ぼくとアナン の商品レビュー
この本は昔昔、飯田譲治・梓河人共著の『アナン』が好きだった人が、懐かしさを求めて読むのに向いていると思います。 私は『アナン』が大好きで、大好きで、この『僕とアナン』が発売されてすぐに読んだ時には、全くもってしてピンとこなくて。 10年くらい?の時を経て、だいぶ記憶が薄...
この本は昔昔、飯田譲治・梓河人共著の『アナン』が好きだった人が、懐かしさを求めて読むのに向いていると思います。 私は『アナン』が大好きで、大好きで、この『僕とアナン』が発売されてすぐに読んだ時には、全くもってしてピンとこなくて。 10年くらい?の時を経て、だいぶ記憶が薄れてきている中で読んでみると、懐かしいアルバムを開いてみているような感慨がわいてきてなかなか良かったです。 表紙や挿絵になっているアナンとバケツが可愛くて、そう、そう、こんな子たちだったよって思えるのも、経年のお蔭ですかね。 「子ども向け」とうたっているのでこの単純さ、ストレートさでいいのかもしれないけれど……。 『アナン』の時も、『ナイトヘッド』の時もそうなんだけど、発想はものすごくいい、というか大大大好きなんです。たたもっと深いものがあるだろう!と叫びたくなるくらい、作者の想いの上澄みくらいしか文章になっていないような気がして。それが残念です。
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家にあってなんとなく読んだ作品。見事にはまりました。 大人向けに書かれた「アナン」を子供向けに書いたのがこの本です。 大筋は同じですが、こちらはバケツと名付けられたネコの視点で物語が進行していきます。 話もわかりやすく簡潔になっていて、人物名や土地名もところどころ変わっていま...
家にあってなんとなく読んだ作品。見事にはまりました。 大人向けに書かれた「アナン」を子供向けに書いたのがこの本です。 大筋は同じですが、こちらはバケツと名付けられたネコの視点で物語が進行していきます。 話もわかりやすく簡潔になっていて、人物名や土地名もところどころ変わっています。 が、「アナン」のスピリチュアルな世界観はそのままです。 むしろバケツの人間界を不思議に思う率直な気持ちや、時々書いてある「ナオ。」という鳴き声が、よりこの世界を表現している気がします。 私の中でこの作品の世界は、 “ステンドガラスのように綺麗で、でもどこか神経質でモノクロの一面も持っている” という印象を受けます。 2、3時間あれば読み切れるので、もっとたくさんの人に知ってほしい作品です。
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芸術家を迫力を持って描いた作品が私は好きです。 作者があえて「こども」向けに書いた苦労が忍ばれます。ふわふわした印象で進みながら、ところどころ、ぐっとくるセリフがたくさんあります。 「おれのイノチ、やるのになあ」P24 「きみか--」P294 まるで、自分のイノチをけ...
芸術家を迫力を持って描いた作品が私は好きです。 作者があえて「こども」向けに書いた苦労が忍ばれます。ふわふわした印象で進みながら、ところどころ、ぐっとくるセリフがたくさんあります。 「おれのイノチ、やるのになあ」P24 「きみか--」P294 まるで、自分のイノチをけずって、ひとカケラずつうめこんでいるみたいに。P334 ナガレさんは、すべてがはじまったその場所に、まるでいのるようにうずくまっていた。P357 酒井駒子さんの表紙も最高です。アナンの世界観を見事に表現されています。コラボの真骨頂を見る想いがします。
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最初、文頭に付いてる「ナオ」が気になったけど 猫の鳴き声だったのね。かわいい。 子供向けに書いたらしいので漢字が少なくて、文章も易しく優しい本でした。 ナガレさんとアナンとバケツ、ほかの登場人物も それぞれいろいろあるけどほんわかですごくほんわかした← 終わりの一文がすごく...
最初、文頭に付いてる「ナオ」が気になったけど 猫の鳴き声だったのね。かわいい。 子供向けに書いたらしいので漢字が少なくて、文章も易しく優しい本でした。 ナガレさんとアナンとバケツ、ほかの登場人物も それぞれいろいろあるけどほんわかですごくほんわかした← 終わりの一文がすごく好きでした^^
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「アナン、」を読んでからなので、バケツ視線ってどうなるのか?ちょっと疑問を抱きながら読み始めましたが…、「良かったぁ~」とホントにうれしくなっちゃいました。バケツのかわいらしさも相まって、こちらのほうがよりあったか~い読了感を味わえます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ゴミ捨て場に捨てられていた不思議な少年アナンと、それを取り巻く優しい動物や人々の物語。 ナガレさんとバケツやアナン達との出会い、その後のイエナシビト達が寄り集まってアナンを一生懸命に育てる姿が、なんとも微笑ましい。 ただ「夢の都」を離れてからの展開が、妙に出来すぎてるような感じがして気に食わない。バケツ以外の動物達が「口は悪いけど根は優しい」というような、皆揃いも揃って同じような性格なのも気になった。 でも最後の最後できっちり締めてくれるのが、この本の良いところ。 中盤はちょっと冷めた目で見てしまった私だけど、ラストは胸がきゅーんとなった。アナンに一目会おうとするバケツの、そのあまりにひたむきなに姿にウルウルした。 「ナオ、ごめん、アナン。どうしようもないんだよ。ぼくたちをゆるして。幸せになって、アナン。 大すきだよ、大すきだよ―。 ついにアナンの姿が砂つぶになり、見えなくなった。 胸が痛い。ハートが半分、ちぎれたみたいに。 ぼくは、こんなに泣いたことはなかった。」
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子供向けだけあってアナンより言葉が簡単で読みやすいけど、感動はそのまま。 視点が猫からのもので、大人用のアナンとはまた違う味でおもしろい。大人用を読んだあとでも全然楽しめた。
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もう・・・・ね・・・・涙ボロボロ、鼻は詰まるわで大惨事でした(苦笑) これは、『アナン(文庫版だと『アナン、』)』の子供バージョンって感じです。 ほとんどがアナン視点で、他の視点がなかったんですよね。 こちらの『ぼくとアナン』は、終始流の猫 バケツ視点です。 子供向きと言った...
もう・・・・ね・・・・涙ボロボロ、鼻は詰まるわで大惨事でした(苦笑) これは、『アナン(文庫版だと『アナン、』)』の子供バージョンって感じです。 ほとんどがアナン視点で、他の視点がなかったんですよね。 こちらの『ぼくとアナン』は、終始流の猫 バケツ視点です。 子供向きと言ったように、『アナン』とは話が変わってますし、少々ファンタジー要素があります。 ですが、『アナン、』と言う作品に負けを劣りません。 話をファンタジーぽっい感じに仕上げてる割には、『命とは?』とか小学校で実施されなくなったまま?の道徳の本を読んでる感じです。 道徳の本を読んでるみたいとは言いましたけど・・・・・それでも、『アナン』を読んだ後だと、どれだけ流とバケツがアナンを愛していたのかが分かります。 ある意味、こちらは『アナン』のパラレルワールドって感じですが、それでもどんな世界に居ても、流は本当にアナンを愛していたんだと思いましたよ。 お子様を持つ方に、ちょっと読んで欲しいかもと思います。 親子で読んで、『命とは?』的な話をするのもいいのかもしれませんよ? そうでなくとも、この本は色々な人が読むべきじゃないのかな?って感じがします。
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アナンの子供向きようです。 わざわざ、梓さんが書き直した一作です。 子供向きようと言うことで、ロマンあり!! 黒黒しい部分はあまりありません。(でも、ナガレさんの過去の設定は微妙) アナンより先にこっちの「ぼくとアナン」を読んだほうがより一層「アナン」が楽しめます。
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もうとにかく感動するお話でス☆彡 涙ナシには読めないかも…o 猫の視点から書かれていて、ファンタジーもミックスされてて、とにかくいい本です、はぃo
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