病としての韓国ナショナリズム の商品レビュー
さくっと読み終わったが、いかにもまずいタイトルに相違して、なかなかおもしろかった。とくに、「阪神大震災」についての反応を、韓国の国内で見届けた顛末などは新鮮。 日本人は「愛国心」が足りないという向きもあるが、おとなりにたいへん愛国心が豊かな国があるのだから、その国から学ぶも...
さくっと読み終わったが、いかにもまずいタイトルに相違して、なかなかおもしろかった。とくに、「阪神大震災」についての反応を、韓国の国内で見届けた顛末などは新鮮。 日本人は「愛国心」が足りないという向きもあるが、おとなりにたいへん愛国心が豊かな国があるのだから、その国から学ぶものがあってもいいと考える。この本にはイギリス・オランダなどから韓国に来た留学生の話や、韓国内での華僑の話も紹介されているが、これはなかなか他の本では読むことのできない視点だと思う。 愛国心の涵養というと聞こえはいいが、それによって見えづらくなるものもある。「韓国人のナショナリズムを私たち日本人がどう考えるか」は、ひるがえって「日本人のナショナリズムを外国人がどう考えるか」という問題に通じるだろう。韓国人への筆者の(愛ゆえの)直言は、ただ溜飲を下げんがための韓国本とは、ひと味違う味わいを供している
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[ 内容 ] 日本人以外の外国人はソウルでどんな目に遭ったのか? 白人だというだけで「アメリカ人は国に帰れ!」と排撃されたドイツ人。 同胞であるはずの中国朝鮮族・在日韓国人が受ける差別。 韓民族をあれほど自画自賛するのに、国を捨て移民になる者が後を絶たず、世界一の孤児輸出国であるという謎。 華僑が「世界で唯一成功できなかった国」と語る韓国が抱える病理とは? ソウルに住んで十余年になる著者が体験し見聞してきたなまなましいエピソードが明らかにするアンビバレントな韓国ナショナリズム。 友人だからこそ言える、いきすぎる韓国人への苦言。 [ 目次 ] 第1章 在韓外国人への視線 第2章 外国人が見た韓国の素顔 第3章 背信の民族主義―民族内部の差別 第4章 幻のチャイナタウン 第5章 アンビバレントな韓国人 第6章 統一幻想の呪縛 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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