あたしの一生 の商品レビュー
翻訳の江國先生も書いてますが、徹底してネコ視点でネコの感性に従って書かれてるってのがすごい 江國先生の感覚と合ってんだなってのが分かる
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海外小説はあまり好んで読まないのですが、訳者が江國香織さんだったので読んで見ました。 訳者あとがきに「こんなにストレートな愛の物語を読んだのは久しぶりでした。ストレートで、強く、正確で、濃密な、愛の物語。」とありました。読み終わったあとの感想がまさしくこのことばの通りで、江國さん...
海外小説はあまり好んで読まないのですが、訳者が江國香織さんだったので読んで見ました。 訳者あとがきに「こんなにストレートな愛の物語を読んだのは久しぶりでした。ストレートで、強く、正確で、濃密な、愛の物語。」とありました。読み終わったあとの感想がまさしくこのことばの通りで、江國さんの翻訳で『a CAT'S life』が読めて良かったです。 猫のダルシーの飼主への一途な想いと、それに全力で応える飼主の深い愛情(いや実際は飼主の愛に猫が応えているのか?)。誰かを本当に愛することのひたむきさと強さをダルシーを通してこれでもかというくらい感じさせられました。 私もこうでありたい。
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猫のダルシーの愛が語られている本。 ダルシーの一生が描かれてもいる。 だから、最後は悲しい結果。 でも、それが人生。。 こんな風に愛し愛される関係。 愛しい時間だ。。
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とてもつらい、しんどい あたしは行かなければならない 側にいたいけど、あたしは約束を破らなくてはならない いかなければいけない 悲しい つらい つらい だけど、どーして理解ができないのがやはり、動物に対する安楽死 日本でも最近流行っていて腹立たしい限りだけれど、外国の方は本当にすぐ殺す ちょっと具合が悪いと殺す 犬猫は、まだ頑張ろうとしているのに 苦しませたい訳じゃない けれど、苦しむところを見たくない というのは人間のエゴでしょう。痛いところ、苦しいところ、そういうのも含めて愛する家族でしょう 可愛くて元気なところしか見たくないのなら、最初から動物なんてかわないほうがいい 間違っている 最後まであなたのそばにいたいのに ああ
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こんなに泣いた本はない。 猫のダルシーが、飼い主の女性を生涯深く愛し続ける一途さが、愛しくて切なくて胸がしめつけられるお話です。 物語が最初から最後まで猫のダルシー視点で、おませな女の子のちょっとツンとしたような語り口調が猫の気高さをよく現しているようでとてもキュートです。 一生...
こんなに泣いた本はない。 猫のダルシーが、飼い主の女性を生涯深く愛し続ける一途さが、愛しくて切なくて胸がしめつけられるお話です。 物語が最初から最後まで猫のダルシー視点で、おませな女の子のちょっとツンとしたような語り口調が猫の気高さをよく現しているようでとてもキュートです。 一生の宝物になる本。
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猫の一生分の愛がにじみ出てくる一冊でした。ツンデレで,3匹目の猫の存在にいらだち,ストライキのように触れ合いを避けるようになっても,悲しいとき,つらいとき,そばにいてほしいとき,そっと寄り添い,お別れのその瞬間まで,「あたしの人間」をどうしようもなく想ってしまう切なさ,健気さが心...
猫の一生分の愛がにじみ出てくる一冊でした。ツンデレで,3匹目の猫の存在にいらだち,ストライキのように触れ合いを避けるようになっても,悲しいとき,つらいとき,そばにいてほしいとき,そっと寄り添い,お別れのその瞬間まで,「あたしの人間」をどうしようもなく想ってしまう切なさ,健気さが心にいつまでも残ります。
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誰かの心に思い出という種を蒔く。誰もがそんな想いを抱いているのだと思います。誰かに依存しないと生きていけないと自覚している人も、自立して一人で強く生きていくのだと決めている人でも。無意識のうちにそんな願望を持っているのではないでしょうか。 この主人公達が素晴らしいのは、その想いを...
誰かの心に思い出という種を蒔く。誰もがそんな想いを抱いているのだと思います。誰かに依存しないと生きていけないと自覚している人も、自立して一人で強く生きていくのだと決めている人でも。無意識のうちにそんな願望を持っているのではないでしょうか。 この主人公達が素晴らしいのは、その想いをはっきり自覚し、表現しているところ。相思相愛とはこういうことなのだと真っ直ぐに伝えてくれています。 愛というのはとても抽象的な感情だと思っていますが、それを深く真っ直ぐに感じられて、年を重ねるごとに心の奥に追いやられていくものを掬いだされるような、心に食い込んでくる一匹と一人の世界に少し眩しさを感じました。
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猫目線の猫の一生の話 一度でも飼ったことのある人ならきっとわかるはず ずーと昔に買った本だけど大好きな物語 ダルシーの『あたしの人間』とはわたし自身 くすぐったい時間と悩ましい時間を共に過ごした 愛猫を思い出し息が苦しい。 彼女らの一生は、とても短い でも与え与えられた情の深...
猫目線の猫の一生の話 一度でも飼ったことのある人ならきっとわかるはず ずーと昔に買った本だけど大好きな物語 ダルシーの『あたしの人間』とはわたし自身 くすぐったい時間と悩ましい時間を共に過ごした 愛猫を思い出し息が苦しい。 彼女らの一生は、とても短い でも与え与えられた情の深さは、私の中で永遠に生きている。 物語を読みながら、自分達の思い出がよみがえり 懐かしい友と語り合った気分になった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
猫のダルシーの語り口調で物語はスタート ダルシーの「あたしの人間」との出会いから別れまでを それはそれはうまく書いているお話だと思った 猫を飼った人なら、必ず納得することが、この1冊にぎゅっと詰まっていて むかし飼っていた、とても大好きだった猫に会いたくなった ただの飼い主と猫の話ではなく、これこそが本物の無償の愛なのではないかと考えてしまうような気持ちがぎっしりと詰まっている 猫とはこういう生き物であると思うし、そんな猫と人間は、本当に心が通じ合えると信じたい、わたしもそんな中のひとりです(笑) お別れのシーンは、電車の中でたまらず泣いてしまいました こんなにも幸せな気持ちで逝けるダルシーがうらやましくも思えたなぁ 個人的に江國香織の本は好きではないので(すみません)読みませんが この訳はとても素晴らしいとおもった ダルシーという猫なら、きっとこう表現するんじゃないかって 猫が好きな人はもちろん、猫にあまり関心がない人も是非読んでほしいです
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あとがきで役者の江國さんは原文を損なわないように、と書いている。 原作のすばらしさは言うまでもないことなんだろうが、やはり江國さんの言葉遣いの繊細さがこの本をいっそう比類のない珠玉の作品にしているのだろう。 洋書を読むとその不自然な会話や描写にがっかりすることも多く、最近はなかな...
あとがきで役者の江國さんは原文を損なわないように、と書いている。 原作のすばらしさは言うまでもないことなんだろうが、やはり江國さんの言葉遣いの繊細さがこの本をいっそう比類のない珠玉の作品にしているのだろう。 洋書を読むとその不自然な会話や描写にがっかりすることも多く、最近はなかなか手が伸びなかった。 江國さんがどこまで意訳しているのかわからないが、訳本であることを忘れるほどの自然さだった。 本の内容はなんてことのない、猫の一生の話。 なんてことないんだけどグッとくる。 猫を飼ったことのある人なら誰もが分かるであろう感覚。それが宝石箱のようにキラキラといっぱいつまってて切ないほど。 猫の気持ちをこれ以上ないほど素敵に描いた作品になっている。 江國さんの本は数多く読んできたけれど、訳本は初めて。 最近は江國さんはもういいかなと思っていたけれど、いやいややはり彼女の紡ぐ言葉は他の作家では体験できないな。 余談であるが、この本を読んだきっかけはブクログ仲間さんの間で絶賛されていたから。 みなさんのレビューで滅多に江國さんの作品は登場しないにも関わらず、この本が話題に登るって面白い。 ブクログっていいなって再認識してしまった。
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