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午前三時のルースター の商品レビュー

3.8

17件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

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2019/02/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「この国のすべては、まだ原色の混沌のなかにある。未来も、過去も、ごちゃ混ぜになって新しい世界を作り出そうとしている」 この言葉通り、ベトナムの街のごちゃごちゃした喧騒や鼻につく匂いを肌で感じ取れた。 クライアントに頼まれ、クライアントの孫・慎一郎と共にベトナムを訪れた長瀬。 4年前行方不明になった慎一郎の父を探す4日間の旅は、たった4日とは思えない位、謎が謎を呼ぶスリル満点の展開で面白かった。 話の流れも軽快で読みやすい。 垣根さんは『光秀の定理』も面白かったけれど、このデビュー作も読ませてくれるもので、他の作品も読んでみたくなった。 「動かせる明日にのみ、煌めきはあるからだ」 一人置いてきぼりをくわされた慎一郎のこれからを思うと不憫でならない。 己の煌めきのために好き勝手する父に対する嫉妬をバネに、慎一郎には背中の重しに負けず突き抜けていってほしい。 それにしても、長瀬はカッコよすぎ。 また長瀬に逢いたいな。

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2017/09/02

分類すると、青春ハードボイルドってところか。最近夢中になって読んでいる垣根涼介。やはりグイグイ読ませてくれる。 何人かのレビューで本書に出てくる慎一郎が『ヒートアイランド』シリーズの登場人物としていたから『ボーダー』を読む前にこちらを読んでみたが、慎一郎とは、一体誰なんだ...

分類すると、青春ハードボイルドってところか。最近夢中になって読んでいる垣根涼介。やはりグイグイ読ませてくれる。 何人かのレビューで本書に出てくる慎一郎が『ヒートアイランド』シリーズの登場人物としていたから『ボーダー』を読む前にこちらを読んでみたが、慎一郎とは、一体誰なんだろう?アキは名前が違うし、柿本?とれとも桃井?とか想像しながら読んだ。 これに出てきた長瀬はなんとなく柿沢に似ていたし、源内は桃井に似てたな。 それにしても慎一郎の境遇を考えると辛いものがあった。

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2013/08/24

講師に勧められて読みました。 私が自分で選んで読むジャンルとは違いましたが、結構面白く読めました。 読みやすくもあったので。 戦争、紛争は好きではありませんが、こういう個人的な銃撃戦のスリルはとても好きです(笑) まぁ、ぶっちゃけ犯人最初っからわかってましたけど(笑)

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2012/07/04

仕事でベトナムに行ったきり帰国しない父親を探しに 行くことになった旅行代理店の営業マンと依頼主の孫である少年。ストーリーは複雑ではないのでサクサク読めた。気軽に読める。

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2012/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

父親の人生、というか決断は私には考えられない。こんな人実際いるのでしょうか。 事実は小説より何とやら、って言うからそれ以上もありか。

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2012/05/08

一発目の作品らしい。良いテンポでさらっと読める。悪く言えばそんな上手く事は進まないだろお。という感じだけど、良く言えばグイグイ物語を引っ張ってくれるテンポとイイキャラクターでアッと今に読める作品でした。この著者の他の作品も気になるストーリーでした

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2011/05/28

+++ 旅行代理店勤務の俺は失踪した父親を探す少年に同行しベトナムを訪れる。現地の娼婦や運転手の協力で俺達が知った切ない真実とは +++ ジュエリー・ナカニシの娘婿である父が失踪し、その後ベトナムでビデオに写った父を見た息子・慎一郎は、高校進学のご褒美としてベトナムへいかせても...

+++ 旅行代理店勤務の俺は失踪した父親を探す少年に同行しベトナムを訪れる。現地の娼婦や運転手の協力で俺達が知った切ない真実とは +++ ジュエリー・ナカニシの娘婿である父が失踪し、その後ベトナムでビデオに写った父を見た息子・慎一郎は、高校進学のご褒美としてベトナムへいかせてもらう約束を祖父から取り付けた。プライベートな添乗員として白羽の矢が立ったのが旅行代理店勤務の長瀬だった。ちゃっかり同行することになった長瀬の友人源内と三人でベトナムに着いたとたん、前途が多難なことを重い知らされる。ホテルやガイドの予約がすべて何者かによってキャンセルされていたのだった。 現地で運転手やガイド役を探す長瀬の手腕がまず見事である。結局最後まで彼らに助けられたとも言える。追いつ追われつのカーチェイスもあり、追っ手をかわす作戦の妙もあり、また中西家のお家事情も絡み、なかなか愉しめる一冊である。

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2010/12/16

ベトナムを舞台にした父親探し。本筋はミエミエなんだけど、謎の組織が進行を邪魔して無理に混乱させる。まぁ、結構安心して読めるハードボイルドと言うより冒険小説?キャラはシンプルでテンポも良く楽しめたが、ラストにもう少しひねりが欲しかった。おかげで、読後感はそれほどでもない。

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2010/10/02

ルースターは、一番鶏らしいです。 失踪した父親を探すためにベトナムを訪れた少年と旅行会社社員、その友人が現地で経験した出来事は・・・ 最初からおもしろく一気に読みました。 利発な少年が心に秘めた想いと父親の生き方、ベトナムの空気。 ラストでタイトルにつながるのですが、読後感もいい...

ルースターは、一番鶏らしいです。 失踪した父親を探すためにベトナムを訪れた少年と旅行会社社員、その友人が現地で経験した出来事は・・・ 最初からおもしろく一気に読みました。 利発な少年が心に秘めた想いと父親の生き方、ベトナムの空気。 ラストでタイトルにつながるのですが、読後感もいい1冊でした。

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2011/09/07

読みやすい文章。テンポあるストーリー。ちょっとご都合主義の所もあるけどおもしろかった。金持ちにうまれるのも楽じゃない。がんばれ慎一郎!

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