ヴァイオリンと翔る の商品レビュー
2020.11.10 各国の著名人と親交があり、さまざまな作曲家の曲を演奏する、幼い頃からヴァイオリン一筋に励む、コンクールへの熾烈な準備、ソ連への憧れ、 強い意志と弛まぬ地道な練習、凡人にはできないこと。 芸術家の生き方は凄まじい。
Posted by
どうしたらこんな文章が書けるようになるんだろう、とため息が出る。無駄がなく、端正で、きっぱりした文章。そのまま彼女の音楽に通じているのだが。「梅雨の季節が終わると、ヴァイオリンが良く響くようになる」、という最初の一文から既に充実したものがにじみ出ている。内容は彼女がチャイコフスキ...
どうしたらこんな文章が書けるようになるんだろう、とため息が出る。無駄がなく、端正で、きっぱりした文章。そのまま彼女の音楽に通じているのだが。「梅雨の季節が終わると、ヴァイオリンが良く響くようになる」、という最初の一文から既に充実したものがにじみ出ている。内容は彼女がチャイコフスキーコンクールを経てアメリカに向かうまでの自伝的なものだが、憧れのロシアからプロフェッショナルの本場アメリカへ、という大きな流れの中で彼女がみるみる成長していくのが面白い、というか清々しい。何回も読み返している。
Posted by
- 1