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プリズンホテル(2) の商品レビュー

4.2

208件のお客様レビュー

  1. 5つ

    78

  2. 4つ

    72

  3. 3つ

    43

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2021/07/24

警察署の慰安旅行が来る。刑事に対して「てめえらの仕事のことしか考えてねえよな。ああ、いやだ」と評される(25頁)。相手の負担を考えない公務員の体質を言い当てている。 警察署の慰安旅行のマナーの悪さが描写される。「千鳥足で仲居の列に倒れこむ者、いきなり植え込みに立小便する者、土足...

警察署の慰安旅行が来る。刑事に対して「てめえらの仕事のことしか考えてねえよな。ああ、いやだ」と評される(25頁)。相手の負担を考えない公務員の体質を言い当てている。 警察署の慰安旅行のマナーの悪さが描写される。「千鳥足で仲居の列に倒れこむ者、いきなり植え込みに立小便する者、土足で上がり込んだなり絨毯の上に吐き散らす者、すでにマナーの悪さは目を被うほどである」(39頁) コロナ禍でも警察官の酩酊は問題になっている。兵庫県警神戸西警察署の男性警部補ら複数の署員は2021年7月9日に深夜まで飲食店で飲酒した上、路上でトラブルを起こし110番通報された。これは神戸市の新型コロナウイルス対策まん延防止等重点措置に違反する。神戸市は11日まで新型コロナウイルス対策まん延防止等重点措置期間中の対象区域に指定されており、酒類の提供は4人以内のグループに対し、午後7時までである。 「日ごろ接待もされないおまわりは、サイテーなんだ」とのセリフもある(159頁)。警察官の宴会が最低であることは正しいとしても、接待されないからという点は疑問である。過去には公務員のノーパンしゃぶしゃぶ問題があった。接待でも公務員は最低な振る舞いをするだろう。顧客に価値を提供するという民間感覚を持っていないから最低になる。 婦人警官も厚顔であり、無礼である。小説家にサインを強要する。「ありがとうとか、ごめんなさいとか、そういう言葉には慣れてない」(172頁)。特に他人の時間を奪って申し訳ないという感覚が皆無である。この公務員感覚が最低さの原因である。

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2021/08/11

210720*読了 プリズンホテルに、すっかりハマって夢中で読んでいます。通勤のお供はプリズンホテル。笑 新たな宿泊客も登場して、今回もにぎやか! 目の前に映像が広がっているかのように、すらすらと読めてしまう。 どうなるのかが気になって仕方がない。 これが浅田先生の筆力のな...

210720*読了 プリズンホテルに、すっかりハマって夢中で読んでいます。通勤のお供はプリズンホテル。笑 新たな宿泊客も登場して、今回もにぎやか! 目の前に映像が広がっているかのように、すらすらと読めてしまう。 どうなるのかが気になって仕方がない。 これが浅田先生の筆力のなせる技なのだな、と思います。 続編も、もちろん読んでいます!

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2020/12/14

あー面白かった! 任侠モノを読んでると言い回しから、生き様から、なんだか普通の人より人間らしいんじゃないかと思ってしまう単純なワタシ。 ラスト、いわくありの各々が朝日を浴びて旅立って行く所がうるッときた。

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2022/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いつも宿泊者の人生を良い方向に導くプリズンホテル。今回も宿泊客の人生の転機を迎え入れる。大物歌手のみすず、ヒモ付きで売れない元アイドル歌手のナナ、集金強盗の香川、警視庁警部補の渡辺。各々が過去を背負い、哀愁漂う背中に切なさを感じたが、それぞれの人生を歩むことを決意できたことが嬉しい。また、任侠作家の木戸孝之介のドタバタも面白い。清子の娘の美加を蔑ろにするものの、愛おしく感じているところが可愛らしい。最後、孝之介の電話越しで、過去に自分を捨てた母と対峙する場面は孝之介の質朴な一面が垣間見えた。④

Posted byブクログ

2020/08/07

元気がないときはプリズンホテルを読むに限るなぁ。 笑って泣ける。 名言がたくさん。 悪い人たちばかりなのに、悪いやつが一人も出てこないし、みんなカッコいいふしぎな小説。 やっぱり浅田次郎、最高。

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2019/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

木戸孝之介は、極道小説の売れっ子作家である。出版社から、関東桜会の相良総長が亡くなったから葬式などの義理事の実態を見てきてほしいと言われた。叔父の木戸仲蔵に頼み込んだら会場の寺に来たらよいと返事が来た。「ええ、鶴と亀との相生に、極楽往生いたすのも良うござんしょうが、一天地六の賽の目次第に罷りますのも、また乙なもんでござんす。上は吉原泪橋、本所駒形向島までの百余町、盆の内外、決してぬかりゃあござんせん。桜の一門打ち揃いやして、これよりお送りいたしやす。いやさ八代目、とくとお立ちなせえ。」長老の声で、親分五人衆が担いだ棺はしずしずと寺を出ていった。またまた極道ホテルの面々が帰ってきた。今度はどんな騒動が起きるやら。なんと、極道と警察が一緒のホテルに泊まるとは…。これで騒動が起きなかったら不思議である。

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2019/02/17

やはりこの独特の世界観はいいなぁと思いました。 純粋にお客さんとしてこのホテルに泊まりたい。大浴場に入って、板長やシェフの料理を食べてみたい。 あと、支配人さんとお話をしてみたいなとも思いました。

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2019/01/07

プリズンホテルでの一夜。警察とヤクザの団体、元アイドルとマネージャー、往年のスター歌手。指名手配犯。主人公の作家の失踪した母。様々な人が入り混じった一夜。昔の回想、色々な過去が明らかに。そしてそれぞれの人の胸に想いを残して一夜が明ける。

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2018/12/12

大分この世界に慣れてきたのだが、、、 相変わらず木戸先生嫌い(~_~;) しかし、様々なホテルのお客様が、巧みに絡んでいき、最後にはホッとする結末。

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2018/10/31

2巻です。 さすが浅田次郎!1巻に勝るとも劣らぬ面白さでした。 っていうか本作は(清子や富江が登場しなかったため)主人公の小説家のDVシーンが減って胸糞悪さが半減したため、1巻より面白かったと言ってもいいかもしれません。 美加ちゃんの「あい!」がかわいすぎるし。 今回は任侠団体...

2巻です。 さすが浅田次郎!1巻に勝るとも劣らぬ面白さでした。 っていうか本作は(清子や富江が登場しなかったため)主人公の小説家のDVシーンが減って胸糞悪さが半減したため、1巻より面白かったと言ってもいいかもしれません。 美加ちゃんの「あい!」がかわいすぎるし。 今回は任侠団体と警察団体が同時にプリズンホテルに宿泊するという設定。 警察とヤクザの体質が似ているという風刺がイキだし、ドタバタコメディの中でホロリと泣かせる人情オチも健在で、いや~あっぱれでした。

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