永遠の都(上) の商品レビュー
駆け足で10時間ほどでなんとか読了。 政治小説としても恋愛小説としても推理小説としても楽しめるのではないかと思います。 よくぞここまで絡ませてくるな、という作者の構成力に感服します。 苦手なカタカナの名前や、様々な人物の主義主張、複雑な人間模様についていくのがやっとでしたが、読み...
駆け足で10時間ほどでなんとか読了。 政治小説としても恋愛小説としても推理小説としても楽しめるのではないかと思います。 よくぞここまで絡ませてくるな、という作者の構成力に感服します。 苦手なカタカナの名前や、様々な人物の主義主張、複雑な人間模様についていくのがやっとでしたが、読み進めていくうちに徐々に慣れてきました。面白いのは、上中下と読み進めるにあたって、物語のスピード感がゴーゴーと凄まじい音を響かせながら増してくるように感じることです。 理想主義、夢想家といわれても、高い志を持ち続けなければ、偉業は達成できない。無血革命の難しさ、ロッシィの孤独、苦悩、無理解、さまざま考えさせられます。
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メロドラマとしてはそこそこ面白いが、革命劇としてはいま一つ。 民衆の生活や苦悩ににスポットが当たっておらず、主人公の訴えが心に響かない。作中の演説もアジビラ程度。ただ、1901年の作品であることを考慮すると、社会主義に夢を託すばかりでリアリティーがないのも仕方ないのかもしれないと...
メロドラマとしてはそこそこ面白いが、革命劇としてはいま一つ。 民衆の生活や苦悩ににスポットが当たっておらず、主人公の訴えが心に響かない。作中の演説もアジビラ程度。ただ、1901年の作品であることを考慮すると、社会主義に夢を託すばかりでリアリティーがないのも仕方ないのかもしれないとは思う。 20世紀初めのキリスト教的社会主義者が何を理想としていたかが少し分かるので、参考資料としては価値がある。
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人間共和の理念を掲げ、国家と教会の権力に戦いを挑む主人公のデイビッド・ロッシィ。 彼の生い立ちをめぐり様々な人物が色鮮やかに登場します。 複雑に絡み合う愛憎の中から人生の伴侶となることを誓い合う、美しき永遠の都(ローマ)の名前を持つドンナ・ローマ。 ロッシィの理念と人間性を心から...
人間共和の理念を掲げ、国家と教会の権力に戦いを挑む主人公のデイビッド・ロッシィ。 彼の生い立ちをめぐり様々な人物が色鮮やかに登場します。 複雑に絡み合う愛憎の中から人生の伴侶となることを誓い合う、美しき永遠の都(ローマ)の名前を持つドンナ・ローマ。 ロッシィの理念と人間性を心から愛し信頼しぬいたブルーノ。 ローマ国家の頂点に立つ野望を抱くボネリィ男爵。 心ならずも、銀行家の子息からカトリック信仰の頂点であるローマ法王に... 【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】 http://www.prosecute.jp/keikan/025.htm 【読後の感想や読書会当日の様子などはこちら↓】 http://prosecute.way-nifty.com/blog/2007/04/post_0688.html
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学生時代に何度も挫折したけど、社会人になってようやく読破。とっつきにくさが若干あったが、はまり込むと、ロッシーの人間性にほれ込んでしまう。
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