犯罪者プロファイリング の商品レビュー

ジャネット・L.ジャクソン(編者),デブラ・A.ベカリアン(編者),田村雅幸(訳者)

2023/02/11

12章、章ごとに色々な立場の人が書くプロファイリングと捜査の実情という感じの本だった。

プロファイリングは万能のものではなく、あくまで心理学者のような立場の人が副業として担うべきものというものという点は確かにそうだなと感じた。
心理的構造と事件から犯人像を予測する方法や、現在収監中の囚人のもつ身体、人種、子供の有無など様々な特徴から相関を探す方法、複数の犯行現場をドーナツ状に捉え犯人の居住地を探す方法、
性犯が起きた際どの程度証拠に対する隠蔽をしたかで犯歴を予測する方法など、様々な試みが見られて面白かった。

プロファイリング自体が個人の経験的知識に頼ってしまう為特例的な犯罪は見つけづらい点もあり、むしろ現場を掻き回してしまう可能性も大いにあるらしい。
難しいものです……