白昼堂々 の商品レビュー
ずっと澄んでてしっとりしたような作品でした。 恋とか欲とか、人間だから、そんな単純じゃないよねって、好きです1つで終われないことだってたくさんあるよねって思います。恋愛を描いた作品は好きがすぐに幸せに繋がるように思えて、自分との差に辛くなりますが、性別のこともあって簡単じゃない恋...
ずっと澄んでてしっとりしたような作品でした。 恋とか欲とか、人間だから、そんな単純じゃないよねって、好きです1つで終われないことだってたくさんあるよねって思います。恋愛を描いた作品は好きがすぐに幸せに繋がるように思えて、自分との差に辛くなりますが、性別のこともあって簡単じゃない恋愛はちゃんと苦しみがあってい良い。
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文章は流れるように、心地よくて清涼感のある物語。 凛一や氷川、省子たちの心情は強かったり激しい場面もあるけれど、あくまで静かで流れるような話だった。 凛一、氷川、省子、千尋、正午の不確かな繋がりかたの人間関係がなんともいえない。 時代が1970年代後半。 もちろんスマホも無ければ...
文章は流れるように、心地よくて清涼感のある物語。 凛一や氷川、省子たちの心情は強かったり激しい場面もあるけれど、あくまで静かで流れるような話だった。 凛一、氷川、省子、千尋、正午の不確かな繋がりかたの人間関係がなんともいえない。 時代が1970年代後半。 もちろんスマホも無ければ、携帯電話すらみんな持ってない時代。自宅に電話しないと、自分からしっかり動かないと連絡すらとれない時代のゆったりした恋愛の流れが穏やかでよかった。
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この本を手に取ったのは時代の流れもさることながら、自分の大好きな作品に志村貴子先生の「放浪息子」があることがきっかけになったんだと思う。凛一の声がちょいちょい似鳥くんで再生されてしまった。 作中でひとつ違いの従姉と見分けがつかないくらいに似ている、と描写されている美少年、凛一の思...
この本を手に取ったのは時代の流れもさることながら、自分の大好きな作品に志村貴子先生の「放浪息子」があることがきっかけになったんだと思う。凛一の声がちょいちょい似鳥くんで再生されてしまった。 作中でひとつ違いの従姉と見分けがつかないくらいに似ている、と描写されている美少年、凛一の思考が可愛らしくて仕方がないと思いつつ、見る人が見れば気持ちが悪いという感想にも繋がるのかな。BLという一言で片付けるにはあまりにももったいない、性別というものに対する思春期の揺らめきが詰まった一冊でした。 読み終えてからシリーズものと知ったので、残りの3冊も読んでみようかな。
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「凛一シリーズ」第1巻 中等部へ進級した主人公の原岡凛一は、自分を従姉と間違えてキスした上級生の氷川享介に一目惚れをしてしまう。しかし、氷川はノーマルであり、凛一は自分の気持ちを抑制して付き合うことを覚悟する。 舞台は1976年の東京。初冬からに翌年の晩秋にかけて、2人の関...
「凛一シリーズ」第1巻 中等部へ進級した主人公の原岡凛一は、自分を従姉と間違えてキスした上級生の氷川享介に一目惚れをしてしまう。しかし、氷川はノーマルであり、凛一は自分の気持ちを抑制して付き合うことを覚悟する。 舞台は1976年の東京。初冬からに翌年の晩秋にかけて、2人の関係が深まっていく様子が描かれる。凛一本人にも決して上手くいくとは思っていなかった関係だったが、叔父の千尋や従弟の正午の登場により、恋の行方は思わぬ方向へ向かって行く…… * 自分の感情を押さえ込み、状況や心境を冷静に捉えることが出来る凛一は人前では滅多に涙を見せない。非常に堅固な性格の持ち主だが、身体は脆弱であり、体調を崩して倒れると数日後に病室で目覚めるということもしばしば起こる。 そんな彼の兄のような存在である千尋は、度々凛一の前に現れては意地悪をするが、氷川との関係を良好に進められるよう後押しをしたりと、良い仲介者でもある。 氷川に気付かれないようにこそこそと話し合っている凛一と千尋のやり取りからは、好意や信頼関係も伺えてとてもすきです。凛一の考えていることは何でもお見通し。と言った雰囲気も格好良い。
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図書館で借りれました。 飲み物に例えると:アイスミルクティー さらりとしていて甘く、けれど甘いだけじゃない、紅茶の香りも豊かな。 月魚もそうだけど、これも美しい本。 ラストのキスシーンは、今までに読んだ全てのキスシーンの中で一番好き。 真面目で紳士的。けど感情を抑え込んだり、意地っ張りなところもある主人公凛一の人物像も魅力的。
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正午くんとのやりとりで、彼が緊張しているのがわかって、いじわるで長引かせる凛一くん好きです。 氷川くん、省子さんに千尋さん第一印象苦手な人だったけど、みんな好きになってしまった不思議。
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【1】15歳にしては随分大人びた思考だなあ。病弱で線も細く頼りなさげな凛一君に、見かけと裏腹に強かだと分かっちゃいてもついついこっちも騙されるよ。相変わらず風情ある文章にうっとり。しっかし、サラッと書いてあるけど親戚家族関係は濃いわ~濃すぎるわ~。
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要するに耽美系BLなんですが。 筋だけ追うとかなりベタな恋愛ものなんだが、文体ひとつでここまで風情のある文学になるものかと感心する。 しかしこういう禁忌感って現代社会に存在するのだろうか? 純粋無垢な恋愛ってファンタジーなのかなと最近思う。 ===== 舞台は1970年台後半の東京。 主人公の凛一が高等部に進学する直前から一年間のお話。 同性愛者である凛一が、従姉の省子に片思いをしている氷川に恋をするという三角関係の構図。省子は凛一が好きなのである。 そこに凛一の叔父やら従弟やら、省子に横恋慕する氷川の友人やらが出てきて複雑な人間模様。 凛一はすぐ体調を崩し、省子に間違えられるほどの美少年で、頭がいい上に華道の家元だったり、こんな男子高校生いるんかいという設定。 氷川への思いにウジウジしている凛一に次から次に不幸が襲い、恋に苦しむのである。 夏のシーンも出てくるのに、全体的に晩秋の寒々しい寂しい雰囲気が漂っている。 ある意味化石のような恋愛小説だけどしみじみ愛でたくなる不思議。 http://www.horizon-t.net/?p=929
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ホモォ。静かで切ないホモォ。四部作の一作目。文章が綺麗なので読みやすいですが、大きな展開もなくゆるやかに話が進むので、四冊ともなるとだんだん飽きます。
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ホモまみれだ(第一声) というわけでホモ語りご注意を。 やべーなこれ…やべーな… そういやこれついったでホモだって流れて来たなーどんなかなーとかそんな軽い気持ちで手に取るべきじゃなかった。ホモ読むぞーって気概で読むべきだった。ものすごく萌えた。 凛...
ホモまみれだ(第一声) というわけでホモ語りご注意を。 やべーなこれ…やべーな… そういやこれついったでホモだって流れて来たなーどんなかなーとかそんな軽い気持ちで手に取るべきじゃなかった。ホモ読むぞーって気概で読むべきだった。ものすごく萌えた。 凛一さんどうなってるんですか…儚げな美少年でホモ…? 無敵じゃないですか…そんなひとに言い寄られたらどんな男も落ちるだろ…どうなってるんだ… 終始敬語なのに、正午くんの前だと崩れるのがなんともあざとい。年下が正午くんしかいないからなんだろうけど。あざとい。あざといぞ。 そんで氷川くんめっちゃかっこいいやないですか…もうちょっとはっきりしてやれと思わないこともないけどそりゃ迷うよなしょうがないよ。 このふたりのかけあいが…とても…もえる…!! どんどん打ち解けていく感じがね、もうね、凛一行け行けもうちょっと!!みたいな… 女装してってキスされるとか、女装してるつもりもないのに女に間違われるとか、短髪美少年最高ですね。本人に自覚なしっていうのがまたね。 そんでもてまくりでしたね。すげーな凛一。 もー簡単にいうと萌えました、ものすごく萌えました。ガタイのいい青年と儚げ美少年ですよ、しかも美少年はまだ成長途中なんですよ、ノンケ×ゲイですよ、どこから萌えていいのかわかりません!! あと名前にいちいちときめきました 凛一と正午(まひる)がいい。すき。凛一が凛て呼ばれてるのもいい。 はー…おもしろかった… ホモ抜きに、萌え抜きにしても文章が好きでした。きれい。 中学のとき、確か少年アリスだったかな、を読もうとして途中でギブアップして以来長野まゆみさんは合わないんだなと避けて来たんだけど、ホモだから読めたのかそれとも、長野まゆみさんの作品が読めるようになったのか、定かでない。 今なら少年アリスにリベンジできるかもしれない。今度読んでみよう。 @大学図書館
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