ローラ、叫んでごらん の商品レビュー
作者のダンブロジオと神に仕えるシスター達の人間性に触れながら、ローラが少しずつ少女らしさを取り戻してゆく過程が詳細に描かれており、事実に裏打ちされた壮絶なストーリーの展開が読者の心を揺さぶる。ひとりの少女をフライパンで焼くという非人間的所業に立ち向かう人達の人間力が、この物語を深...
作者のダンブロジオと神に仕えるシスター達の人間性に触れながら、ローラが少しずつ少女らしさを取り戻してゆく過程が詳細に描かれており、事実に裏打ちされた壮絶なストーリーの展開が読者の心を揺さぶる。ひとりの少女をフライパンで焼くという非人間的所業に立ち向かう人達の人間力が、この物語を深く厚みのある作品に仕上げている。とにかく衝撃の冒頭から感動のクライマックスまで一気に涙、涙のうちに読み終えてしまった。
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・「両親にフライパンで焼かれた」という店に衝撃を受け好奇心を刺激されて古本で手に取る。言葉を喋れず鼻水を垂らすだけだったローラの成長と周囲の人達の善意の記録であり、まさに人間誠意の記録。一気に読んだ。 ・著者のダンブロジオ自信も障害者学級から誠意ある教師に救い出されていたという点...
・「両親にフライパンで焼かれた」という店に衝撃を受け好奇心を刺激されて古本で手に取る。言葉を喋れず鼻水を垂らすだけだったローラの成長と周囲の人達の善意の記録であり、まさに人間誠意の記録。一気に読んだ。 ・著者のダンブロジオ自信も障害者学級から誠意ある教師に救い出されていたという点が象徴的で、読んでいる最中に何度も頭を過ぎった。
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ローラの自伝ではなく、精神科医から目線で書かれた本です。 ローラが1歳の時、泣き声がうるさいとの理由から生きたままフライパンで焼かれました・・・。 生きる、生きていく、人間って・・・考えさせれられます。
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さて、またまた古本屋で100円。前から気にはなっておりましたが、なかなか読めず。今回購入してすぐに読んでしまいました。 幼児虐待に善悪の理論が入る余地はないと思います。が、この内容は、ただの虐待されて施設に預けられた女の子の話には終わりません。 母親と父親の精神状態から入り込ん...
さて、またまた古本屋で100円。前から気にはなっておりましたが、なかなか読めず。今回購入してすぐに読んでしまいました。 幼児虐待に善悪の理論が入る余地はないと思います。が、この内容は、ただの虐待されて施設に預けられた女の子の話には終わりません。 母親と父親の精神状態から入り込んでいます。そして、最終的にこの子ローラが自立し看護士として歩んでいくまで、どれだけ多くの慈愛に満ちた生活を提供してきたかという点が大きく関与しています。彼女を取り巻くさまざまな人の手助けがなかったらこの子はすでにこの世にはいないのかもしれません。それは、彼女が救急で運ばれた瞬間から動き始めた彼女の人生。 はたしてここに登場する人たちのような愛は、私にはできるのだろうか。100%できなくても、私にもできたことがあったかしら。と愛についていろいろ考えさせられます。 『みんな君が大事なんだ』 といった精神科医ダンブロジオ氏。 『それが愛というものなの?』 ときいた、ローラ。 最後に彼女がダンブロジオ氏やシスターたちと"さよなら"する最後の最後に"愛"とはなにかを自分で理解しようと努力したと感じます。 ここには時折その両親の精神分析の内容がでてきます。彼らを、どうこういう必要性はまったくなく、正常な人間にはとても理解できないことなので、ここはダンブロジオ氏の言葉のみをうけとめるように読みました。 女は、時として恐気、狂気になる瞬間があります。それをきちんと理解しておくことが幼児虐待を防ぐ第一歩だと、河合隼雄氏は断言しております。ここでは母親よりも父親の精神分裂が原因ということがネックになっております。 愛ってなんだろう。男女の愛だけに偏りがちな愛について、もう一度考えてみるのもいいかもしれません。
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泣き声がうるさい、そういって両親は1歳のローラをフライパンで焼いた。一命をとりとめた幼子は知的障害児として施設に送られるが、他者への恐怖と絶望から言葉を発することができなかった。12歳のローラが臨床精神科医の著者とめぐりあったとき、運命は新たなる道を辿りはじめた…。幼児虐待社会へ...
泣き声がうるさい、そういって両親は1歳のローラをフライパンで焼いた。一命をとりとめた幼子は知的障害児として施設に送られるが、他者への恐怖と絶望から言葉を発することができなかった。12歳のローラが臨床精神科医の著者とめぐりあったとき、運命は新たなる道を辿りはじめた…。幼児虐待社会への痛切な告発であり、人間の誠意と愛の感動の記録でもあるヒューマン・ドキュメントのベストセラー、待望の新訳文庫化。 こんなことが現実に起こりえるなんて…そう思いながらも家族関係や人間関係がどんどん希薄になっている今、決して稀有な出来事ではなくなってきているんだろうな。。。と感じさせられた。 フライパンで焼かれたことによる身体的な障害だけでなく、心の傷は私には計り知れない。14歳までローラは話すことができなかったのだ! 献身的なシスター、温かい精神科医(著者)に支えられ、励まされ保母としての道を歩みだすローラの姿を追いつづけた1冊。 人間の愛情は人をどん底から救いだす力がある。 決して諦めず、休むことなくローラに立ち向かったシスターと著者の忍耐強さ、メンタルの強さ、包み込まれるような温かさ、優しさは現代社会を生きる私たちにとって励みになるものではないだろうか。
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ローラという少女は1歳半の時泣き声がうるさいと言われ両親にフライパンで焼かれると言う虐待をうけ背骨は曲がり、顔には傷跡があり、そしてまったく言葉を話さない少女になってしまいました。 しかし精神科の先生に出会い、だんだんと変わっていき14歳になった時やっと言葉を話せるようになりまし...
ローラという少女は1歳半の時泣き声がうるさいと言われ両親にフライパンで焼かれると言う虐待をうけ背骨は曲がり、顔には傷跡があり、そしてまったく言葉を話さない少女になってしまいました。 しかし精神科の先生に出会い、だんだんと変わっていき14歳になった時やっと言葉を話せるようになりました。そして彼女は最後には、自分の夢を語り前向きに生きていくというお話でした。 とても悲惨な話のなかでも夢のある前向きで感動する話でした。
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感想思いつかない・・ 気の毒といえばそうかもしれないけど、あえて本になったのがフライパンで焼かれたという部分がショッキングだったというだけなら、なんかかわいそう。
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もう何年も前に、書店で頼んで購入。 フライパンで焼かれた、とすごく衝撃的な話なんだけど その後の少女の再生は人の愛情によるもの。 重い話だけど、実話。
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マジでフライパンで焼かれたんですよ、彼女...。こんな事あっていいんでしょうか〜?親の立場になった方には、冷静になってもらいたいものです。二度とこんな悲劇が起こらないように...。
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これが本当にあった話なんだとおもうと泣けてくる。ものすごく泣いてものすごく感動した、すごく生きていきたいとおもわさせてもらった。
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