世紀の相場師ジェシー・リバモア の商品レビュー
https://shengye-xf.hatenablog.com/entry/2019/10/30/220915
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いまはいろんな投資塾で教えてくれる内容を初めて自分で編み出した人について、主に次男からの取材で書いた労作。14歳で家を出てから株の現場で下積みからたたき上げて、大成功したり、大失敗したりを繰り返し、結婚し破産もし、ついに幸せな結婚をして息子2人をもうけ、大邸宅で優雅な生活をするが...
いまはいろんな投資塾で教えてくれる内容を初めて自分で編み出した人について、主に次男からの取材で書いた労作。14歳で家を出てから株の現場で下積みからたたき上げて、大成功したり、大失敗したりを繰り返し、結婚し破産もし、ついに幸せな結婚をして息子2人をもうけ、大邸宅で優雅な生活をするが、幸せの絶頂から家庭内の問題まで、こんなドラマのような波乱万丈の人生が本当にあるんだなぁ。結局は次男以外みな不幸な終わり方でなんともやるせない家族の肖像だ。 トレンドフォローの投資家にとっては非常に大事な内容がぎっしり。鉄則は、タイミング、資金管理、感情のコントロール。明晰な記憶力と優れた計数能力も大事だというのが困った。ま、伝説の相場師のレベルをめざすわけではないのでいいとしよう。というか、努力目標といいうことで。
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「自分のお金なら幾らでも作れる」。この自信、この人は近代の錬金術師なのでは。誰にも真似できない方法で、圧倒的なお金を稼ぐ。 その結果誰も幸せにならない所に、寂しさを感じる。
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マーケットが「相場」であった時代、相場が金融工学やAIではなく人間同士の鬩ぎ合いであった時代、名を成した相場師のうち頭一つ抜きんでたジェシー・リバモア氏の伝記である。彼の人生は立身出世の物語であり破天荒そのものの物語である。まるでレオナルド・ディカプリオが演じる映画の主人公のよう...
マーケットが「相場」であった時代、相場が金融工学やAIではなく人間同士の鬩ぎ合いであった時代、名を成した相場師のうち頭一つ抜きんでたジェシー・リバモア氏の伝記である。彼の人生は立身出世の物語であり破天荒そのものの物語である。まるでレオナルド・ディカプリオが演じる映画の主人公のように。 1929年前後の世相と反して英華を誇った彼の人生は煌びやかそのもの。しかしその後の彼の人生、特に前妻や息子との関係は、彼の決して満たされることがなかった「何か」を感じさせる。それは愛情や権力とは異なる、彼自身が息子に語ったときの大統領からの要請に応じて取引を辞したような、決して達成しえない相場に対する全能感とだったのかもしれない。 巻末にジェシー・リバモア氏の投資術集があるが一世紀を経ても今尚色褪せず現代でも十分通ずる。彼がどれだけ命を賭けて相場と向き合い人間の本質を研究し見抜いていたかということだろう。
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父親から借りた。 初の分厚い単行本は投機家メンタルを学べる伝記となった。 金言は多いけど実行に移す難易度は高え。
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おもしろかった。 言ってることなどはとても勉強になる。 反面、お金を持ってても不幸だったようにしか見えないし、そもそも何度も破産してるってのはどうなんだろという感想も。 破産の理由なんかは書いてあるし納得できないことはない。 けど、失敗したときはちょっとしたミス扱いで成功した時は...
おもしろかった。 言ってることなどはとても勉強になる。 反面、お金を持ってても不幸だったようにしか見えないし、そもそも何度も破産してるってのはどうなんだろという感想も。 破産の理由なんかは書いてあるし納得できないことはない。 けど、失敗したときはちょっとしたミス扱いで成功した時は実力っていう位置づけなのはどうなんだろ。 失敗から学んだっていうのは聞こえがいいけど、単に運が良かったってことはないのかな。 いや、ほんと勉強にはなったんだけど。
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"投資のルールは、愚か者にならない事 取引開始から10%以上の損が出たら、その時点で手仕舞いする ピボタル・ポイント 価格変動が、自分の判断と逆向きに進んだ場合、どの時点で取引を終了するのか、常に明確な基準を持っていなければならない このルールを定めるだけでなく、...
"投資のルールは、愚か者にならない事 取引開始から10%以上の損が出たら、その時点で手仕舞いする ピボタル・ポイント 価格変動が、自分の判断と逆向きに進んだ場合、どの時点で取引を終了するのか、常に明確な基準を持っていなければならない このルールを定めるだけでなく、厳密に実行しなければならない。決断を先延ばしにして、ごまかさない。 常に予備の現金を用意 大儲けしたら、その儲けた分を別に保管 相場師が最も警戒しなければならない相手は、自らの感情であり、心理。 主要銘柄を取引の中心とする。 大型株が値を下げるとしばしば、買い得のように見える。しかし、その後反転することはほとんどなく、そのまま下がり続けるケースが多い。 次々と高値を更新していく銘柄は「買い」 【タイミング】に関するルール 巨大な利益は「座して待つ」 すべての要素が好都合の状態になった時をみすまし、取引する。 相場全体、個々の銘柄のトレンドにはとにかく逆らわないを 相場がボックス圏にあり横ばいの時、上がるか下がるか先行きを予測するのは間違い。現実の動きを確認するのが一番。 当日の高値が前日の高値より高く、その一方で終値が前日の安値より安い場合、また当日の商いが前日の商いより多い場合、要注意である。 取引している銘柄が予想とは逆の方向に進み始めたら、すぐに売り払うこと。ミスを認め、損失を即座に食い止める。
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投資のバイブルになると感じた。結局、あらゆる物事を予測することは不可能である。自分の思惑が上手くないときは負けを認めることだ。テープがすべての真実を語る。
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今までに急変する相場の波に乗ったことは二回ある。 ちなみに、俺はいつもインデックス銘柄によるドルコスト法でポートフォリオを組んでいる。 ダウのブルベア・日経ブルベア・金・Jリート・あとは東南アジアを数銘柄。 一回目は3年ほど前、インドネシア株が一日で25%の急落にポー...
今までに急変する相場の波に乗ったことは二回ある。 ちなみに、俺はいつもインデックス銘柄によるドルコスト法でポートフォリオを組んでいる。 ダウのブルベア・日経ブルベア・金・Jリート・あとは東南アジアを数銘柄。 一回目は3年ほど前、インドネシア株が一日で25%の急落にポートフォリオを見ていて情報が引っかかった。 ニュースではインドネシアで地震が起きたことを伝えていた。当時の市場は世界的にジリジリ株価を上げている強気相場だった。 これは反発する。確信して持ってた現金資産をぶっこんで次の日、相場は反発して元に戻り、底値で買った分の利益が転がり込んだ。 二回目は先日、8月21日、前日比597円安で今年二番目の下げ幅となった。 実は前日の20日に持っていた日本株に関わる銘柄はすべて売ってしまっていた。 何か予感があった。毎日読んでる日経新聞は経済界の宣伝記事で景気のいいことしか書かないと思っている。 中国のバブル崩壊が怪しいといっても日本は大丈夫、みたいな論調が常なのだ。 が、19日の日経新聞の経済欄に「内需株に売りが始まっている」と小さい記事が載っていたのを逃さなかった。 いつも強気なはずの日経新聞に弱気の記事が載るのは、何かがヤバい。 たしかに、日経全体は上げ相場だが内需株は2週間ほど前から天井にぶつかってジワジワ下げていた。 20日の朝、持っていた日本株と日経銘柄を全部売りに出して約定。そして次の日の日経平均暴落だった。 今回読んだ本の主人公、ジェシー・バリモアは「グレート・ベア」と称され、1920年代に下がり局面での空売りに強さを発揮した。 特に、大恐慌では空売りで巨万の利益を得たとされる。 リバモアの投資方法は徹底的に細かく市場を調査し、上がっているか、下がっているかを見極める。 そして、時たまチャートに現れるリバーサル・ポイントを読み、まずは現金を投入する。 次に、株価が自分の思い通りの動きをすれば、さらに現金を投入する。 最後に、株価の動きに間違いないと確信できたとき、全力で現金を投入する。 リバモアは株取引には、以下の3つが重要だと考えた。 ・タイミング ・資金管理 ・感情の制御 リバモアはこの自分に課したルールから自らが外れたときに大損して数度の自己破産に追い込まれている。 5ドルを握りしめて農村からニューヨークに夢を追い求め、独自の直観力で市場を読み、数度の自己破産を経験しながらも巨万の富を得る。 銀行界のトップや、さらには大統領からの要請さえ受けるリバモアは、まさに古き良きアンクル・サムを体現するような人物だっただろう。 しかし、その最期は家庭内不和から精神を病み、銃口を頭に向けての自殺という幕で閉じる。 金をいくら稼いでも、それだけで幸せな人生を過ごせるわけではない、という教訓になる。 この本を読んだからといって、チャートを読み込むアクティブ投資をやろうとは思わない。 そんなものはデイトレーダー本職かミセス・ワタナベみたいな暇人にしかできない。 過去の偉大な投資家・投機家たちの独自のやり方というのは、知れば知るほど面白い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アメリカ1929年大恐慌時代に空売りで大富豪となったジェシー・リバモアの生涯。実家は貧しい農家であるが、両親はこつこつとつつましく暮らしていた。が、そんな家に我慢できないジェシー少年は義務教育を終えると内緒でウォール街に飛び出し、株や商品取引で金持ちになったり破産したり美貌の女優と結婚したりし、ついに1929年の大暴落を当てとてつもない大富豪となる。しかし最後は自分で銃の引き金を引くこととなる。 ありがちな話といえばそれまでだが、事実なのだからしょうがない。相場を行う上でのポイントがなかなか面白い。
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