大誘拐 の商品レビュー
第32回日本推理作家…
第32回日本推理作家協会賞長篇賞受賞作。笑えてしまう誘拐小説。映画化もされました。誘拐された側のお婆ちゃんのパワフルさに、おもわず苦笑。
文庫OFF
めっちゃ面白かった。 出てくる全員いい人で やはり素晴らしい母親に育つとみんないい子に育ち、 素晴らしい人と接するとみんないい子になるんだな(いや、元々いい子だったのかな)と思った。 本当にラストも良きで 心がホンワカするあったかいお話でした。
Posted by
過去に岡本喜八監督で映画化されていた作品。 和歌山県の大地主の女当主が誘拐される。犯人は人質の安全を知らせたり現金の引渡しで前代未聞のテレビ生中継を要求する。 テンポよく話が進むのは映画向け。1978年の作品。埋もれた逸品を見つけるのもこれまた読書の醍醐味。
Posted by
大富豪のお婆ちゃんを誘拐した三人組。 人質である刀自(婆様)は犯人らの設定した要求額には納得せず100億円を要求するよう犯人達に言い放つ 大金をどう受け渡し処理するのか? 刀自の真意とは? なんとも痛快で真相が見えてきてからも最後まで楽しかった。爽やかなのええな。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
刑務所を出た3人組が紀州の大富豪柳川家の当主とし子を誘拐する話。 なんだこれめちゃくちゃ面白い優勝!何がってさ、誘拐された刀自が主導権を握り主犯となってるのが最高すぎる。家との連絡方法や交渉、もうぜーんぶ刀自!黒幕じゃん!って楽しい。身代金5,000万ね、って誘拐犯に言われ私の命はそんなに安くない舐めとるんか100億じゃ!って啖呵切っちゃうのかっこいい!!こちらの普通とか常識とか一切通じやん感じ憧れる。 って感じでまぁとし子刀自がもう大っ好きで次の展開が楽しみすぎてワクワクする。割と昔の小説なんやけど、だからこそ今とは違う方法で成し遂げられるのではないかという高揚感がある。 和歌山全員が助けようと協力するの、田舎ならではで東京やったら無理やったやろうなって良さを再確認した。この件に関わった刀自の子供達や誘拐犯が一皮剥けて成長してるのも良い。大きくなって巣立てよ。 最後のさ、「1人の金使いを作り出すにはどうしたら良いんだろう」って身代金全部使い切れるような奴を作り出すにはってこと??
Posted by
出所あがりの男が仲間を連れて超絶お金持ちおばあちゃんを誘拐、やがて事件は日本中のみならず世界が注目することになる… 40年前の作品なのでところどころに若干の難読ポイントあり 某「やられたミステリ」リストにも挙がっていたが、どんでん返し系ではない
Posted by
富豪のおばあさんが誘拐された!犯人たちとの関係性、どこかユーモラスな雰囲気が好き。細かいトリックを読む気力が自分になかった。
Posted by
再読。随分前の作品なので背景や金銭価値が今とズレているが、それをも覆い包む発想とユーモア。でも一番今と違うのは年配者に対する慈しみかも。
Posted by
誘拐されたおばあちゃん、とってもいい人だから村人とか捜査に協力的でみんなに愛されてて良いなーって泣けてきちゃった… でも最後はおばあちゃんは聖人君子ではなくて、ちゃんと人間らしく人間くさい終わり方だった
Posted by
愉快&痛快の笑えるクライムノベル。 大富豪である老女を誘拐し身代金5千万円を要求しようとしたところ「私はそない安うないわ」と老女激昂。 「きりよく百億や。それより下で取引きされたら、末代までの恥さらしや。ええな。百億やで。ビタ一文負からんで」 人質であるはずの老女が誘拐犯をも翻弄...
愉快&痛快の笑えるクライムノベル。 大富豪である老女を誘拐し身代金5千万円を要求しようとしたところ「私はそない安うないわ」と老女激昂。 「きりよく百億や。それより下で取引きされたら、末代までの恥さらしや。ええな。百億やで。ビタ一文負からんで」 人質であるはずの老女が誘拐犯をも翻弄し、世界を巻き込む大誘拐を企てます。 「も少し手ごろな金額考えてくれまへんか」と言っちゃう犯人がもはや可愛い。 つまりめちゃめちゃ面白かったです!!
Posted by