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1809 の商品レビュー

3.9

14件のお客様レビュー

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今もっとも知的な作家…

今もっとも知的な作家とも思える佐藤亜紀の傑作。1809年のウィーンを舞台に、複雑ながらも魅力的な人物たちがそれぞれの思惑の胸に行動を起こす。そして最高に知的なゲームが始まる。

文庫OFF

前に読んだ「鏡の影」…

前に読んだ「鏡の影」よりもずっと解りやすく、凄く面白かった。エンターテインメント小説と紹介されている割には佐藤亜紀らしくものすごく淡々とした文章だったが…。

文庫OFF

2016/01/30

何年か前に読了。佐藤亜紀さん2冊目。 天使の後に読み始めたのだが、文体はともかく物語の序章が長く長く時代背景や人物の設定を語られて洋画の画面を字幕スーパーで観ているような気で読んでいた。そのうちに主人公が動き出し周囲の人と関わっていく。長編洋画を観ているように読み進めていった。ク...

何年か前に読了。佐藤亜紀さん2冊目。 天使の後に読み始めたのだが、文体はともかく物語の序章が長く長く時代背景や人物の設定を語られて洋画の画面を字幕スーパーで観ているような気で読んでいた。そのうちに主人公が動き出し周囲の人と関わっていく。長編洋画を観ているように読み進めていった。クライマックス、エンディングと華麗に流れ幕が降りた。

Posted byブクログ

2015/07/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1809年、オーストリア。工兵である主人公が不思議な陰謀と争いに巻き込まれていく。 ストーリー展開に驚きが隠されているわけでは無いが、テンポよく描かれていく世界観に巻き込まれていく。 主人公の心情が理解出来ないことがあるが、そんなことは捨て置いて力強い文章に魅了されてしまうのだ。

Posted byブクログ

2014/05/19

渡米時、「文庫は3冊まで!」と決めて持って行った一冊。著者の1番好きな作品はどれかと聞かれれば答えられないこと必至だが、連れていきたい作品は間違いなくこの作品。 世界にどっぷり使って感性を研ぎ澄ませて読むことが求められる作品が多い中、1番ソフトでエンターテイメントとして読める。...

渡米時、「文庫は3冊まで!」と決めて持って行った一冊。著者の1番好きな作品はどれかと聞かれれば答えられないこと必至だが、連れていきたい作品は間違いなくこの作品。 世界にどっぷり使って感性を研ぎ澄ませて読むことが求められる作品が多い中、1番ソフトでエンターテイメントとして読める。その為、短い時間でも気軽に手に取れる。 私自身は「天使」で佐藤亜紀デビューだったが、順番が勧められるならこれをデビューにオススメしたい。 絶対して欲しくはないが漫画化なんてしたら、キラッキラした美形が立ち並ぶキャラクター設定だが、その容姿の造形よりも癖の強さが魅力的。

Posted byブクログ

2013/10/29

読む前は、歴史物だと思って躊躇していた(歴史に無興味なので)のですが、こりゃあ歴史小説ではなく、その舞台を借りたハードボイルド風味のイケメンエンターテインメントだった(笑) 筆者の作品の中では、かなりわかりやすい方だと思うので、入門にはこれをお勧めします。

Posted byブクログ

2010/07/04

先日レビューした「天使」と同じ作者。 いかにも同じ人が書いた、っていう感じなので、両方好きか、両方嫌いかどっちかだと思います。 舞台は1809年のウィーン。フランス軍工兵隊(橋を架けるのが専門だってよ)のパスキ大尉が、ナポレオン暗殺計画に巻き込まれていきます。 暗殺計...

先日レビューした「天使」と同じ作者。 いかにも同じ人が書いた、っていう感じなので、両方好きか、両方嫌いかどっちかだと思います。 舞台は1809年のウィーン。フランス軍工兵隊(橋を架けるのが専門だってよ)のパスキ大尉が、ナポレオン暗殺計画に巻き込まれていきます。 暗殺計画の中心にいるらしい、ウストリツキ公爵がいいキャラ。 中産階級的倫理感とは別世界に生きていて、でも彼なりの貴族的倫理感みたいなものはあって、エレガントで頭がよくて乾いたユーモアのセンスがあって、男も女も周りの人がみんな彼に振り回されてしまうのも納得の魅力。 ある意味少女マンガっぽいキャラ(美形率高し)と、若干の歴史的知識を要求されるサスペンスと、無駄を省いた文体の取り合わせが全部好きな人が意外と少ないのか、2000年文庫初刷なのに8年目にしてすでに入手困難。 図書館で借りました。 確かにおもしろかったけど誰に勧めていいのかよくわかんない…。 「バルタザールの遍歴」「天使」が好きな方ならぜひ。 「天使」の星5つがややおまけだったので今回は4つで。

Posted byブクログ

2010/02/10

図書館 オトコマエと美女がいっぱい出てきて目の保養になった。 ・・・・・・世界史の授業、も少しちゃんと受けとけばよかった。 暗殺が成功するのか失敗するのかドキドキしてしまったじゃないかw

Posted byブクログ

2009/11/12

佐藤亜紀独特のヨーロッパ貴族の敗退的な感じは健在だがオーストリアとフランスの戦争.ナポレオンの暗殺計画に関しては緊張感が無く文体との隔たりが否めない.

Posted byブクログ

2009/10/04

佐藤亜紀2作目。あんまりナポレオン関係ない。暗殺もあんまり関係ない。 やっぱり設定と文章は非常に好みなんですが、ストーリー自体に好感を覚えない作家だなあと再確認。 登場人物がいちいち一癖も二癖もあるからかなあ。あ、でも公爵とその愛人はなんだか好きでした。

Posted byブクログ