デモクラシーの論じ方 の商品レビュー
AとBが議論している…
AとBが議論しているという形でデモクラシーについて語った本。AとBは完全に著者から切り離されており、お互い自説を曲げず妥協せず、根拠ある演説と反論の応酬は小気味良いほどです。「こんな意見もあるのか」と何度も驚かされました。しゃべり言葉だからか、かなり突っ込んで色々な意見と問題点を...
AとBが議論しているという形でデモクラシーについて語った本。AとBは完全に著者から切り離されており、お互い自説を曲げず妥協せず、根拠ある演説と反論の応酬は小気味良いほどです。「こんな意見もあるのか」と何度も驚かされました。しゃべり言葉だからか、かなり突っ込んで色々な意見と問題点を挙げて下さっているのに読むのが苦になりません。このように噛み砕いたり、例を出したりして説明できる杉田さんという著者さんは、かなり頭のいい方なんだろうなぁ。非常に解りやすく、また多角的な良著。
文庫OFF
中堅の年代の政治思…
中堅の年代の政治思想のエース、杉田敦の新書。 AとBがデモクラシーにまつわる問題―議会制、直接民主制、国境、国家、政党など―について議論していく。 そこでは筆者の回答が書かれているわけではない。ひたすら二人の論議が記されている。 抽象的論議に終始するのではなく(もちろん抽象的論...
中堅の年代の政治思想のエース、杉田敦の新書。 AとBがデモクラシーにまつわる問題―議会制、直接民主制、国境、国家、政党など―について議論していく。 そこでは筆者の回答が書かれているわけではない。ひたすら二人の論議が記されている。 抽象的論議に終始するのではなく(もちろん抽象的論議も出てくるが)、現実の世界情勢や、歴史等とも絡めているので、なかなか分かりやすい。 デモクラシーを巡る論議の状況を分かりやすく捉えるには良いかもしれない。
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多様なデモクラシーをめぐる論点について対話形式で書かれた本。 対話しているので、非常にわかりやすく読める。 対話する人もリベラルな人とコンサバな人が対置されて議論が進んでいくので、どっちの人はこう考えるのか、ということも理解しながら読める。 論点の深掘りや分析を行う本ではないと...
多様なデモクラシーをめぐる論点について対話形式で書かれた本。 対話しているので、非常にわかりやすく読める。 対話する人もリベラルな人とコンサバな人が対置されて議論が進んでいくので、どっちの人はこう考えるのか、ということも理解しながら読める。 論点の深掘りや分析を行う本ではないとので、論点が発散する印象ではあるが、著者があとがきにも発話の契機にしてほしい、みたいなことを述べていたので、入門的な位置付けで読めばいい気がした。
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テレビでヨーロッパを旅する芸能人が出会ったある老婆が「まだ未熟な民主主義を私たちは見守らなければならない」という言葉が非常に印象的だった 民主主義が当たり前のように思っているが、そもそも民主主義とは何か。多数決で決めていくならば「未熟」と表現するのはおかしい。 そこで民主主義とは...
テレビでヨーロッパを旅する芸能人が出会ったある老婆が「まだ未熟な民主主義を私たちは見守らなければならない」という言葉が非常に印象的だった 民主主義が当たり前のように思っているが、そもそも民主主義とは何か。多数決で決めていくならば「未熟」と表現するのはおかしい。 そこで民主主義とは何かを知るために、この著書をとった 対話形式なので非常に読みやすい 内容は深くなく、次々に話題が飛んでいくので十分な理解はできないが、民主主義というものがそんな単純ではないことはわかってくる。今まで意識してなかったのは、自分が知らず知らず「多数派」にいるからだろう 国民とは何か。現在の政治システムは本当に民主主義なのか。議論に参加せずして民主主義の実現は本当に出来るのか(全て丸投げ)。日本国民と呼びかけながら、自分の意志で日本に来ていない人々を除外した日本憲法(戦後、日本国籍はく奪)。 非常に興味深いが、この本では議論はされるが結論は出されていない。だが、今後学んでいく上でのきっかけとしては十分すぎる内容だろう
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2人の人物の対話形式で、民主主義をめぐるさまざまなテーマを取り上げた本です。民主主義にまつわる問題を知るための、優れた入門書です。 基本的には民主主義の本質が問題となっているものの、アクチュアルな問題を念頭に置きながら議論が進められているようで、思想史的な側面に関してはあまり詳...
2人の人物の対話形式で、民主主義をめぐるさまざまなテーマを取り上げた本です。民主主義にまつわる問題を知るための、優れた入門書です。 基本的には民主主義の本質が問題となっているものの、アクチュアルな問題を念頭に置きながら議論が進められているようで、思想史的な側面に関してはあまり詳しく扱われていません。この点に関しては、一般的な政治思想史の教科書で知識を補う必要があるように思います。
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デモクラシーについての対話形式の本。ただ選挙に参加するのではなく、「デモクラシーとはなんぞや」という本質を学ぶための入門書になる本。 2001年に出版のため、ネットデモクラシーはその当時より発達しているが、それ以外はあまり変わらずだし、憲法、原発、沖縄と今でも議論の俎上に乗せられ...
デモクラシーについての対話形式の本。ただ選挙に参加するのではなく、「デモクラシーとはなんぞや」という本質を学ぶための入門書になる本。 2001年に出版のため、ネットデモクラシーはその当時より発達しているが、それ以外はあまり変わらずだし、憲法、原発、沖縄と今でも議論の俎上に乗せられる問題があげられている。 デモクラシーは制度ではなく、不断な努力を要するものであることがよくわかるし、その考え方は政治だけでなく多様な局面で使える考え方であると思う。 丸山眞男は「民主主義は制度ではなく、永久革命である」と断じたが、この本を読めばその意味がよくわかる。
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多数決型デモクラシーv.s.コンセンサス型デモクラシーの対話形式。 時折話題が飛ぶこともあるが、政治学におけるそれぞれの立場の見解がわかりやすく示されており、頭の整理の助けになった。 どちらが正解だと結論づけられてはいないため、中立な視点からデモクラシーを考えるための入門書となる...
多数決型デモクラシーv.s.コンセンサス型デモクラシーの対話形式。 時折話題が飛ぶこともあるが、政治学におけるそれぞれの立場の見解がわかりやすく示されており、頭の整理の助けになった。 どちらが正解だと結論づけられてはいないため、中立な視点からデモクラシーを考えるための入門書となる。
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[配架場所]2F展示 [請求記号]080/C-7 [資料番号]2002108048、2002100939、2002101425、2002101426、2010101911、2010101912
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対話形式で論が進められているため内容があまり深くないのでデモクラシーに関しての入門書は他をあたった方が良い。 オススメ度(1~10): 3 前知識:不要 読みやすさ:◎ 総ページ数:190p 第一章 制度とデモクラシー 第二章 安定性とデモクラシー 第三章 国民とデモク...
対話形式で論が進められているため内容があまり深くないのでデモクラシーに関しての入門書は他をあたった方が良い。 オススメ度(1~10): 3 前知識:不要 読みやすさ:◎ 総ページ数:190p 第一章 制度とデモクラシー 第二章 安定性とデモクラシー 第三章 国民とデモクラシー 第四章 公共性とデモクラシー 第五章 代表とデモクラシー 第六章 討論とデモクラシー 第七章 憲法とデモクラシー 第八章 重層性とデモクラシー
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民主主義についてAとBの対話形式で考えていく本。普段何気なく使っている民主主義という言葉の意味について考えさせられた。しかし、筆者の主張が曖昧だったのが残念だった。
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