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国境の越え方 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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題名に引かれて手を出…

題名に引かれて手を出してみたのですが、とにかく難しかった!!社会学的な言葉が多様されているので、ある程度の知識がなければ何が言いたいのか分からないかと思います。

文庫OFF

2023/02/23

全然難しかったのでまた何度でも読み直したい 文化相対主義が文化の分断を強化する側面を持っているって指摘が鋭い 坂口安吾が読みたくなった

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2022/03/26

西川長夫 「 国境の越え方 」 サイード「オリエンタリズム」、フランス革命、福沢諭吉や陸羯南、坂口安吾「日本文化私観」などをテキストとして 文化の概念の中に国民国家(ナショナリズム)という国境を見出し、文化を私文化として再定義することで、文化の国境を乗り越えようと試みた本 ...

西川長夫 「 国境の越え方 」 サイード「オリエンタリズム」、フランス革命、福沢諭吉や陸羯南、坂口安吾「日本文化私観」などをテキストとして 文化の概念の中に国民国家(ナショナリズム)という国境を見出し、文化を私文化として再定義することで、文化の国境を乗り越えようと試みた本 読むのに かなりの根気と一定の読書量が必要だが、文化の本来あるべき姿や世界の捉え方が変わる良書 この本の命題「国家と国境が存在するかぎり、隣国問題が存在する〜民族や国民は 国家のイデオロギーが作り出した幻影にすぎない」 文化に対する考察は刺激的 *日本にはさまざまな文化があるが〈日本文化〉は存在しない *創造者たちは自己表現の究極を目指したのであって、日本文化をつくろうとしたわけではない〜自分文化をつくろうとしたのだ 「国際化とは、英語をしゃべることではなく〜身近な外国人労働者をいかに受け入れ、いかに接することにかかっている」

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2015/04/24

オフィス樋口Booksの記事と重複しています。記事のアドレスは次の通りです。 「著者である西川長夫氏とは、私が在籍していた立命館大学大学院で講義などでお世話になったが、西川氏が退官されてからほとんど接点がなかった。去年亡くなられたということをニュースで知ったので、今回西川氏の本...

オフィス樋口Booksの記事と重複しています。記事のアドレスは次の通りです。 「著者である西川長夫氏とは、私が在籍していた立命館大学大学院で講義などでお世話になったが、西川氏が退官されてからほとんど接点がなかった。去年亡くなられたということをニュースで知ったので、今回西川氏の本を読むことにした。 この本で個人的に注目したいのは、最初に好きな国・嫌いな国のアンケート結果について取り上げられていることである。今までこのようなアンケートについて興味がなかったので注目してこなかったが、西川氏の議論を通して、今後アンケートがあれば注目したいと思う。 次に文明と文化の違いについて、改めて奥が深いと感じた。これらの違いについて今後の研究の課題としたい。私の研究に関することでは、テロの原因となっているかどうかといった点にも注目したい。 」

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2011/06/22

多文化主義は、アイデンティティ論を、同質=同化の基軸から差異=多様性の基軸に移動させる決定的な役割を果たしている。

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2010/07/28

*注意* 比較文化論を知らない者のレビューです ブルーノ・タウト/坂口安吾両氏の『日本文化私観』を扱った章が非常に読み応えがあった。 初稿が20年近く前のものであるのに、今でも通用するというのは純粋に驚き。 私自身が翻訳者であるので、文化と文明の訳語および意味の遷移について...

*注意* 比較文化論を知らない者のレビューです ブルーノ・タウト/坂口安吾両氏の『日本文化私観』を扱った章が非常に読み応えがあった。 初稿が20年近く前のものであるのに、今でも通用するというのは純粋に驚き。 私自身が翻訳者であるので、文化と文明の訳語および意味の遷移については非常に興味深く読むことができた。 参考文献が多数記載されているので、一読後、そこから芋づる式に興味を広げていく事ができるとおもう。

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2009/10/04

固定断片的リソースによる静的比較文化論がもたらす偏見差別の弊害を回避し、変化/流動/移動による融合や排除等の動的生態こそ文化とし、それを捉えようとする観察者自身も同時に動いていることを重視。それを、従来の学問権威=「国民文化」に対して、各自の独自な方法(多言語/多文化)で探り出す...

固定断片的リソースによる静的比較文化論がもたらす偏見差別の弊害を回避し、変化/流動/移動による融合や排除等の動的生態こそ文化とし、それを捉えようとする観察者自身も同時に動いていることを重視。それを、従来の学問権威=「国民文化」に対して、各自の独自な方法(多言語/多文化)で探り出す「私文化」とする文化論。

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