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ナイフ の商品レビュー

3.6

475件のお客様レビュー

  1. 5つ

    82

  2. 4つ

    160

  3. 3つ

    167

  4. 2つ

    27

  5. 1つ

    6

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2020/10/23

いじめについて、じっとりとした嫌な気持ちがありながらも、それでも前を向こうと言う脚注の登場人物たちに力をもらった。

Posted byブクログ

2020/08/26

およそ20年ぐらい前の小説。5つの物語からなる短編集で子供のイジメがテーマ。どれもイジメがテーマだから面白いとは言い難いが「キャッチボール日和」と「ビタースウィートホーム」が良かった。イジメは残酷。現代のイジメはSNS上でもあるんだろうか。無くなることを切に願う。

Posted byブクログ

2020/06/01

いじめをテーマにした4つの短編では、こうしたテーマの時には必ずと言っていいほど、「教諭」に対する憎悪でイライラしてしまう。(例え教諭が出てこなくてもだ)けど、あとがきでの重松さんの「相棒」話でイライラが少し中和出来たみたい…。

Posted byブクログ

2020/05/12

「父親を、お前は超えろ」 大学時代、父親を超えるというのはどういうことかという話の中で、自分を超える子供を育てて初めて父親を超えたと言えるのではないかという意見に感心したのが思い出される。

Posted byブクログ

2020/04/21

しんどい話や描写が多く、 親・子・幼なじみ様々な人物と視点でその狂ったいじめの世界と向き合っていく話。 最後の家族の話にほっと救われるところを含めて良い作品です。

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2020/04/16

いじめの問題。 ちょっと悲しく、最後にホンワカ。 でも、結局は解決してないんだけどね。 中学生は残酷です。 最近のニュースで多くの事件を見てると、小説の話だけじゃないんだろうなと思う。 お子さんをお持ちの方は注意をしてるべきなんでしょうが、じゃ、私は良い親だったんだろうかと振り...

いじめの問題。 ちょっと悲しく、最後にホンワカ。 でも、結局は解決してないんだけどね。 中学生は残酷です。 最近のニュースで多くの事件を見てると、小説の話だけじゃないんだろうなと思う。 お子さんをお持ちの方は注意をしてるべきなんでしょうが、じゃ、私は良い親だったんだろうかと振り返ると、この小説に出てくる親のように自信はないですね。

Posted byブクログ

2020/03/17

現代社会の問題に切り込む作品を多数発表する重松清の短編集。 いじめに苦しむ子供。 いじめから息子を守ろうとする父…そしてナイフを握る。 誰しもが持つことができるその“ナイフ”の描写は読む者を強く引き込む、衝撃的なものだった。 この現代だからこそ、この作品は深い内容になるのだろう。

Posted byブクログ

2020/03/01

色々ないじめをいじめられる方の視点から描いた短編集。主人公たちは乗り越えるところまではいかないが、負けずに生きていく。

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2020/01/28

5つの短編小説。1960年代から1990年代の話。その頃は高度経済成長期やバブルにより、多くの家庭は幸せな生活を送るようになる。と、いう感じにハッピーである一面がある一方、学校での“いじめ”が大きな問題となり始めた時代でもあることは忘れてはいけない。残念ながらそれは今になっても決...

5つの短編小説。1960年代から1990年代の話。その頃は高度経済成長期やバブルにより、多くの家庭は幸せな生活を送るようになる。と、いう感じにハッピーである一面がある一方、学校での“いじめ”が大きな問題となり始めた時代でもあることは忘れてはいけない。残念ながらそれは今になっても決してなくなることはない。つまり、時代の流れは大きく変化しているが、昔も今も、”いじめ” という根本的な問題は、変わることなく、存在し続けている。この本を読むことが、いじめにあってる人をより客観視し、理解する動機になればいいと思う。

Posted byブクログ

2019/12/08

 1998年度第14回坪田譲二文学賞受賞作。  表題作『ナイフ』を含む5編を収めた短編集。小学生や中学生のいじめを中心とした構図の作品が多い。いじめについて誰かに打ち明けたいのだが、口に出すとなんとなく負けた気になってしまい、家族の前ではついつい明るく振舞ってしまう。家族もその変...

 1998年度第14回坪田譲二文学賞受賞作。  表題作『ナイフ』を含む5編を収めた短編集。小学生や中学生のいじめを中心とした構図の作品が多い。いじめについて誰かに打ち明けたいのだが、口に出すとなんとなく負けた気になってしまい、家族の前ではついつい明るく振舞ってしまう。家族もその変化に気づいてはいるのだが、なかなか声をかけにくい雰囲気が漂う。そのあたりの心情を巧みに掬い取っている。残酷さと同時に温かさも伝わってきて「生きることは悪くない」と思う。みんないろいろな思いを抱えて生きているんだなと実感する作品集である。

Posted byブクログ