大誘拐 の商品レビュー
誘拐されたおばあちゃん、とってもいい人だから村人とか捜査に協力的でみんなに愛されてて良いなーって泣けてきちゃった… でも最後はおばあちゃんは聖人君子ではなくて、ちゃんと人間らしく人間くさい終わり方だった
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愉快&痛快の笑えるクライムノベル。 大富豪である老女を誘拐し身代金5千万円を要求しようとしたところ「私はそない安うないわ」と老女激昂。 「きりよく百億や。それより下で取引きされたら、末代までの恥さらしや。ええな。百億やで。ビタ一文負からんで」 人質であるはずの老女が誘拐犯をも翻弄...
愉快&痛快の笑えるクライムノベル。 大富豪である老女を誘拐し身代金5千万円を要求しようとしたところ「私はそない安うないわ」と老女激昂。 「きりよく百億や。それより下で取引きされたら、末代までの恥さらしや。ええな。百億やで。ビタ一文負からんで」 人質であるはずの老女が誘拐犯をも翻弄し、世界を巻き込む大誘拐を企てます。 「も少し手ごろな金額考えてくれまへんか」と言っちゃう犯人がもはや可愛い。 つまりめちゃめちゃ面白かったです!!
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今は亡き名優達の共演映画を観て原作を読む。 誘拐される上品で胆力のある大地主を北林谷栄さん。その誘拐事件を追う刑事役を緒形拳さん。大地主の引退した女中頭が樹木希林さん。トドメに大地主の家令があの天本秀世さん(死神博士)という超豪華メンバー‼️ 映画を観てストーリーを知っているのに...
今は亡き名優達の共演映画を観て原作を読む。 誘拐される上品で胆力のある大地主を北林谷栄さん。その誘拐事件を追う刑事役を緒形拳さん。大地主の引退した女中頭が樹木希林さん。トドメに大地主の家令があの天本秀世さん(死神博士)という超豪華メンバー‼️ 映画を観てストーリーを知っているのに面白い原作だった。 読了後、また映画を観れば3度おいしい本。
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あまりにも今の時代には即さないお話で、説明がまわり口説く飛ばして読んでしまったところもあったが、エンターテイメントとしては面白かった。 映画やドラマとして楽しまれてきたのは非常によくわかる。今の時代に合わせて作っても面白いかもしれない。
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天藤真の長篇ミステリ作品『大誘拐―天藤真推理小説全集〈9〉(英題:RAINBOW KIDS)』を読みました。 連城三紀彦の『小さな異邦人』を読んで、誘拐モノが読みたくなったんですよね。 -----story------------- ●倉知淳氏推薦――「身代金は100億(高)!...
天藤真の長篇ミステリ作品『大誘拐―天藤真推理小説全集〈9〉(英題:RAINBOW KIDS)』を読みました。 連城三紀彦の『小さな異邦人』を読んで、誘拐モノが読みたくなったんですよね。 -----story------------- ●倉知淳氏推薦――「身代金は100億(高)!! 面白さも額に見合った大傑作!!」 【日本推理作家協会賞受賞】 刑務所の雑居房で知り合った戸並健次、秋葉正義、三宅平太の3人は、出所するや営利誘拐の下調べにかかる。 狙うは紀州随一の大富豪、柳川家の当主とし子刀自。身代金も桁違い、破格ずくめの斬新な展開が無上の爽快感を呼ぶ、捧腹絶倒の大誘拐劇。 天藤真がストーリーテラーの本領を十全に発揮し、映画化もされた第32回日本推理作家協会賞受賞作。 解説=吉野仁 *第1位「週刊文春」ミステリーベスト10/20世紀国内部門 ----------------------- 『東西ミステリーベスト100』の日本編で第7位ランクインしている作品… 1978年(昭和53年)に書き下ろしで刊行された作品です。 三度目の刑務所生活でスリ師戸並健次は思案に暮れた… しのぎ稼業から足を洗い社会復帰を果たすには元手が要る、そのためには―早い話が誘拐、身代金しかない、、、 雑居房で知り合った秋葉正義、三宅平太を仲間に、準備万端調えて現地入り… 片や標的に定められた紀州随一の超大富豪・柳川家の女主人とし子刀自、お手伝いの吉村紀美を連れて持山を歩く。 時は満ちて、絶好の誘拐日和到来… 誘拐に成功した三人組「虹の童子」が要求した身代金はなんと百億円! しかも犯人は、金と引換えの場面をテレビで中継せよと捜査陣を煙に巻く、、、 このウルトラ誘拐事件に一番あわてたのは、全国中継の番組は開局以来初めてというローカルテレビ局… 犯罪史上前代未聞のユニークさを誇るこの事件は、一歩一歩と成功へ近づいていくが……。 前代未聞の大事件はさてどんな結末に… 三人組と柳川としの熱い日々が始まる! いやぁ! 面白かったー 評判通りでしたね… 斬新かつ奇抜でスケールの大きな事件、予想もつかない展開、存在感のあるキャラクター、洗練された文体とテンポの良い話運び、ユーモア精神あふれる雰囲気、そして意外な結末と真相、、、 ミステリとしての面白さが全て詰まっているだけでなく、エンターテイメント性のあるヒューマンドラマとしても秀逸な作品… そして、ホントの意味での悪人が登場しないという点も好感が持てましたね。 とし子刀自のような「獅子の風格と、狐の抜け目なさと、パンダの親しさ」を兼ね備えた人物に出会いってみたいなー 天藤真の作品、他にも読んでみたいのですが… なかなか古書店で扱ってないんですよねー
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おばぁちゃんの頭の良さに脱帽です。 最後体重が戻っていて、お茶目な感じも可愛かったです。 長生きして欲しい笑
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お勧めいただき出会った一冊。 誘拐犯たちも警察もどちらも応援したくなります。そして何より刀自のかっこよさに惚れ惚れ。 100億円は手に入るのか?どうやって?とワクワクしながら読めました。 今となっては古めかしく感じる文体もまた味があっていいなと思います。
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ブクログの読友さんの劇場型犯罪のお薦め。刑務所内で次のスリを考える戸並。社会復帰のために元手が必要で、刑務所内の同部屋の秋葉と三宅と計らって誘拐を企む。ターゲットは紀州の大地主・柳川ばあちゃん(82歳)、身代金は5千万円。見事、ばあちゃんを誘拐したが、身代金の額を聞き「私はそんな安い人間ではない」と、まさかの人質からの値上げ交渉、その額は何と100億円!警察官の緊急配備を潜り抜け、まんまと100億円を盗むのに成功。しかし、多々ニヤニヤ、ドキドキ。劇場型犯罪のオチとしては好き。ばあちゃんの大活躍に笑えた。⑤
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久しぶりに安心して読める物語に出会えました。 安心なのだけど、ハラハラドキドキは最後まで続きます。 安直な表現ですが、子供からお年寄りまで楽しめると思います。 まさに作中に出てくる獅子と狐とパンダの喩えのとおりの風格と抜け目なさと可愛らしさを持った物語です。
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ユーモアがあって、ちょっとほろっともしたり、素敵なお話しでした。 主人公は、大富豪柳川とし子刀自。 刀自(とじ)って初めて聞いたけど、敬愛の気持ちを込めたおばあちゃんの呼び方だそうです。 刀自 vs 虹の童子 vs 県警本部長 とし子刀自の「猜疑心と虚栄心」が、真面目な人たち...
ユーモアがあって、ちょっとほろっともしたり、素敵なお話しでした。 主人公は、大富豪柳川とし子刀自。 刀自(とじ)って初めて聞いたけど、敬愛の気持ちを込めたおばあちゃんの呼び方だそうです。 刀自 vs 虹の童子 vs 県警本部長 とし子刀自の「猜疑心と虚栄心」が、真面目な人たちを煙に巻き、根は優しい誘拐団の心を揺さぶります。
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