1,800円以上の注文で送料無料

岡山女 の商品レビュー

3.6

8件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/09/15

片目を失くしたことにより得た霊能力で細々と生きている女・タミエが関わった、依頼人達の闇を綴った短編集。非常に淡々としており、死霊と生霊、生きた人間までが入り混じって誰が生きた人間なのか分からなくなってくる。とりあえず読んで明るい気持ちになれる本ではないです。

Posted byブクログ

2012/07/15

ぼっけえきょうてえ が凄すぎたのか、少しテンションダウンしてる。連作なのでごつく書けなかったのかも。ミステリーでもなくホラーでもなく、想いを露吐するでもなく中途半端に終わってる。残留思念という単語を見て興ざめしてしまった。

Posted byブクログ

2011/08/08

妾として生きていた女がそのご主人様に片目を斬り付けられてから霊視の力を得、それを生業としていく短編集。 最近さっぱり見ないが一時期バラエティに出ていた岩井志麻子さんの強烈なキャラクターにヤラレて以来ぞっこん大好きなのだが、作品を読むのはこれが初めて。 読むならやはり映画化もされた...

妾として生きていた女がそのご主人様に片目を斬り付けられてから霊視の力を得、それを生業としていく短編集。 最近さっぱり見ないが一時期バラエティに出ていた岩井志麻子さんの強烈なキャラクターにヤラレて以来ぞっこん大好きなのだが、作品を読むのはこれが初めて。 読むならやはり映画化もされた「ぼっけぇきょうてぇ」からか?と思いつつ、この「岡山女」は大好きなホラー漫画家長久保貴一さんが漫画化されたのを読み逃してしまい、古本屋にもAmazonにも見つからずそれなら原作読めばいいじゃん!ってことで選びましたw 作者本人のファンになってからその本業の作品をやっと読むという順番むちゃくちゃな感じなんですが、結論そこそこ面白かった! 文章に独特の湿度がある。 私の大好きなジャパンホラーはこうでなくっちゃ!というツボを押さえてて雰囲気は抜群。 ただとにかく怖がらせてやろうというのではない。 貧困や生まれの不利からくるどうしようもない現実。 狡さや嘘が無ければ食べてはいけないから両親の工作に支えられながら霊視を生業としているが、死霊も生霊も本当なら視たくも関わり合いになりたくもない主人公。 もっと単純にホラー小説なんだろうな、と思って読み始めたので良い意味で裏切られました。 でも★3つ止まりかなぁ。

Posted byブクログ

2011/03/25

ホラーというより、人間の哀しさや恐ろしさが良く出ていると思う。時折、ひやりと背筋が凍るような描写。文章で感じる地獄。

Posted byブクログ

2009/10/04

左目の代わりに霊視能力を得た、主人公タミエ。彼女の元には人間や生き霊や死霊が訪れる。彼岸と此岸を上手くかけてて、一気に世界観に引き込まれてしまいました。岩井先生の著書の中では一番好きかもしれない。

Posted byブクログ

2009/10/04

時代や背景の描写が 驚くほど綺麗だ なぜ 主人公にそこまで 語らせる その弱い部分が けなげで 私を物語に引き込んでいく

Posted byブクログ

2009/10/04

岡山女を主人公に据えた連作短編集です。会話は全て岡山弁で語られてます。でも読み辛いということはないし、時代の雰囲気もすごく良くでていていいのですが、私的には、ちょっと生者と死者の境があいまいというか、分かり難い気がしました。まあ、そこがこの作品の持ち味で、全体の雰囲気を作り出して...

岡山女を主人公に据えた連作短編集です。会話は全て岡山弁で語られてます。でも読み辛いということはないし、時代の雰囲気もすごく良くでていていいのですが、私的には、ちょっと生者と死者の境があいまいというか、分かり難い気がしました。まあ、そこがこの作品の持ち味で、全体の雰囲気を作り出しているんでしょうけど。 前作品「ぼっけえ、きょうてえ」のようにホラー色は強くないですが、別の意味でコワイところもあります。(初版のオビに書いてある通りってことですね)

Posted byブクログ

2009/10/04

ぼっけえ きょうてえ』の方が怖いかもしれないが、ハレー彗星や日本にアイスコーヒーがもちこまれたときのエピソードなど日本風俗史を知ることができてなかなか面白い。(2002.6.6)

Posted byブクログ