武揚伝(下) の商品レビュー
とにかく分厚いや。他の本の期限があるし、結構プレッシャーだったけど。 幕末から明治維新の見方が変わってくるという意味では良いが、肝心の?海戦は殆どないし、北上して蝦夷地に入るあたりからまあ、教科書で見たことあるような、燃えよ剣で読んだことあるような、一気に興味が失せたのも事実。...
とにかく分厚いや。他の本の期限があるし、結構プレッシャーだったけど。 幕末から明治維新の見方が変わってくるという意味では良いが、肝心の?海戦は殆どないし、北上して蝦夷地に入るあたりからまあ、教科書で見たことあるような、燃えよ剣で読んだことあるような、一気に興味が失せたのも事実。 ただ、本としての最後のまとめ方は良かったな。
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歴史に「もしも」はつきものだけれど、果たして榎本武揚に運があれば、蝦夷共和国は続いていたのか?ボクの答えは勿論NOです。開陽が沈もうと沈まなかろうと、蝦夷共和国は、長くて数年のあだ花で終わっていたことでしょう。その意味では、勝海舟がどんなに嫌なやつでも、どれほど人望がなくても、大...
歴史に「もしも」はつきものだけれど、果たして榎本武揚に運があれば、蝦夷共和国は続いていたのか?ボクの答えは勿論NOです。開陽が沈もうと沈まなかろうと、蝦夷共和国は、長くて数年のあだ花で終わっていたことでしょう。その意味では、勝海舟がどんなに嫌なやつでも、どれほど人望がなくても、大局を読むことに長けていたという一点で、榎本と勝の歴史的評価は違っていて当然です。勝には一見の他人を取り込むだけのプレゼン能力があった。しかし、自分がTOPとなって実行するだけの実行力はなかったし、数回会えばよほどの馬鹿でない限り(坂本のようなね)、彼の底の浅さを見抜かれてしまった。一方榎本は、朝敵という前科がありながら、どうしてもこの人を使いたいというほど優秀な官僚だったということですね。
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幕府側の人間だったことは惜しい。立場上、最後まで抵抗する側にまわってしまったが、表舞台から消えた後も、日本の近代化を進める役を明治政府から任されたという経歴は、彼ならではのものだろう。西洋諸国を見聞してきた彼の力が、この国には必要だったことを改めて認識させられる。
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図書館から借りた。2008年11月29日読了。 今まで榎本武揚は食わず嫌いで読んでいなかった。しかし、この本を読むと、勝海舟がかすむほど立派な国際人であることがわかった。 徳川慶喜や松平春嶽らも、しょせん大名のおぼっちゃんか。幕末幕臣にこそ、先の世を担う人材の宝庫だった。 開陽丸...
図書館から借りた。2008年11月29日読了。 今まで榎本武揚は食わず嫌いで読んでいなかった。しかし、この本を読むと、勝海舟がかすむほど立派な国際人であることがわかった。 徳川慶喜や松平春嶽らも、しょせん大名のおぼっちゃんか。幕末幕臣にこそ、先の世を担う人材の宝庫だった。 開陽丸の座礁沈没、もっと言えば、江戸から仙台への脱出時期が遅れたことが悔やまれる。歴史が変わったかも。
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