だから、あなたも生きぬいて の商品レビュー
自粛期間中 とても胸が苦しくなって、読むのが少し辛かった。 この本を読んで学んだのは、人生は何歳からでも、いつからでもやり直しがきくということ。 そして、身近に自分のことを応援してくれる人、信じてくれる人が1人でもいれば、その人の人生は大きく変わるということ。とても心を揺さぶら...
自粛期間中 とても胸が苦しくなって、読むのが少し辛かった。 この本を読んで学んだのは、人生は何歳からでも、いつからでもやり直しがきくということ。 そして、身近に自分のことを応援してくれる人、信じてくれる人が1人でもいれば、その人の人生は大きく変わるということ。とても心を揺さぶられた一冊だった。
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実話です、といわれてもにわかには信じがたい、壮絶なストーリー。 友達のいじめに遭い、割腹自殺未遂、極道の妻と人生を歩みながら、父の友人大平氏に出会い、なんと司法試験に合格するまでになる…。 私が気になるのは、職業がら、みつよがいじめに遭ったときの担任教師、学校、両親の対...
実話です、といわれてもにわかには信じがたい、壮絶なストーリー。 友達のいじめに遭い、割腹自殺未遂、極道の妻と人生を歩みながら、父の友人大平氏に出会い、なんと司法試験に合格するまでになる…。 私が気になるのは、職業がら、みつよがいじめに遭ったときの担任教師、学校、両親の対応である。特に、彼だけを責めるわけにはいかないだろうが、担任教師の言動には信じられない思いだ。 いじめを完全に解消することは、そんなにたやすいことではないが、もう少し取るべき手段があったはずだ。 もう一つは、著者も言っているが、同じ経験をしても、それをどう受け止めて、どう自分の行動に反映させていくかは、あくまでも受けて自身、つまり自分の考え方によるものだ、ということ。 相手を変えることはできないが、自分を変えることはできる。 ポジティブシンキングなどと安易に言うことはやさしいが、自分の発想を変えていく大切さを学んだ。 最後に。やればできる、だからあなたもがんばれとは単純には思えないほど、壮絶な中身が、この本には書かれている。私も正直、真似はできない。でも、1歩でも近づけたら、何かが変えられるような気がしている。 著者が司法試験に受かり、そして父親が取った行動。親子のやり取り、情の交流。本当に、涙なしには読めません。世のお父さん、必読です。 あぁ、私は父に何もしてやれませんでした。そして、息子や娘に、どれだけのことがしてやれるのでしょうか。 考えさせられた1冊です。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ただただ壮絶だ。 特に心に刺さったのは,心を閉ざしてしまった子どもたちが大人に心を開くことはとても難しいということ。ただ,一生懸命,真正面から向き合う大人がいれば,少しずつ変わっていくことができるということ。 大平さんには養父さんがいたけど,他の多くの少年たちには,そのような大人がいないことが大半だろう。もし誰か常に寄り添ってくれる人がいれば,少年たちも変わっていくことができるのだろうか。 大平さんが両親に暴力を振るっているシーンと,大人になってからそれを後悔している箇所は読んでいてつらかった。私は暴力こそ振るわなかったものの,酷い言葉をぶつけてしまっており,今までまともに親孝行できていない。後悔が募る。今からでも遅くはない… 少年事件にかかわる者として,何ができるんだろうと考えずにはいられなかった。 弁護士のように長時間かかわることはできないが,それでも少しでも少年たちのためになりたい。そのためのヒントが隠されているような気がした。
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一気読み。 筆者が非行に走り親に暴力を振るうところが読んでいて辛かった。 思春期の敏感な時期は本当に、人は悪魔にも天使にもなる。こわいなあ。
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自分が非行に走ったり、 挫折してしまったりすることはあっても そこから立ち直らないのは 人のせいではなく自分のせいだと。 今の状況を変えるのは自分だと 甘えてはいけないというメッセージが印象的でした。 変われないのは周りのせい、環境のせい と思いがちですが 自分の手で変えることが...
自分が非行に走ったり、 挫折してしまったりすることはあっても そこから立ち直らないのは 人のせいではなく自分のせいだと。 今の状況を変えるのは自分だと 甘えてはいけないというメッセージが印象的でした。 変われないのは周りのせい、環境のせい と思いがちですが 自分の手で変えることができると思えた本でした。
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学校でいじめにあったときの,担任と学校があまりになさけない。いじめとけんかの区別もつかないような教師・・・。光代さんが自殺未遂しても状況は変わっていなかった。はっきり「いじめ」とわかることばを発しても,指導しようともしない教師。 自分も含めていじめが見抜けない教師は多い。水面下で...
学校でいじめにあったときの,担任と学校があまりになさけない。いじめとけんかの区別もつかないような教師・・・。光代さんが自殺未遂しても状況は変わっていなかった。はっきり「いじめ」とわかることばを発しても,指導しようともしない教師。 自分も含めていじめが見抜けない教師は多い。水面下で行われるのがいじめだから,当然いえば当然かもしれないが。保護者から連絡があって初めて気づく場合もある。ちょっとした言葉遣いや表情にも敏感でなくてはいけない。 私も,今日の授業をどうしようかとか,どうやって子どもに好かれようかなどということばかり考えていて,肝心の子供同士の関係が見えなかった頃がある。今だって,見えているわけではない。放課後や休み時間の子どもたちの様子まで仔細に観察しないと見えない。ともに遊ぶことも大切だか,時には遠くから子どもたちを眺めることも大切だ。 そんなことを考えながら,この本を読んでいた。自分で自分を立ち直らせた彼女のエネルギーはすさまじい。マイナスも大きかったから,プラスに転じた時の幅も大きかったのだろう。
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流石、ベストセラー一気読みしてしまった。 いじめの恐ろしさ、なぜ、人はそこまで残酷になれるのか。 また、救う人のバイタリティ、なぜ、そこまで人の事を考え支援できるのか。
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今さらだけど感心する人生。「いじめた」相手側にも言い分はあるだろうなあとは思うけど。「生きぬいて」という言葉はちょっと重いなあ。そこまで頑張らないといけないのか?、と逆にプレッシャー。
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「よくここから立ち直ったな」と、読んでいて思ったのは一度や二度ではない。立ち直ってから約10年で弁護士。人間はやり直せる、やればできる、ということ、そのために求められる苦労や努力は並大抵のものではないということを教えられた。
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2000年の大ベストセラー。260万部も売れたんだって。当時は『五体不満足』とこの本が話題になっていたなあ。そんな本を今さら読んでみた。 読んでいなくても、中学生で自殺を図って、やくざの親分の妻になり、弁護士になったという大平さんの経歴は大きな話題になったから何となく知っていた。...
2000年の大ベストセラー。260万部も売れたんだって。当時は『五体不満足』とこの本が話題になっていたなあ。そんな本を今さら読んでみた。 読んでいなくても、中学生で自殺を図って、やくざの親分の妻になり、弁護士になったという大平さんの経歴は大きな話題になったから何となく知っていた。この本で主に書かれていたのは、割腹するまでに至った中学生の頃のいじめのことと、がんになった父に報いるために司法試験合格を目指して猛勉強した日々のこと。やくざの妻にどうしてなったのやら、どういう生活をしていたのか、どうやって足を洗ったのか、やくざの妻時代のことにも興味があったんだけど、そこはあっさりとしか触れていなかった。 いじめられていた頃は壮絶。長らく思い出すこともなかった自分の昔のあのことやこのことがふとよみがえってきてびっくりした。いじめやその類のものって、本当に人の心にしこりを残すものなんだね。大平さんにとって、いじめられていた頃から非行に走っていた時期というのは、人を信じようとしては裏切られての連続。器用な人なら人のせいにしたりして身を守るのに、彼女は真っ向からわが身で受け止めてしまい、自分を傷つけるかのようにどんどん堕ちていく。 それが、養父になる大平さんとの出会いが転機になった。それまでの荒れた生活から抜け出す頃というのは、大平さん自身の内面も大きく変わっていったんだと思う。当初は、資格試験のできが悪かったと思えば問題のせいにし、それを養父からたしなめられたりしたようだし、まるで安手のドラマのように、養父が叱ってくれたことが荒れた生活から足を洗うきっかけになったようだから、成長発達に沿って培われていく精神的なものも取りこぼしていたんだろう。こういうことや虐待・ネグレクトなどがもとで、年齢相応の精神性を得られず、社会になじめなくなってしまうって何て不幸なことだろう。 養父はいじめたり心ない対応をした人たちを見返すために、その人より上の資格を取ってやれと最初の宅建資格への挑戦を勧めた。でもその後の、司法書士、大学入学、司法試験とステップを上がるなかで、司法試験合格を目指す頃には、応援してくれる人や、がんを患う実父が生きているうちに喜ばせたいという思いが大平さんの原動力になっている。これが精神面の成長の証だろう。 難事を引き寄せたり一大事にしてしまう感の強い人って時々いるよね。大平さんもそういう人で、でも、だから中卒から司法試験合格という快挙も達成できたんじゃないかな。この本を出した後も、大阪市の助役をやったかと思えば、議員たちとの確執が話題になったり、結婚したと思えば障害のある子が生まれたりと、大平さんは本当に一人の人の人生じゃないかのような人生を生きている
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