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月のしずく の商品レビュー

3.8

141件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

  2. 4つ

    52

  3. 3つ

    43

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    3

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2023/04/28

最近、血生臭い系の小説が続いたので目先を変えて浅田次郎の短編集。 私的には浅田次郎の最高傑作は「壬生義士伝」。 浅田作品は登場する凛とした人物が好きで何冊も読んでいます。 この短編集は7つのお話しが納められていますが私にはイマイチハマらなかった。少し甘めの星3つ。 唯一少しグッ...

最近、血生臭い系の小説が続いたので目先を変えて浅田次郎の短編集。 私的には浅田次郎の最高傑作は「壬生義士伝」。 浅田作品は登場する凛とした人物が好きで何冊も読んでいます。 この短編集は7つのお話しが納められていますが私にはイマイチハマらなかった。少し甘めの星3つ。 唯一少しグッときたのは最後の一編の「ピエタ」かな。

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2022/02/09

 有名な「ラブレター」でも涙を搾った浅田次郎。女性の心情すらおてのもの、なはずが、微妙にズレているように思う。特に表題作『月のしずく』はどうなの?ファンタジーと言われればそれまでなんだけれど。

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2022/01/17

浅田次郎さんの小説はもともと大好きだけど、私の中では、これは頭ひとつ抜けたな作品。 まず表題作、月のしずくで、主人公の優しさと不器用さとその切ない想いに心をぐっと掴まれた。 最初からこんなに良くて、これを超える作品ないのでは?と次の聖夜の肖像を読んだら、これまたぐぐっと掴まれた...

浅田次郎さんの小説はもともと大好きだけど、私の中では、これは頭ひとつ抜けたな作品。 まず表題作、月のしずくで、主人公の優しさと不器用さとその切ない想いに心をぐっと掴まれた。 最初からこんなに良くて、これを超える作品ないのでは?と次の聖夜の肖像を読んだら、これまたぐぐっと掴まれた。 電車でため息まで出る始末。 不器用だけど、心の良い男性を描くのがとても上手で みんな大好き!と思ってしまう。 そのほかにも、銀色の雨や情景の美しい花や今宵など素敵な作品が連なる素敵な短編集でした。 図書館で借りたけど、手元に持っていたいので買います。 人は皆自己中心的なはずだけど、自分より大事な人を見つけられた時にその前提は覆る。 自分より大事な人を見つけられる人生でありたいなぁと思う。

Posted byブクログ

2021/11/19

7つの短編集。老若男女の主人公、どの視点でも全く違和感なく入り込めるのが浅田次郎の力量。 自分の幼少期の経験もあるのだろうか…

Posted byブクログ

2021/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

浅田次郎、男女の哀愁、ノスタルジー、偶然、再会、色んな情景が浮かぶ7編。浅田さんの文章は分かりやすく、登場人物の心情が理解できる。圧倒的に一番よかったのは「花や今宵」。見知らぬ男女2人が酔いつぶれ、中央線で寝過ごし山梨まで来てしまう。2人はお互いに愛するパートナーがいると嘯く。それぞれパートナーとの愛情が切れていた。女性は不倫中、男性は分かれたばかり。2人の微妙な距離感、話すにつれ一定の距離感を保ちながら縮まってくる。この描写がエロティックであり、プラトニックである。最後にはこの2人の距離感が密着する。

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2021/08/27

「銀色の雨」は鈴井貴之監督の作品を見てから読みました。映画とは少し違っていて、本編の方が荒々しい感じでした。 「月のしずく」は、男と女の複雑な心情が絡み合って、これこそ映像化すると面白いと思いました。 浅田次郎の作品は男の物語ですね。女の側から見るとよく理解できない所がありました...

「銀色の雨」は鈴井貴之監督の作品を見てから読みました。映画とは少し違っていて、本編の方が荒々しい感じでした。 「月のしずく」は、男と女の複雑な心情が絡み合って、これこそ映像化すると面白いと思いました。 浅田次郎の作品は男の物語ですね。女の側から見るとよく理解できない所がありました。

Posted byブクログ

2020/12/30

積読してた7篇の短篇集。どれもこれも素直にいいと思います。月のしずく、聖夜の肖像、ピエタの男性は健気だなぁ。

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2024/07/27

ずっと積読にしていた本と思ったが、読んだことあった。 浅田先生の「鉄道員(ぽっぽや)」の頃の短編集。 「月のしずく」千葉の姉ケ崎だったら、多少土地勘もあるのに、既読に気が付かなかった。「聖夜の肖像」で、稍々記憶があるなあ。4作目の「瑠璃想」は、覚えていた。他の作品もしっかり覚え...

ずっと積読にしていた本と思ったが、読んだことあった。 浅田先生の「鉄道員(ぽっぽや)」の頃の短編集。 「月のしずく」千葉の姉ケ崎だったら、多少土地勘もあるのに、既読に気が付かなかった。「聖夜の肖像」で、稍々記憶があるなあ。4作目の「瑠璃想」は、覚えていた。他の作品もしっかり覚えていたものも、全然記憶のないものも。 記憶のない作品も浅田節に慣れてしまっているのと、目の衰えで、一文字一文字を追わず、大体の文意を追うような読書になった。

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2019/04/29

多分ああいう感じなんだろうなと、わかってないようでわかったような雰囲気のある浅田次郎。そういうわけでしばらく避けてきたんだけど、短編集だから良いかなと思ったのが間違い。 工場のパッキンの仕分けと品出しをしている、男やもめの40過ぎ。夜にフラフラとしていたら、やくざ者と見られる男...

多分ああいう感じなんだろうなと、わかってないようでわかったような雰囲気のある浅田次郎。そういうわけでしばらく避けてきたんだけど、短編集だから良いかなと思ったのが間違い。 工場のパッキンの仕分けと品出しをしている、男やもめの40過ぎ。夜にフラフラとしていたら、やくざ者と見られる男が、銀座あたりのホステスを車から蹴り飛ばし、喧嘩の上さるところを見かける。行き先のないホステスを一晩泊めることになったが…。 全体に、純文学になりきらないし、人間ドラマというほどでもないフワフワとした感覚の小説が続く。全体に漂う厭世観や投げやりな雰囲気が書きたいというところはわかるのだが、なんというか、のめり込んだりするほどのものでもない。 最後の過去に捨てられた、実の母親に、好きでもない男と結婚すると言いにローマまで旅立つという話は、女性作家かな?と錯覚させるものがあり、それはそれで秀でたテクニックなのだろうが、それで何か?と思ってしまうのだ。 ヤクザの鉄砲玉に男として惚れてしまう話が、まあまあ読める程度。 なお、微細な部分だが、背中側から抱きしめて寝るというシチュエーションがやたら出てくるのだけど、そういう性癖なのかしらん。 ま、長編を一本くらい読んでから判断。

Posted byブクログ

2019/03/10

浅田次郎の本がとにかく好きだ。 これも、なぜ見落していたのかと思った一作。 人間の儚さと強さが静かなトーンで書き綴られている。 そして、いつものように歴史モノや海外モノは「どこでこの人はこんなに知識を拡げたのか」と唸らせられる。 面白かったです。

Posted byブクログ