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2024/03/20

前巻のテーマが”奇跡”だったのに、一変して今回は”復讐”とは……。 さすが書物の王国、尖ってやがる。 しかし復讐譚というのは古今東西の永遠のテーマでもあるのは事実なのだ。 久生十蘭「骨仏」 不貞を働いた妻への、夫の復讐とは。 そして間男となった友人の男への報復とは……。 さらり...

前巻のテーマが”奇跡”だったのに、一変して今回は”復讐”とは……。 さすが書物の王国、尖ってやがる。 しかし復讐譚というのは古今東西の永遠のテーマでもあるのは事実なのだ。 久生十蘭「骨仏」 不貞を働いた妻への、夫の復讐とは。 そして間男となった友人の男への報復とは……。 さらりと地獄を見せてくる妙が、凄いよな~…。 雰囲気がめちゃ好き。 本気で怒るといっそ無表情になるよね、みたいなの。 ボッカッチョの『デカメロン』より「心臓料理」 これもまた不貞した妻への復讐ネタ。 それにしてもマジで西洋の人はこういうことするんか????とカニバリズムの恐怖に震える。 好きな男の心臓食わされる気分とはこれいかに…。 南條範夫「復讐鬼」 一番怖いし、一番おぞましいし、一番凄かった。 これが…南條範夫文学の世界…残酷小説…。 蒲松齢『聊斎志異』より「人虎報仇」 やっぱり聊斎志異、おもろい話いっぱい載ってるな…。 復讐のために虎へと変化した生霊となり…。 すげえし、痛快だよな…。 中島敦「牛人」 これも怖いな~~…。 またせむし出てきてるし…。古典とか近代文学とかのが出てくるんだな、やっぱり…。 跡継ぎ問題なんて、やっぱり中国とかのがなんか厳しそうだしな…家父長制…。

Posted byブクログ