平家物語 の商品レビュー
難しい部分はなく、気…
難しい部分はなく、気軽に古典文学に触れあうことができます。武士達の生き様がイキイキと描かれおり、その潔さや趣は心を打つものがあります。有名な「なすの与一」などあって、昔教科書で読んだのを思いだし、懐かしく思いました。木曽義仲の最期は感動しました。
文庫OFF
全編の簡単なあらすじ…
全編の簡単なあらすじと、盛り上がる主要部分には原文と現代語訳がつきます。ちょこちょこと資料も載っており、この一冊で平家物語の流れがつかめます。とても読みやすいので初心者にもおすすめ。
文庫OFF
『平家物語』の全体像を通読するのにはよかった。一通りそれぞれの話がどんな内容なのかが分かる。 ただ、本当にあらすじもあらすじなので、対訳付きで原文が読む部分以外に関しては、文字通りあらすじしか分からない。『平家物語』の雰囲気を感じられるのは、本当にごく一部なので、内容が知りたいと...
『平家物語』の全体像を通読するのにはよかった。一通りそれぞれの話がどんな内容なのかが分かる。 ただ、本当にあらすじもあらすじなので、対訳付きで原文が読む部分以外に関しては、文字通りあらすじしか分からない。『平家物語』の雰囲気を感じられるのは、本当にごく一部なので、内容が知りたいというだけの人にはおすすめ。 原文と対訳になっているところが、冒頭の「祇園精舎」、「木曽の最期」や「那須与一」といった有名どころに、個人的に好きな「祇王」「忠度都落ち」「敦盛最期」などだったので、雰囲気としてもそこそこ満足だった。なんとなく解説は全体的にピンと来なかった。なんだろう。登場人物の評価が、個人的な感想感が強い。「日本人」といったワードが使われているあたりも、何とも古い感じがする。 読んで思ったのは、今更だけれども、灌頂の巻を除くとラストは、平家の嫡子、六代が切られるところで終わるのだなあということ。なんとなく壇ノ浦の戦いと、安徳天皇が抱かれて入水するところの印象が強くて、その後の展開の影が、自分の中で薄い。 十二歳で助命されたものの、頼朝の死後、平家の嫡流であり、謀反の罪で捕まった文覚の弟子だったことを理由に、三十余歳にもなってから斬られたとき、何を思ったのだろうかとは考えてしまう。延命されたがゆえに、十八年余りもの時間を経てから、父の血によって斬られるところが、すごくあわれに思った。今まで読んだことがなかったが、六代のくだりも原文で読んでみたくなった。 『平家物語』は、一般向けに色々な形で本が出ているが、本によってスポットが当てているところが違い、知識が積み重なるに従って、気になるところも変わってくる。原文を全部読めば早いのかもしれないけれど、そうじゃないアマチュアにとっては、これくらいのペースで少しずつ少しずつ好きなところ、気になるところを見つけていくくらいがちょうどいい。それぞれの著者、編者、解説者による視点の違いが、適度なガイドになってくれる。 そうやって、原文の雰囲気に触れていきたいと思う読書だった。
Posted by
原文や解説、コラム、地図、年表があるのもよい。これは誰か?と思う人も多々いるので、巻末に家系図があるので初めて読む入門書としても最適。 義経や木曽義仲の、ヒーロー的な側面だけじゃなくて、横柄で短気な俗物的部分も垣間見えて興味深い。 誰か忘れたけどそこそこの身分の人(多分平家側...
原文や解説、コラム、地図、年表があるのもよい。これは誰か?と思う人も多々いるので、巻末に家系図があるので初めて読む入門書としても最適。 義経や木曽義仲の、ヒーロー的な側面だけじゃなくて、横柄で短気な俗物的部分も垣間見えて興味深い。 誰か忘れたけどそこそこの身分の人(多分平家側)が身分の低い女性を好きになって、父親に反対されて高い身分の女性と結婚をすすめられたときの発言が興味深い。人生盛りの時は30年と短いのに、醜い女と一緒になったら一生後悔する、と。そして最後は出家してしまう。なかなか失礼な奴だが、今も昔も真理。
Posted by
★★★★☆面白かったです。祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり〜という一節は、小学生時代に国語の時間で暗記した記憶がよみがえります。最近まで放送されていた大河ドラマも見ていましたので思い返しながら読めました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
平家物語の流れをつかめる解説でとてもよかった。いいところを抜いて原文もあるので、味わいもあるなと思った。入道逝去の前にある、琴の名手、小督(こごう)を訪ねるところとか、木曾の最期とか、判官都落ちの辺り、灌頂の建礼門院とかが印象に残った。源義経にしたがって静が、禿をつかっていて、大物スパイだったんじゃないかとか、一の谷で敦盛を討ち取った熊谷直実の出家が領地争いで敗れたことが真因だったらしいとか書いてあって、勉強になった。
Posted by
『平家物語』を原文で通読しようとするには、それなりの「覚悟」が必要だと思われるし、敷居が高く感じられるのも無理はないと思われるが、ダイジェスト版とはいえ、この本は「祇園精舎」から始まって「大原御幸」までが、原文を交えながら紹介されており、中高生ばかりでなく、古典文学を読みたいと思...
『平家物語』を原文で通読しようとするには、それなりの「覚悟」が必要だと思われるし、敷居が高く感じられるのも無理はないと思われるが、ダイジェスト版とはいえ、この本は「祇園精舎」から始まって「大原御幸」までが、原文を交えながら紹介されており、中高生ばかりでなく、古典文学を読みたいと思いつつも躊躇していた大人も十分に楽しめ、なおかつ『平家物語』そのもののおもしろさも存分に堪能できる稀有な一冊である。
Posted by
小学生の頃から何度も繰り返し読んだ愛読本。 敦盛や那須与一のエピソードは有名であるが、平清盛が死去した巻第六からの後半戦はかなりおもしろい。平家といえば巨大な野望を持つ一族であり、私の好感度は低い。だが、その一族が滅びる時の平家の武将の在り方に心を惹かれた。敦盛や惟忠といったよ...
小学生の頃から何度も繰り返し読んだ愛読本。 敦盛や那須与一のエピソードは有名であるが、平清盛が死去した巻第六からの後半戦はかなりおもしろい。平家といえば巨大な野望を持つ一族であり、私の好感度は低い。だが、その一族が滅びる時の平家の武将の在り方に心を惹かれた。敦盛や惟忠といったような武将の葛藤がみられ、滅びることの哀しさを知った。 原文と現代語訳どちらも充実している為、古文を勉強したい中高生や、古典に興味のある小学生でも読みやすいと思う。
Posted by
ダイジェスト版で読みやすかった。入門に良い。 平家の栄枯盛衰、また各登場人物の散り際の哀しく儚い様に心が打たれる。 今も昔も、大切な人を想う心は変わらない。
Posted by
ダイジェスト版で、代表的な場面以外はあらすじのみ。 そのため、全体のストーリーはつかみやすい。 平家方・源氏方にかかわらず、文字通り命懸けのギリギリの場面では、個々の人間性・本性が露わになる。ひとりひとりの人間らしさが垣間見えるのも面白い部分。 時代で仕方ないこととはいえ、平家方...
ダイジェスト版で、代表的な場面以外はあらすじのみ。 そのため、全体のストーリーはつかみやすい。 平家方・源氏方にかかわらず、文字通り命懸けのギリギリの場面では、個々の人間性・本性が露わになる。ひとりひとりの人間らしさが垣間見えるのも面白い部分。 時代で仕方ないこととはいえ、平家方の高潔な人物や幼い者(有名所だが、平敦盛や安徳天皇)があたら命を落とすことになったのは、やはり惜しいことだったなと感じる。 軍記物語が、いわゆる歴史の”敗者”に向けての鎮魂・慰霊の意図で編纂されたものということがよくわかる。
Posted by