仲蔵狂乱 の商品レビュー
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2009年5月-読了 存分に舞い狂うてみせてやる‥、江戸は安永.天明の頃、下積みの苦労を重ね、実力で歌舞伎界の頂点へ駆けのぼった中村仲蔵。浪人の子としかわからぬ身で、梨園に引きとられ、芸や恋に悩み、舞の美を究めていく。
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何処までも小憎らしい四代目松本幸四郎こと瀬川錦次が、実は気に入ってたりする。穏やかに続く田沼意次の用人・三浦庄司との親交と、稲荷町時代を知る七五郎が邂逅の後、パタリと姿をくらましたのが印象的だった。萩尾望都の解説も感慨深い。
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歌舞伎好きの人にはお馴染なのだろうが、あいにくそっち方面の趣味がないので、中村仲蔵と言えば落語しか知らない。噺の中での仲蔵は、斧定九郎の役作りに悩み、ついに現代に伝わる黒羽二重に朱鞘の大小、破れ傘を傾げて血反吐を吐くというスタイルを確立して、江戸中の話題をかっさらった人物として描...
歌舞伎好きの人にはお馴染なのだろうが、あいにくそっち方面の趣味がないので、中村仲蔵と言えば落語しか知らない。噺の中での仲蔵は、斧定九郎の役作りに悩み、ついに現代に伝わる黒羽二重に朱鞘の大小、破れ傘を傾げて血反吐を吐くというスタイルを確立して、江戸中の話題をかっさらった人物として描かれる。 『仲蔵狂乱』は、この有名なエピソードはもちろん織り込みつつ、みなし子に育ち、最下級の稲荷町で苦渋を舐めた時代から、ついに名題にまで昇り詰め、江戸三座の座頭を張るまでになった稀代の歌舞伎役者の人生を、当時の世相を交えながら詳細に描く、著者渾身の一篇。こういう力の入った小説を読むのは、最高の読書体験だ。 萩尾望都の解説も、(解説にはなっていないのだが)秀逸。読書感想文は斯く書くべし。
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中村仲蔵の波乱万丈の人生。 芝居に、踊りに生きた人生。 挫折しそうになっても、「芸があの子を見捨てない」の言葉通り、叩き込まれた芸が仲蔵を助けてくれる。 七両役者から千両役者へのサクセスストーリーなわけだけれども、一心に芸を求めた男の物語、人の一生の儚さとか脆さとかも含めて、最後...
中村仲蔵の波乱万丈の人生。 芝居に、踊りに生きた人生。 挫折しそうになっても、「芸があの子を見捨てない」の言葉通り、叩き込まれた芸が仲蔵を助けてくれる。 七両役者から千両役者へのサクセスストーリーなわけだけれども、一心に芸を求めた男の物語、人の一生の儚さとか脆さとかも含めて、最後は無常観に尽きた。
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旦那が買ってきた本。何となしに手に取ったら面白くて一気読み。歌舞伎の世界。中村仲蔵。 私は彼の名前も知らなかったようなずぶの素人だけど、そんな私でも入り込める歌舞伎の世界の面白さと読ませる仲蔵の人生ストーリー。 松井今朝子さんの作品他にも読んでみたくなった。 読みながら昔習...
旦那が買ってきた本。何となしに手に取ったら面白くて一気読み。歌舞伎の世界。中村仲蔵。 私は彼の名前も知らなかったようなずぶの素人だけど、そんな私でも入り込める歌舞伎の世界の面白さと読ませる仲蔵の人生ストーリー。 松井今朝子さんの作品他にも読んでみたくなった。 読みながら昔習った日本史をチラチラ思い出すこともでき楽しかった。
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ちょっと変わった、歌舞伎役者の一生を描いた話。 松井今朝子の「吉原手引草」があまりに面白かったので、 読んでみました。 まあ、「吉原手引草」ほどではなかったかな・・・
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内容(「BOOK」データベースより) 「存分に舞い狂うてみせてやる…」江戸は安永―天明期、下積みの苦労を重ね、実力で歌舞伎界の頂点へ駆けのぼった中村仲蔵。浪人の子としかわからぬ身で、梨園に引きとられ、芸や恋に悩み、舞いの美を究めていく。不世出の名優が辿る波乱の生涯を、熱い共感の筆...
内容(「BOOK」データベースより) 「存分に舞い狂うてみせてやる…」江戸は安永―天明期、下積みの苦労を重ね、実力で歌舞伎界の頂点へ駆けのぼった中村仲蔵。浪人の子としかわからぬ身で、梨園に引きとられ、芸や恋に悩み、舞いの美を究めていく。不世出の名優が辿る波乱の生涯を、熱い共感の筆致で描く。第八回時代小説大賞受賞作。
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久々に手応えのある面白い作品を読んだ。 登場人物が活き活きと描かれていて、ぐいぐい惹きこまれました。 ラストの三浦氏との場面に思わず涙が出そうになりました。 こんな絆を持てる誰かと巡り合えたら、人生で悔いなど残らないでしょう。 何回もグッとくる場面があってとてもドラマチックな作...
久々に手応えのある面白い作品を読んだ。 登場人物が活き活きと描かれていて、ぐいぐい惹きこまれました。 ラストの三浦氏との場面に思わず涙が出そうになりました。 こんな絆を持てる誰かと巡り合えたら、人生で悔いなど残らないでしょう。 何回もグッとくる場面があってとてもドラマチックな作品で これを読んで、歌舞伎を生で観たくなりました。
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初代中村仲蔵の生涯を綴った時代小説。 江戸の風俗や当時の芝居の様子が上手く書かれています。 歌舞伎に疎く、時代小説もあまり読みませんが、 この仲蔵の波乱万丈の人生には夢中になりました。 ドラマ化された時は、梯子を一歩一歩登るシーンが 象徴的に描かれていましたが、 ...
初代中村仲蔵の生涯を綴った時代小説。 江戸の風俗や当時の芝居の様子が上手く書かれています。 歌舞伎に疎く、時代小説もあまり読みませんが、 この仲蔵の波乱万丈の人生には夢中になりました。 ドラマ化された時は、梯子を一歩一歩登るシーンが 象徴的に描かれていましたが、 読み終えた後も、そのシーンが頭を巡っています。
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初代中村仲蔵の一生。 歌舞伎に全く興味がなかったけれどぐいぐいと引き込まれました。 ダジャレのような名前の方ですが、忠臣蔵の新しい5段目の演技や血糊等歌舞伎界の技術革新を起こしたすごい方なのです。 落語の題材にもなっているのでそちらもぜひともお聞きくださいな。
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