魔法飛行 の商品レビュー
初めて読んだ文庫本。なのにジャケ買い。何でも良かったんだ…。推理文庫だなんて知りもしなかったので、一人でドキドキさせてもらいました。
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やっぱり恩田陸に似た文章。 だから読みやすいんだけど話がどうも印象に残らない。 なんだか現実世界をふわふわしてるような話…(意味不明) ちなみに図書館で借りました。
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数年前に買って、一章だけ読んで積んでいた本。本棚の奧から発掘されたので、帰省ついでに読んでみました。 なんかほのぼのしてるけど、その実結構推理小説っぽい。主人公の出会った出来事に、『瀬尾さん』が手紙で解説を付けるって形なんか実にそれっぽい。 四章編成で、最後の章で今までの話が収...
数年前に買って、一章だけ読んで積んでいた本。本棚の奧から発掘されたので、帰省ついでに読んでみました。 なんかほのぼのしてるけど、その実結構推理小説っぽい。主人公の出会った出来事に、『瀬尾さん』が手紙で解説を付けるって形なんか実にそれっぽい。 四章編成で、最後の章で今までの話が収束していくあたり、爽快感がある。普段がほのぼのしてる分だけ、一層。 ちょっと昔の本なので、そこかしこに時代を感じる表現があったりする(マックシェイクのヨーグルト味とか、タイプライターとか)けど、まあその辺は愛嬌ってことで。本筋とは関係ないし。 ただ、第四章のラスト展開はなんだかよく分からなかったな。
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「ななつのこ」に続く駒子シリーズ2作目です。 著者ご本人もお願いしていましたが本シリーズは順番に読むほうが「美味しい」ですよ♪ 前作のテイストを残しながらも、また全く新しい物語が生み出されたなぁ・・・というのが最初の印象です。 ほのぼの感に加え、人の心の危うさや愚かさ、切なさが...
「ななつのこ」に続く駒子シリーズ2作目です。 著者ご本人もお願いしていましたが本シリーズは順番に読むほうが「美味しい」ですよ♪ 前作のテイストを残しながらも、また全く新しい物語が生み出されたなぁ・・・というのが最初の印象です。 ほのぼの感に加え、人の心の危うさや愚かさ、切なさが胸を貫きます。そして、「恋愛」というスパイスもちょこっと加わっているんです。 駒子の周りを彩る友人達を、駒子が描く「物語」の登場人物として書き記していくのですが、彼らをどれだけ大切に想っているか、文章の中に現れている気がして、駒子の誠実さを感じました。 「とても素敵な人達に囲まれているのね」・・・とちょっぴり羨ましい気持ちになったりして。 特に瀬尾さんは素敵vv 博識で頼りになって飾らなくって・・・(続く) 本書は4つの章に分かれているのですが、章の終わりに謎の手紙が挟まれています。 各章毎に物語は完結しているように見えるにもかかわらず、その手紙の存在によって読者に大きな謎を提示します。そして最後には全てが一つに集まり、新たな物語として光を放ちます。 読後には、ミステリとしての完成度の高さと同時に、ミステリの域を超えた物語の甘酸っぱさに酔いしれることでしょう。 また、本書の解説は有栖川有栖氏が書かれているのですが、それまたとても素敵なので是非とも読んでみて下さい。 もちろんネタバレはないので、先に読む派の人も安心してお楽しみ下さい。
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学生生活ほど自由で開放的なものはない。 とりわけ、大学生短大生ともなれば更に自由度が増す訳だから、とにかく毎日が楽しい筈。 けれど、それは万人に等しく与えられているのではなく。 結果的には「羨望」「嫉妬」「中傷」「卑下」といった、マイナスの感情にさらされることも、ある。 ...
学生生活ほど自由で開放的なものはない。 とりわけ、大学生短大生ともなれば更に自由度が増す訳だから、とにかく毎日が楽しい筈。 けれど、それは万人に等しく与えられているのではなく。 結果的には「羨望」「嫉妬」「中傷」「卑下」といった、マイナスの感情にさらされることも、ある。 「ななつのこ」から繋がる世界だけれど、少しだけ謎が深まっているのがこの作品。 全体に、大きな暗い謎が隠されている。 最終的な結末は、希望を持たせるものではあるけれど。 幸せの傍らには不幸がある。 それを知ってこそ、本当の幸せを感じることができるのかもしれない。 そんなことを感じさせてくれる物語です。
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『ななつのこ』の続編。 実は『ななつのこ』よりも先に『魔法飛行』の第一話「秋、りん・りん・りん」を読んでしまったのです。それで、解説を読んでいたらこの作品が続編であることを知り、慌てて『ななつのこ』を読みました。 別に順番に読まなくとも楽しめるのですが、「続編」と言われると、どう...
『ななつのこ』の続編。 実は『ななつのこ』よりも先に『魔法飛行』の第一話「秋、りん・りん・りん」を読んでしまったのです。それで、解説を読んでいたらこの作品が続編であることを知り、慌てて『ななつのこ』を読みました。 別に順番に読まなくとも楽しめるのですが、「続編」と言われると、どうしても順番通りに読みたくなってしまうものです。 解説が有栖川有栖なのですが、随分とロマンチストな解説を書くなあ、などと思っていたのですが、読み終わった後は、解説に思いっきり頷いてしまいました。 加納さんの作品には、どこか「魔法」を信じさせる何かがあるんだろうなあ。
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駒ちゃんシリーズ2弾です。前回、例の作者の「小説を書いてみないかい?」(だったかな)という言葉から日常の出来事を題材に 駒ちゃんは物語を書き綴っていきます。こちらも短編集。最後にはずっと長い旅をしてきたように思えて。
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駒子が綴った物語を、前作で知り合った瀬尾に読んでもらい、その返事の手紙で謎解きが行われるという前作の手法を踏襲しながら、「駒子が物語を書く」という形を取ることにより、作者とともに成長する駒子という図式がより明確になっています。燦然と散りばめられた比喩や心情描写がすごく素敵です。ミ...
駒子が綴った物語を、前作で知り合った瀬尾に読んでもらい、その返事の手紙で謎解きが行われるという前作の手法を踏襲しながら、「駒子が物語を書く」という形を取ることにより、作者とともに成長する駒子という図式がより明確になっています。燦然と散りばめられた比喩や心情描写がすごく素敵です。ミステリィとしても、短篇4編の間にはさまれた「誰かから届いた手紙」という謎の手紙が挿入され、その差出人及び各短篇で残された謎が最後で明らかになるという、凝った構図をしています。人の心の伝わることの素晴らしさを描いた『魔法飛行』。そして全体では人の心の伝わらなかったことの哀しさが描かれています。
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ななつのこの続編。4編が入ってます。前作同じく最終話ですごく楽しませてもらいました。相変わらず綺麗な作品です。今回は、駒ちゃんが物語を書くんです。が、この物語、謎が解けてないんですよね(笑)そして、前回と同じように答えが手紙で帰ってくるのです。ここまでは、物語形式になったこと以外...
ななつのこの続編。4編が入ってます。前作同じく最終話ですごく楽しませてもらいました。相変わらず綺麗な作品です。今回は、駒ちゃんが物語を書くんです。が、この物語、謎が解けてないんですよね(笑)そして、前回と同じように答えが手紙で帰ってくるのです。ここまでは、物語形式になったこと以外は一緒なのです。今回、一番違う点は「誰かから届いた手紙」です。話と話の間に3回も入ってるんですが、この手紙の差出人の正体が気になって気になって仕方がないんです。今回の大いなる謎です。これが第4話(最終話)で解ける快感をたくさんの人に味わってもらいたいなと思いました。 2003/01/26
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「ななつのこ」続編。「厳しい現実」を扱いつつもやっぱりいろいろ甘いかな・・・でもこの「綺麗さ」がいっそ著者の持ち味か。
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