中陰の花 の商品レビュー
中陰とはこの世とあの世の中間。 質量不滅の法則。 世の中の物すべては膨らみ広がりつつある。 宇宙は膨張している事を思ってなるほどと思った。 しかしながら死んだ後のことはお坊さんでもわからない。
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死後のことは、生きている人間にわかるはずはない。 僧侶であってもそう。 でもやはり感じ取ることが出来る魂の存在。 しかし妻の圭子さん、つき抜けたキャラですね。 朝顔の音は悲しい話である。 この人はどうしても不幸から抜け出せないような 絶望感を感じた。
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対談や『禅的生活』でファンになった玄侑宗久さん♪ 小説も、やっぱイイ! なんだろ。小説…ではなくって文学を久々に読んだ気になる。 抱き合わせの『朝顔の音』は、個人的には好きじゃないけど、 全体を通して、ブレない、芯のしっかりある、 さすが御坊様が書いただけある!ズシンと存在感の...
対談や『禅的生活』でファンになった玄侑宗久さん♪ 小説も、やっぱイイ! なんだろ。小説…ではなくって文学を久々に読んだ気になる。 抱き合わせの『朝顔の音』は、個人的には好きじゃないけど、 全体を通して、ブレない、芯のしっかりある、 さすが御坊様が書いただけある!ズシンと存在感のある本♪
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禅僧、玄侑宗久が記した小説。評者の浅い仏教理解では適当なことしか言えないが、死生観を著した作品。 死んだらどうなるんだろう。。子供の頃の疑問を蘇らせる。
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現役僧侶の方が書かれた作品。「死んだらどうなるの?」「成仏ってつまり何?」みたいな信仰あるなしにかかわらず持つ普遍的な疑問に清々しく向き合っている良い物語だった。 でも私は表題作よりももう一篇の「朝顔の音」のほうが物語に共感できた。 強姦された際に妊娠した子供を出産→遺棄したその...
現役僧侶の方が書かれた作品。「死んだらどうなるの?」「成仏ってつまり何?」みたいな信仰あるなしにかかわらず持つ普遍的な疑問に清々しく向き合っている良い物語だった。 でも私は表題作よりももう一篇の「朝顔の音」のほうが物語に共感できた。 強姦された際に妊娠した子供を出産→遺棄したその後の話。これが終わりじゃなくてそこから始まって日々を描くあたりに当たり前の筈の厳しさを感じる。
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僧侶の則道、預言を行うウメさん、世間で言うおがみや。 ウメさんが生死の境をさまよっている状態から物語が始まる。 一瞬の光を感じるようになる。 それは人が死ぬと純粋な光になるとの考えを裏書きしているかの様。 「中陰」、それはこの世とあの世の中間、『空』といえるエネルギーが自...
僧侶の則道、預言を行うウメさん、世間で言うおがみや。 ウメさんが生死の境をさまよっている状態から物語が始まる。 一瞬の光を感じるようになる。 それは人が死ぬと純粋な光になるとの考えを裏書きしているかの様。 「中陰」、それはこの世とあの世の中間、『空』といえるエネルギーが自然に還ろうとする瞬間でもある。 ウメさんが中陰に入り、その後から様々な想い出が浮かんでくる。 ウメさんを供養に、「施餓鬼」をあげる。 一通り法要が終わり、ウメさんの成仏を信じるのだった。
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現職のお坊さんの書いた、仏教感を軸にしたお話。 芥川賞受賞作品。 お坊さんとはいえ、作者はいたってリアリストで、 仏さまが実際にいるとは思っていないんです。 現在の倫理観で仏教やその儀式の意味を解釈していくのが興味深い。 アメリカのターミナルケアで流行っているという 仏教に基づ...
現職のお坊さんの書いた、仏教感を軸にしたお話。 芥川賞受賞作品。 お坊さんとはいえ、作者はいたってリアリストで、 仏さまが実際にいるとは思っていないんです。 現在の倫理観で仏教やその儀式の意味を解釈していくのが興味深い。 アメリカのターミナルケアで流行っているという 仏教に基づいた死生観はちょっとした衝撃でした。
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