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パルプ の商品レビュー

4.2

30件のお客様レビュー

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この世界観はちょっと…

この世界観はちょっとクセになりそう。 かっこいいです、ブコウスキー。

文庫OFF

とにかく面白い!柴田…

とにかく面白い!柴田元幸さんの訳がとても良いのでスラスラ読める

文庫OFF

ハチャメチャな文体は…

ハチャメチャな文体は読み易く、一気読みが可能!!

文庫OFF

こんな本は読んだこと…

こんな本は読んだことがない。次から次へと出てくる下品な言葉は当たり前!まったくもって仕事ができなさそうなハリウッドの探偵に次々と依頼が迷い込む・・・。解決までの経過は読者を楽しませてくれることだろう。一気に読んでしまえるから、一度手にとってみては?

文庫OFF

あなたには「出会って…

あなたには「出会ってよかった・・・」と思える作家はいますか?私にはいます、そのうちの一人がこの人、ブコウスキーです。「これって文学作品なのか…?」とかそういう「外聞」にこだわる人には、彼の世界観はむいていない。彼流の表現を借りるとそんなもんは「くそったれ」なのですから。とか何とか...

あなたには「出会ってよかった・・・」と思える作家はいますか?私にはいます、そのうちの一人がこの人、ブコウスキーです。「これって文学作品なのか…?」とかそういう「外聞」にこだわる人には、彼の世界観はむいていない。彼流の表現を借りるとそんなもんは「くそったれ」なのですから。とか何とかいいつつも、彼の遺作となったこの作品。個人的には中途半端なオマージュになったなあ、とちょっと物足りなくもあったりして…でも兎にも角にも、必読です。ブコウスキーワールド、のぞいたその日

文庫OFF

2025/11/10

ハチャメチャすぎてしょうもない内容の小説ではあるけれど、アメコミっぽさを感じてよかった。人生どんなんでも希望を持って生きていく気持ちになれる。宇宙人が出てくるの面白い

Posted byブクログ

2025/09/13

世界最高のパンク爺が死の間際に残した、駄作・落伍者への讃歌。「悪文(=パルプ)に捧ぐ」という書き出しから始まる時点で、本作のスタンスの全てを物語っている。 ストーリー自体はまさしくパルプ。探偵ものの作品なのに、死神や宇宙人などの要素が普通に登場してしまっている。 しかし、登場人物...

世界最高のパンク爺が死の間際に残した、駄作・落伍者への讃歌。「悪文(=パルプ)に捧ぐ」という書き出しから始まる時点で、本作のスタンスの全てを物語っている。 ストーリー自体はまさしくパルプ。探偵ものの作品なのに、死神や宇宙人などの要素が普通に登場してしまっている。 しかし、登場人物の会話、独特の言い回しがとてもクセになり、全く飽きずに引き込まれた。気がつけば、自分のテンションがこの作品に追いついてしまい、細かいことはどうでもよくなってしまっていた。 めちゃくちゃ疾走感のあるパンクな文体で、何度も爆笑した。特にp.48のシンディの車を追いかけるシーンと、p.228の走馬灯で車のタイヤ交換を案内されるシーンは最高に笑った。 ただし、本作が凄いのは笑えるだけではないところ。いわゆる、その他大勢のパルプと決定的に違うのが、「世の中のダメなもの」を決定的に肯定している点。 主人公ニック・ビレーンの随所での心情吐露が、落伍者やはぐれ者、「普通」になりきれなかった人たちに寄り添ったものであり、ただ笑うだけじゃなくでとても前向きな気持ちにしてくれた。 特に好きなのが、 p.111「だいたい人間、どれくらい金が要るんだ?そもそもなんの意味がある?あの世へ行くときはみんな一文なしだし、たいていは生きてるときからそうだ。じわじわ弱っていくしかないゲーム。朝、靴をはけるだけでも勝利だ。」 p.140「だが苦労と痛みによって人は生かされつづける。あるいは苦労と痛みを避けようとすることによって。それだけで十分フルタイムの仕事だ。時には、眠っているあいだも休ましちゃもらえない。(中略)俺はまだ死んじゃいない。ぐんぐん朽ちてきているだけだ。なら誰だって同じだ。俺たちはみんな、穴のあいたボートに乗って、わいわい陽気に浮かれている。」 p.207「もちろん、善人だって通りで寝てる奴はいっぱいいる。あいつらは馬鹿なんじゃない、時代のメカニズムに噛みあわないだけだ。時代の要請なんてコロコロ変わるし。酷な話だ。夜、自分のベッドで眠れるだけでも、世の力に対する貴重な勝利だ。」 飄々としながらも、のらりくらり上手いことやるニックの姿が、映画「ビッグ・リボウスキ」の主人公デュードに重なった。文学・映画と媒体は違えど、弱者を肯定する人間讃歌であることに変わりはない。どちらも最高の作品だ。 この作品の空気感を完璧に再現した柴田元幸氏の翻訳が素晴らしすぎた。

Posted byブクログ

2020/12/30

 ここまでハチャメチャで、ああ、これは何なんだという作品が、なぜかピュアで切実で、笑いながらも胸を打ちます。  ドタバタの軽さとニヒリスティックな世界観の重さが「文学」をつくりだしているわけで、まあ、言ってしまえば「奇跡」です。飲んだくれのブコウスキーという悲しい作家が、流れ星の...

 ここまでハチャメチャで、ああ、これは何なんだという作品が、なぜかピュアで切実で、笑いながらも胸を打ちます。  ドタバタの軽さとニヒリスティックな世界観の重さが「文学」をつくりだしているわけで、まあ、言ってしまえば「奇跡」です。飲んだくれのブコウスキーという悲しい作家が、流れ星のように現れて、あっという間に去ってしまって、もう25年も経つのだけれど、もう一度読み直してため息をつきました。  ブログに感想書きました。  https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202012070000/

Posted byブクログ

2020/05/05

この作家にしてこの小説ありという感じがする。 ほかの作家が同じ内容の小説を書いたとしても間違いなく日の目を見ることなく埋もれるだろう。それこそこの小説の本歌である凡百のパルプフィクションのように読み終えたらそのままゴミ捨て場に直行する類の本として。 チャールズ・ブコウフスキーが積...

この作家にしてこの小説ありという感じがする。 ほかの作家が同じ内容の小説を書いたとしても間違いなく日の目を見ることなく埋もれるだろう。それこそこの小説の本歌である凡百のパルプフィクションのように読み終えたらそのままゴミ捨て場に直行する類の本として。 チャールズ・ブコウフスキーが積み上げてきたスタイルとキャラクターが、雑器を雑器のまま名器にしてしまい、一つの文学としての読み方と魅力をこの世に表してしまった。その意味で遺作にふさわしい。書き手と作品の稀有な結婚例として、この作品に憧れる作家は多いんじゃないだろうか。   笑えるのはこの小説、シュルレアリスム小説などとは違い、一応にはきちんと筋が守られていることだ。よくぞ途中で放棄せず書き切ったと読後は喝采を送りたくなる程に、書き手の無関心に晒され続けたストーリーだがしかし、これが無ければ一転して完全な失敗作と化していただろう。 出来損ないのクソストーリーの中で、がちゃがちゃと遠慮なく出てくる何の深みも無いキャラクター同士の身も蓋もない会話劇。主人公のモノローグを装いつつもあからさまに割って入ってくる作者自身の過度に厭世的なぼやき。そうしたどうしようもないゴミの寄せ集めが、奇跡的な結実をもって、おかしくも愛らしい魅力を発生させてしまっている。これも一つのアメリカ文学の達成なのだろうと思って本を閉じたのであった。 ちなみに『パルプ』に比肩する小説を一つ上げるとすると、 中原昌也の『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』でしょう。 こういう小説が、実は一番元気がもらえる。

Posted byブクログ

2018/10/15

ストーリーはなんだかもうムチャクチャなんだが、会話のやり取りやビーレンの一人称独り言がいい。鴨川つばめの『ドラネコロック』を思い出させる。 『と、サイレンが聞こえた。サイレンが聞こえなくなったらおしまいだ。聞こえないときは、あんたのために来ているのだ。』(154ページ) なん...

ストーリーはなんだかもうムチャクチャなんだが、会話のやり取りやビーレンの一人称独り言がいい。鴨川つばめの『ドラネコロック』を思い出させる。 『と、サイレンが聞こえた。サイレンが聞こえなくなったらおしまいだ。聞こえないときは、あんたのために来ているのだ。』(154ページ) なんて最高にクール。 その他にもかっこいいセリフが満載。セリフといえばビーレンのしゃべり方で粋がっていたり凄んでいたりしている中で急に「〜なの?」みたいな間の抜けた語尾になるのが愉快。 だがそんな中で、三人の女房と別れたビーレンが 『そのなれの果てが、いまの俺だ。じっと座って雨音を聞いている。ここで俺が死んでも、世界じゅう誰ひとり、一滴の涙も流さないだろう。べつに流してほしいわけじゃない。でも不思議だ。人間、どこまで独りぼっちになれるのか?』 などとつぶやくのが印象的でもある。 ただしラストがなんだかあまりにもあっけない。三流「パルプ」小説のスタイルをとっているのであれば、むしろワザとこうしたのかもしれないが…。ラストがグッと決まれば言うことなかったのに。ちょっと残念。

Posted byブクログ