そして粛清の扉を の商品レビュー
「告白」をもっと血みどろの殺戮劇にしたような…。 地味な女教師 VS 不良生徒軍団。いや、怖すぎる。漫画じゃないのに漫画のようにそのシーンが目に浮かぶ…。 バトルロワイヤルっぽいと仰っている方が多いですが、同感。 最近のいじめ問題なんかを考えると、反省も後悔もなく、他人の痛みを...
「告白」をもっと血みどろの殺戮劇にしたような…。 地味な女教師 VS 不良生徒軍団。いや、怖すぎる。漫画じゃないのに漫画のようにそのシーンが目に浮かぶ…。 バトルロワイヤルっぽいと仰っている方が多いですが、同感。 最近のいじめ問題なんかを考えると、反省も後悔もなく、他人の痛みを想像できない連中には鉄槌を下してほしい気もします。
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人がたくさん死ぬけど、アッサリ殺されるのでサッパリしている。 映画のように シーンが頭の中に出てきた。 描写がクドイわけじゃないのに すごくわかりやすい。 上辺だけを読み進める私でも、 最後のオチは 途中でわかってしまったので ドキドキ感は少なかったけど 続きが出ているなら気に...
人がたくさん死ぬけど、アッサリ殺されるのでサッパリしている。 映画のように シーンが頭の中に出てきた。 描写がクドイわけじゃないのに すごくわかりやすい。 上辺だけを読み進める私でも、 最後のオチは 途中でわかってしまったので ドキドキ感は少なかったけど 続きが出ているなら気になる!
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幻冬舎主催の「ホラーサスペンス大賞」第一回大賞受賞作。 荒みきった高校の冴えない女性教師が、卒業式前日に担任するクラスを人質に取り、容赦なく“処刑”していく、という内容。話題の「バトル・ロワイアル」が比較対象とされているが、現実性ってことではこちらがより近いかも。ま、こういった小...
幻冬舎主催の「ホラーサスペンス大賞」第一回大賞受賞作。 荒みきった高校の冴えない女性教師が、卒業式前日に担任するクラスを人質に取り、容赦なく“処刑”していく、という内容。話題の「バトル・ロワイアル」が比較対象とされているが、現実性ってことではこちらがより近いかも。ま、こういった小説の類の現実性を云々するのもおかしな話だが。 女性教師の行動はそもそもは我が子の復讐に端を発しているのだが、生徒一人一人の(明るみに出ていない)悪行を断罪し処刑していく一連の描写には、正直言って溜飲が下がる。受賞作品の常、巻末に選考委員の寸評が掲載されているのだが、その中の某女流作家は「被害者側の復讐行動はどんな形であれ肯定される、といった著者の考え方には同意できない」と優等生的発言をしておられるけれども、大概の読者は主人公の行動に、現代社会ではまさに虚構となった「勧善懲悪」というか「ある種の“正義”」を見るのではないかなと思ったり。 実際著者は、神戸での小学生殺害事件で、被害者の父親が「犯人を殺してやりたい」とインタビューで答えていたのを聞いて、この作品を思いついたらしい(週刊新潮より)。 作品的にはご都合主義というか、種明かしの部分でちょっと強引に思える個所もあったが、一気に読ませるだけの面白さは保証できる。映画化するにしても「バト・ロワ」よりむしろあっていたのかも?
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卒業式前日、「あなた達は人質です」と、中年女教師がクラス全員を人質にとり教室に立てこもる話。 題材は面白いけれど、全体的に雑。もったいない。 「うーん、これはおかしい」と思わせる場面が多い。 人物描写も薄い。 犯行の正当化を繰り返し説明されてしまい、怖さも半減。 だらだら長くな...
卒業式前日、「あなた達は人質です」と、中年女教師がクラス全員を人質にとり教室に立てこもる話。 題材は面白いけれど、全体的に雑。もったいない。 「うーん、これはおかしい」と思わせる場面が多い。 人物描写も薄い。 犯行の正当化を繰り返し説明されてしまい、怖さも半減。 だらだら長くないので良かった。
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告白やらバトルロワイヤルとどうしても比較してしまう本。 なぜ主人公がそんな技術や武器等を入手できたのかなと不思議に思ってたが一応説明がついていた。 どれもこれも動機や理由というのはわかるが、もう少し全ての人間特に理由を説明されている人にはもう少し心理描写があったら社会批判だけでな...
告白やらバトルロワイヤルとどうしても比較してしまう本。 なぜ主人公がそんな技術や武器等を入手できたのかなと不思議に思ってたが一応説明がついていた。 どれもこれも動機や理由というのはわかるが、もう少し全ての人間特に理由を説明されている人にはもう少し心理描写があったら社会批判だけでなく小説としても面白かったかなと思う。
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痛快。物語の深みだとか読者を惹きつける文章力だとかそういったものは特にないが、誰もが思ったことがあるはずの「こんな奴死刑になればいいのに!」がさくさく実現されていくのですっきりする。
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かなり前に読んだ作品。 バトルロワイヤル思い出す~ 告白が映画化されたときに、この小説が頭にチラリと。
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荒れた高校の、冴えなくて馬鹿にされているオバサン先生が、卒業式前日に教室に立てこもり、人質となった生徒をどんどん殺していく。動機は?共犯はいるのか?さすがホラー大賞、面白い。オバサン先生好きだなー。一番まともだし。
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■これ、読んだのはいつだっけなぁ。これも震災前に読了。 ■第1回ホラーサスペンス大賞の大賞受賞作品。発行は2001年なのでもう10年も前の作品なんだけど、今、読んでも...っていうか、当時よりも今、読んだ方が現実感があって、より怖いなんじゃないかと思ってしまう。 ■内容はバイ...
■これ、読んだのはいつだっけなぁ。これも震災前に読了。 ■第1回ホラーサスペンス大賞の大賞受賞作品。発行は2001年なのでもう10年も前の作品なんだけど、今、読んでも...っていうか、当時よりも今、読んだ方が現実感があって、より怖いなんじゃないかと思ってしまう。 ■内容はバイオレンスホラーって感じなんだけど、もっと心理的でそして最後には「まさか...」という結末が用意されていて...。かなりヘビーだけど、読み応えがかなりある。
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卒業式を前日に控えた宝巌高校で、クラス29名を人質に立てこもり事件が発生。犯人はクラスの担任教師、近藤亜矢子。 警察、マスコミを巻き込んだ殺人ゲームが始まる。 簡単に言うと、一方的な「バトルロワイヤル」。 40代半ばの気弱な担任教師であった亜矢子は、自分の受け持つクラスの卒業式前日に豹変し、悪童29名の粛清を開始。 昨日までとはまるで別人のように、冷静に生徒ひとりひとりを殺害していく。 近年の少年犯罪の増長。そしてその少年犯罪に対する世間の甘すぎる対応。 世の中は何を守りたいのか。 そんな行き場のない怒りを行動に起こしたのが主人公の亜矢子である。 援助交際、恐喝、薬物の使用、販売、殺人・・・。 ゲームのように繰り返される少年たちの罪を、まるでゲームのように粛清していくストーリーは、有り勝ちではあるが、ここまでやりきった作品はなかったように思う。 警察サイドの動きをやたら詳細に描いている点が集中力を削ぐような気もするが、誰も徹底的に懲らしめることをしなかったがために立ち上がったダーク・ヒロインとならなかったのは、亜矢子の内面をも丁寧に描いているからに他ならない。 3割を超える未成年の再犯率を見ていると、救い様のない者にはやはり粛清を、と思わずにはいられなくなる。 教室を血の海にした少女や、動物では飽き足らず人間にまで手にかけた少年は更正して世に出ていくだろうか。 この時代で巣食ってしまった闇を完全に取り除くのは至難の業である。 亜矢子のとった方法が正しい訳があってはならないが、早急な少年法の改正を望まずにはいられない。 特に、親子の関係までもが変わってしまった現在だからこそ。 黒武洋 その他の著書 ・メロス・レヴェル ・パンドラの火花 ・半魔 などなど。
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