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畏れ慄いて の商品レビュー

3.8

7件のお客様レビュー

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2022/02/11

日本の会社の縦割り構造の中で、さらに女子社員の置かれている状況を風刺している。パワハラしてくる上司が同性の女であることも納得だ。 ただ戯画的な面白さだけでなく、トイレ掃除に甘んじつつ禅問答のように人生の考察をするところなど、アメリーノートンさんは只者ではない。

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2020/02/08

 不条理な日本のカイシャのシステムの中に身を投じたアメリー・ノートンの自伝的小説。縦社会で上下関係に厳しくて、上から言われることは不条理でも受け入れなければならないという体質は日本人の私でも好まないけど、社会人になると順応できるようになるのだろうか。またアメリーが勤めた時期は今ほ...

 不条理な日本のカイシャのシステムの中に身を投じたアメリー・ノートンの自伝的小説。縦社会で上下関係に厳しくて、上から言われることは不条理でも受け入れなければならないという体質は日本人の私でも好まないけど、社会人になると順応できるようになるのだろうか。またアメリーが勤めた時期は今ほどグローバル化も進んでいないからなのか、西洋人差別も激しいように感じられ、胸が痛む。だけどアメリーの文体やユーモアセンスがただただ悲惨な気持ちだけを残させるのではなく、楽しく読ませてくれた。

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2013/08/15

フランス人の友達に薦めてもらった本。これは。。。。すごいな。思いっきり主観で書いてくれているところが潔くてカタルシス。 こういうの普通に起こってるように思うけど、それをおかしいと思わないぐらい適応しているひともたくさんいるんだなと実感。なんでそれでも維持しようとするのか、自分が受...

フランス人の友達に薦めてもらった本。これは。。。。すごいな。思いっきり主観で書いてくれているところが潔くてカタルシス。 こういうの普通に起こってるように思うけど、それをおかしいと思わないぐらい適応しているひともたくさんいるんだなと実感。なんでそれでも維持しようとするのか、自分が受けた被害を結局同じように後輩にするようになる。そのおかしさについては非難されずに。日本を脱出したら逃れられるのか?定かではない。

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2012/11/04

フランス語で読みました。 その時代に生きていないからわからないけど。 この小説のせいでよく日本ってとんでもない社会ね!みたいなことを言われた。 文化が大きく違うんだよね。 まず先輩後輩という文化がない人たちにはとてもじゃないけどわからない世界。 なんか日本が批判されている気分に...

フランス語で読みました。 その時代に生きていないからわからないけど。 この小説のせいでよく日本ってとんでもない社会ね!みたいなことを言われた。 文化が大きく違うんだよね。 まず先輩後輩という文化がない人たちにはとてもじゃないけどわからない世界。 なんか日本が批判されている気分になってムカついた思い出。

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2012/06/25

神戸生まれでベルギー貴族の女性である著者が、日本の会社でのOL体験をユーモアいっぱいに表現している。なんて、たくましいく奇抜な心を持った女性だろう!目の前に何を突きつけられても、どんないじめにも屈せず、切り替えしてしまう柔軟性に、笑うしかない。強く生きるためのヒントがたくさんある...

神戸生まれでベルギー貴族の女性である著者が、日本の会社でのOL体験をユーモアいっぱいに表現している。なんて、たくましいく奇抜な心を持った女性だろう!目の前に何を突きつけられても、どんないじめにも屈せず、切り替えしてしまう柔軟性に、笑うしかない。強く生きるためのヒントがたくさんある、元気になる本です。

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2010/11/25

ベルギー人女性作家による、日本企業での体験をもとにした半自伝的小説。あるいはシュールレアリスム小説。 狂気的なまでの階級社会であり、女性差別、外国人差別が未だに大手を振るっている。そんな典型的な"日本的企業"で体験した、驚異の日々。 あまりにコテコテの日本...

ベルギー人女性作家による、日本企業での体験をもとにした半自伝的小説。あるいはシュールレアリスム小説。 狂気的なまでの階級社会であり、女性差別、外国人差別が未だに大手を振るっている。そんな典型的な"日本的企業"で体験した、驚異の日々。 あまりにコテコテの日本的企業のただ中に突っ込んだ外国人女性の眼の前で展開する世界は、もはや現実を通り越してシュールレアリスムの世界である。 日本企業に就職したことのある者なら、必ず笑える。しかし、その笑いは苦い笑いになろう。 著者自身が言っているように、この小説に書いてある出来事は全てが全て事実ではないだろうが、「カイシャの真実」であることは間違いない。本作に登場する「ユミモト商事」ほど酷くないにせよ、きっと多くの日本のビジネスパーソンが、「ユミモト商事」の姿に自分の勤める会社の影を見ることだろう。 著者の観察力はかなり鋭い。出てくるエピソードはどれも突拍子もないようで、その実いちいち「カイシャ」のあるいは現代日本社会を端的に表現している。(78ページからの日本人女性の「義務」論はケッサク) そして読者である我々は、自分自身がそんな愉快な社会に住んでいることを改めて認識し、笑わずにはいられないのである。 主人公の言動に、文化的な差異を差し引いても少々おかしい面があるのは否めないが、もっとおかしいのは日本のカイシャである。そして、そんな中で逞しく生きている我々は、世界で最も我慢強いと誇ってもいいだろう。なんちゃって。

Posted byブクログ

2009/10/04

アメリー・ノートンの本で一番最初に読んだ。 日本が舞台にされていて、皮肉な内容だけど、全然不快じゃなくて、むしろ笑ってしまった。

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