40年40冊から。ずっと積読状態にあったんだけど、東大弁護士新書に背中を押され、この度やっと読むことに。漫画で読んだりして、個人的に最近興味が増しているフランス革命界隈が題材。主人公のことは全く未知なんだけど、アクの強さでインパクトは強烈。好きとまでは思わんけど、目が離せない。いわゆる大器晩成型ぽいけど、後半でどこまで凄みを発揮するのか、興味津々。
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100年戦争の英雄と言えばジャンヌダルクぐらいしか思い浮かばないけど、フランス史にこんな痛快な英雄がいたことを全く知らなかった。 ベルトランの無邪気な振る舞いは正に子供のようで、エマニエルやシャルルをはじめそれに振り回されつつも盛り立てる人々が親のようであり、その互いに思い遣る関...
100年戦争の英雄と言えばジャンヌダルクぐらいしか思い浮かばないけど、フランス史にこんな痛快な英雄がいたことを全く知らなかった。 ベルトランの無邪気な振る舞いは正に子供のようで、エマニエルやシャルルをはじめそれに振り回されつつも盛り立てる人々が親のようであり、その互いに思い遣る関係に温かい気持ちになる。 現代社会でも無邪気な子供を優しく見守ることのできない未熟な大人がいるように、中にはベルトランの出世に嫉妬する貴族や実弟もいる。そんな人たちには相応の末路が用意されているあたりも痛快だった。 ただベルトランの過去、実の母親に愛されることがなかった過去はあまりに辛く哀しい。 連戦連勝でフランス王家の信頼を得て大元帥の地位まで昇った英雄。嫉妬も愛情のひとつとカウントすればフランス史上最も多くの人々に愛されたと人物だと言える。でも母親の笑顔はベルトランに向けられることはなかった。こんな哀しいことなんてあるだろうか?同じ男の子として生まれたものとしてベルトランの哀しみは痛いほど解る。 男の子は誰よりも母親に喜んで欲しくて、認めて欲しくて頑張るし無茶もする。大元帥の地位まで昇るほどにガムシャラに頑張ったのに母親の笑顔を得ることなく終わったベルトランの不幸はあまりにも残酷だと思う。それほど男の子にとって、いや全ての子供にとって母親の存在は大きいものだと思う。 親の愛情を受けられないってことは最も大きな不幸だと思う。それはベルトランほどの成功を手にしたと思われる大人物であっても。
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フランスの100年戦争の初期に現れ、劣勢だったフランスの窮地をそれこそ連戦連勝で挽回した英雄ベルドナント・デュ•ゲクランの一代記である。上巻では、不遇を囲った幼少期から頭角を現し始めた無敵とまで言われた馬上槍試合で見いだされブロア伯の旗印のもとブルターニュ継承戦争に身を投じ、プル...
フランスの100年戦争の初期に現れ、劣勢だったフランスの窮地をそれこそ連戦連勝で挽回した英雄ベルドナント・デュ•ゲクランの一代記である。上巻では、不遇を囲った幼少期から頭角を現し始めた無敵とまで言われた馬上槍試合で見いだされブロア伯の旗印のもとブルターニュ継承戦争に身を投じ、プルセリアンドの黒犬という傭兵軍団を率いて当時日の出の勢いのイングランドを背景につけたモンフォール伯の軍と長年に渡る戦いに身を投じる。物語では彼の戦上手が余すところなく語られ、当世一の醜男が軍神になる過程が描かれる。また、当時シャルル王子だったシャルル5世と邂逅し、生涯仕えていく運命の主君を認め、この後フランス王家復興の右腕として軍団を率いて転戦していく様が描かれる。 ゲクランはあれだけ戦上手なのに彼の知性については全く語られることはなく粗野で下品で純真な人物として描かれる。日本の戦国武将では全く見出せない人物であるところが興味深い。
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舞台は中世フランス。 イングランドとの百年戦争の前半あたりでしょうか? ブルターニュの貧乏貴族、ベルトラン・デュ・ゲグランの一代記です。 このデュ・ゲグランという人物。 粗野粗暴で教養も常識もはなく、 下品と言うより品というもの自体を知らないような人。 こう書くと本当にかかわり...
舞台は中世フランス。 イングランドとの百年戦争の前半あたりでしょうか? ブルターニュの貧乏貴族、ベルトラン・デュ・ゲグランの一代記です。 このデュ・ゲグランという人物。 粗野粗暴で教養も常識もはなく、 下品と言うより品というもの自体を知らないような人。 こう書くと本当にかかわりたくないような人だけど、 どこか憎めない人物として描かれています。 実際本人には全く悪気はなく、恐ろしく純粋で無邪気な人なのです。 そしてなぜか子供の頃から滅法喧嘩が強い。 この物語は、そんな彼がその才能をいかんなく発揮し、 登りつめていく様を描いています。 彼を理解してくれる人物に恵まれ支えられ、 無邪気なまま知らず貧乏貴族から フランスの大将軍まで登りつめてゆく様は痛快です。 その無邪気な言動の裏に見え隠れする頑固なコンプレックスや 報われない渇望する想いがより人物像をしっかりさせ、 ただの痛快な物語だけにしていないところがまたいいです。 本書は上巻だけで600ページ近い大作ですが、 映画や舞台のようにぱっぱと場面が切り替わる構成によって、 中弛みやだらだら感が全くありません。 あきさせず面白く読ませてくれます。 さて、下巻はどうでしょうか? 昇った日はやがて落ちていくのでしょうが、 まだまだやってくれそうで、本当に読むのが楽しみです♪
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