スターガール の商品レビュー

ジェリー・スピネッリ(著者),千葉茂樹(訳者)

2013/10/13

みんなのなかにどうしても入っていけない、空気を読むことをいいことだと思えないスターガール。
好きな人ができてもそれは変えられなかった。それが彼女の本質だから。なにものにも犯しがたい神聖な部分。
みんなが持っているけど、彼女は人より多く持ち、それを人よりも大事にした。
頬をはたかれても、愛で返すスターガールはきっと生きづらい。みんながやらないでいることをして、みんなの罪悪感を呼び覚ますから。
神様みたい。
わたしがわたしでいることは犠牲が必要になる。友達か、私か。
強い感情を抱かれ続けたのも、スターガールだから。

2013/01/05

中学生の時に司書の先生に勧められて読んだんだっけな　それとも自分で図書室で見付けて読んだんだっけな
どっちかも覚えてないし、どうして好きだったのか覚えてもないけど
この前、家の本棚で見付けてビックリした　そして、どうして買ってあるくらいには好きだったらしいのに忘れていたのか・・・
何せ懐かしさから読み返してみた

普通とは違って変わった子のスターガール
とにかく奇抜な服装に行動　理解の範疇を超えているものもしばしば
でもそれは、自分が、そして舞台である学校の生徒達のほとんどが、レオの言う何かしらのグループに所属して、少しでも普通であるよう周りの目を気にしているっていう点で同じの一つの大きなグループに入るからなのかな

周りとのそれなりの関係性・付き合いは大事だし、彼女のようにどこまでも我が道を突き進むことは出来ない
でも、「普通」であること、「みんな」の一人であることだけを考えたら、当然自分が死んじゃう
彼女は私には奇抜すぎたけど、周りに大小様々な影響を残していったし、私もいろいろ考えさせられたって意味では影響を受けた一人だと思う
昔から、皆と一緒じゃないと不安だけど、全部が一緒は嫌・つまらないって思ってたけど、そういう点でこの本に惹かれて、好きだったのかな・・・

ラストは切ないけど、スターガールの行動にとにかく？を頭に浮かべたり、くすっと笑ったり、すごいなって関心したりと飽きることのない物語だったなー
そして自分を貫き通せる彼女が羨ましくなる

スターガールがレオに「普通である」、「みんなの世界に生きる」とはどういうことかを教えられるシーンで二人のやり取りと
砂漠での、マネシツグミの話は特に心に残ってる

これは中学生とかに読んで欲しい本だね
「自分らしさ」って何か、普通って何か、集団の中でやっていく上で何が大切でどうバランスを取っていけばいいのか
難しくて答えなんてすぐには出ないけど、考えるきっかけにはいいかも

2012/07/23

10年以上前に読んだのに、今も忘れられない。
もう大好き！
オチに泣き、其の侭朝まで一晩中おいおい泣いたのも今でも良い思い出です。
中学生くらいの、自分に悩んだり迷ったりする時期に読んでほしい。
今読んだら感想は変わってしまうんだろうか。ちょっと気になる。

2011/12/17

誰よりも人間らしい少女、スターガールと
そんな彼女の事が何故か気になる主人公、ケビンの
普段の「日常」とはちょっと違った、恋物語。
周りを気にせずに自由に動くスターガールに
「人間」とは何か。「他人」とは何かを
考えさせられました。

2011/11/11

私の近くにスターガールがいたなら、私はどうしていただろう？
スターガールは永遠に憧れの女の子です。

2011/09/18

もし、こういう子が実際にあたしの周りにいたら、
あたしはどういう反応をするんだろうな……。
でも、スターガールはとても魅力的な女の子だと思います。
誰もが忘れてしまったことを、きちんと知っている、みたいな。

2011/08/23

ある日高校にやってきた奇抜な格好の女の子。スターガールは始めて学校という場所にきた。そしてある日を境に全校生徒から無視される存在になる。

「普通」であるには比べる対象が必要で、それはみんなの中に自分がいることを理解し、みんなとなるべく同じであるための努力をすること。スターガールは誰よりも人のことを考えてるのに「変な子」。彼女は人が死ねば悲しいし、ケガをした人がいれば心が痛み、誰の誕生日であってもその日を祝ってあげたいと望む。相手が敵だろうと味方だろうと関係ない。「普通」の人たちとは別の次元で生きているから「普通」の人に理解してもらえない。

誰かが見ててくれると、すごく安心するよね。

2011/08/09

すごく楽しくて、だけどかなしくなって、読み終わって不思議な感覚だけがのこった。

スターガール、まだあったことはないけれど、自分がなれるかは、いえ、たぶんなれないけれど、すてきな娘だった。

うまくいけばよかったのに。

2011/08/02

人と違う というのを貫いていくことのできる強さ、切なさ。スターガールのような友達がほしいのと同時に、私もいつまでも 自分らしさ を忘れないで生きていこうと強く思った。深く考えさせられた作品です

2011/07/28

中学時代のバイブル。
今ももちろん、大好きな本です。

小学校や中学校っていうコミュニティの中で"人と違う"を続けるのはかなりタフなことだし、その結果周りの人たちから受ける扱いは時に想像を絶する程残酷。。。

にもかかわらず、我が道を突き進むスターガールの芯を持った生き方に、かなりインスパイアされていました。