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死者は黄泉が得る の商品レビュー

3.8

18件のお客様レビュー

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 死者が蘇る装置が出…

 死者が蘇る装置が出てくる西澤保彦ならではの不思議設定ミステリ。死後と生前の二つのストーリが交互に展開される。やがて、明らかになっていく驚愕の事実にはまること間違いなし!

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山口雅也氏の『生ける…

山口雅也氏の『生ける屍の死』にインスパイアされて書いたという作品。これはこれで楽しめます

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 普通 死者の蘇りっ…

 普通 死者の蘇りってもっと おどろおどろしいモノなんでは??彼の作品は 異色の設定 そしてどこかコミカルなところがいいですよね

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ハイスクール時代の仲…

ハイスクール時代の仲間が集まり、ささやかな結婚祝いパーティーを開く。 参加したのは、クリスティン、マーカス、ジュディ、スタンリー、タッド、の5人。 その夜、クリスティンの弟が、謎の電話をマーカスに残して殺される。 その後も彼らが何者かに襲われ、ジュディ、スタンリー、と次々と殺され...

ハイスクール時代の仲間が集まり、ささやかな結婚祝いパーティーを開く。 参加したのは、クリスティン、マーカス、ジュディ、スタンリー、タッド、の5人。 その夜、クリスティンの弟が、謎の電話をマーカスに残して殺される。 その後も彼らが何者かに襲われ、ジュディ、スタンリー、と次々と殺されていく。 他方では、ある謎の館で生ける屍と化した女性たちが共同生活をしている。 二つのストーリーが交互に描かれ、やがて繋がっていくという展開で進みます。 特異な設定だ

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山口雅也の『生ける屍…

山口雅也の『生ける屍の死』へのオマージュ。しかし、無理矢理の設定が苦しい。

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死者が甦る…山口雅也…

死者が甦る…山口雅也の名作に対するオマージュだが、些か物足りない。

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死者を蘇生する装置を…

死者を蘇生する装置を開発・使用するところまでは話が盛り上がるのですがその後の展開に必然性と力強さを感じ得なかった。残念!

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2023/05/13

 死者たちの世界―― 誰も寄り付かない辺境の屋敷にそれはあった。 生前の記憶をリセットして生ける屍として再生させる装置、それによって甦った屍は更なる仲間を求め生者を殺していく・・・。 一方死者の世界の隣町では不可解な連続殺人が起きていた、死後の世界と生前の世界が交わる時事件は驚愕...

 死者たちの世界―― 誰も寄り付かない辺境の屋敷にそれはあった。 生前の記憶をリセットして生ける屍として再生させる装置、それによって甦った屍は更なる仲間を求め生者を殺していく・・・。 一方死者の世界の隣町では不可解な連続殺人が起きていた、死後の世界と生前の世界が交わる時事件は驚愕の結末を迎える・・・。  西澤氏のSFミステリ。 「生ける屍の死」の影響を強く受けています。 荒々しいそれでいて雑ではない驚天動地のトリック、ラスト数行で叩きつけられる真相、SFという自由な設定に厳粛なルール付けをして展開される西澤ミステリの最高傑作だと思いますね。(でも舞台がアメリカなので珍苗字は一切出てこないのだ)

Posted byブクログ

2023/02/01

これはクリスティンのための物語だ。館の中で早々に殺されはするものの、館のパートにおいても彼女が物語を支配しているのは後半まで読めば分かるとおり。 もう一方のパートでも恐ろしい殺人者に怯える美貌の妻として存在感を放つ。そして物語の結末まで、クリスティンは中心に座している。 だが、...

これはクリスティンのための物語だ。館の中で早々に殺されはするものの、館のパートにおいても彼女が物語を支配しているのは後半まで読めば分かるとおり。 もう一方のパートでも恐ろしい殺人者に怯える美貌の妻として存在感を放つ。そして物語の結末まで、クリスティンは中心に座している。 だが、エピローグを読んだとき、これが誰のための物語だったのかという印象は一変する。物語半ばでほとんど舞台から降りた二人。その二人のために収斂する物語は、賛否があれど、一輪花のようなささやかな美しさをたたえていると思う。

Posted byブクログ

2022/06/21

死者が蘇る「SUBRE(サブレ)」、蘇った死者の記憶をリセットする「MESS(メス)」と呼ばれる二つの機械。 死者たちが暮らす館の章と、アメリカのある街で起こる連続殺人の模様を描く章から成り、当然それは交差することになっていく... やや勿体ない点はあるが、全体として見るとかな...

死者が蘇る「SUBRE(サブレ)」、蘇った死者の記憶をリセットする「MESS(メス)」と呼ばれる二つの機械。 死者たちが暮らす館の章と、アメリカのある街で起こる連続殺人の模様を描く章から成り、当然それは交差することになっていく... やや勿体ない点はあるが、全体として見るとかなり面白い。ラストは色々な意味でインパクトはかなり大きい。 以下、ネタバレ ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ まず、館の章の、時系列を誤認させるトリックはお見事。きれいに騙された。「最初の一人」は誰だ?という謎(疑問?)が提示されることで簡単に引っ掛かってしまう。 そして、実は犯人はクリスティンだった...!!、というのはまぁ驚きはするが、ある程度予想はつく。不倫やら何やらで結局皆殺さなければいけなかった、というのは納得。 スザンヌのピザ配達バイクを盗んだミシェルが、バイクにあったIDからスザンヌだと思われたのもなかなか上手い。 さぁ問題のラスト。唐突のジュディには度肝を抜かれた。ロマンス的な意味でもなかなか印象深くはあるのだが、1番の謎はクリスティンがなぜ「ミシェル」と呼んだかである。これは文庫版333ページの真ん中あたりの傍点がふってある箇所が伏線だと思う。というか、あくまでも"私"の推測であるセリフにあまり使っていない傍点がふってあるのが怪しい。 結局、クリスティンにとってはミシェルよりも、自分の"所有物"だったスタンリーが自分を差し置いて選んだ相手であるジュディが憎かったのではないだろうか。 だから人格を全否定するために...というわけだ。自分が犯人だと思わせて少しでも苦しませたい、という思いもあったのかもしれない(失敗したが)。

Posted byブクログ