さよならエルマおばあさん の商品レビュー
余命宣告されたおばあちゃんの写真絵本。 生きるってなんなのか 死ぬことをどう感じるのか 人それぞれだと思うけれど、お手本にしたいなと思える生き様でした。
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おばあさんが死ぬ直前の話。 自分が死ぬときってなんとなく悟ることができるんだなーと思った。 内容を知らずに子供に読み聞かせで読んだ。途中で気づいて出来るだけ明るい調子で読んだからか、余計死が自然で当たり前のことに思えた。
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死について考えさせられる一冊。子供はどこから来るのか話すのに、死んだあとのことを考えるのは避ける傾向があるというコメントに納得した。
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涙で何度も字が見えなくなった。なんて素敵な最後の一年なのか。エルマおばあさんはいう。「このさき、ひとつひとつ、いろんなことができなくなっていくだろうけど、それは、体が旅に出る準備をしているからなんだよ。」死を間近にしたとき、怖いのはどんどん弱っていく自分の体だ。それに対してこんな...
涙で何度も字が見えなくなった。なんて素敵な最後の一年なのか。エルマおばあさんはいう。「このさき、ひとつひとつ、いろんなことができなくなっていくだろうけど、それは、体が旅に出る準備をしているからなんだよ。」死を間近にしたとき、怖いのはどんどん弱っていく自分の体だ。それに対してこんなに心強い言葉が他にあるだろうか。おばあさんを見送るご家族も素晴らしい。寂しくないわけがない、辛くないわけがないのに。見送られる立場になっても見送る立場になっても、その時が来たら私はこの本のおかげできっと強く穏やかでいられるだろう。
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図書館で息子が図鑑を音読している間に手に取った本。 ひとりのおばあさんが自宅で最期を迎える日々を写真で追った本。 淡々と、でも考えさせられる。
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写真が、猫からの視点でおばあちゃんの死ぬまでの一年間を追っているんだけど、とっても幸せそうなおばあちゃん。死期が迫っていてもマイペースで、好きなことして少しづつ死ぬ準備をする。 こんなふうに死を迎えたいと思うような、死がとっても柔らかな一冊です。。。 少しづつ、少しづつ近づい...
写真が、猫からの視点でおばあちゃんの死ぬまでの一年間を追っているんだけど、とっても幸せそうなおばあちゃん。死期が迫っていてもマイペースで、好きなことして少しづつ死ぬ準備をする。 こんなふうに死を迎えたいと思うような、死がとっても柔らかな一冊です。。。 少しづつ、少しづつ近づいて準備して、まるで長い旅行へ行くみたいな感じがとっても柔らかくて泣けました。 めっちゃ短い絵本なんだけどね。笑 一読の価値あり。こんなふうにとしとりたいです。
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丸々していたおばあさんがどんどんやせていく。どんどん弱っていく。 目がすごく澄んでいく。不思議。 未だ誰かを看取ったことがない。
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エルマおばあさんとスターキティの、触れ合う手のアップが一番好き。 人生は贈り物。 その最後の1年をこんなふうに過ごせたら、どんなに幸せだろう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人の死とは、何か。 人が自分の死を近い将来に見たとき、 なにを思うのか。どう生きるのか。 すばらしい絵本だと思う。 老若男女、全てに読んでほしい本。 ミシマ社の本屋さんの貸本コーナーで拝読。 エルマおばあさんに会いたくなったよ。 あんなふうに、静かに運命を見つめて、 悲しくもなく、嬉しくもなく、その時を迎えるまで、 ただ静かに過ごしたい。 人に愛されてるって、最後まで実感しながら死にたい。
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第50回小学舘児童出版文化賞、 第32回講談社出版文化賞、 第11回けんぶち絵本の里大賞 それぞれ受賞。 『ある夏の終わり、 エルマおばあさんは、 お医者さんから、 病気でもう 長くは生きられない、 と言われました。 でもおばあさんが亡くなるまで、 ぼくたちは 幸せいっ...
第50回小学舘児童出版文化賞、 第32回講談社出版文化賞、 第11回けんぶち絵本の里大賞 それぞれ受賞。 『ある夏の終わり、 エルマおばあさんは、 お医者さんから、 病気でもう 長くは生きられない、 と言われました。 でもおばあさんが亡くなるまで、 ぼくたちは 幸せいっぱいに暮らしました。 これは、 おばあさんといっしょにすごした 最後の一年間のお話です。』 多発性骨髄腫(血液のガン)の 告知を受けた エルマおばあさんが 自宅で静かに 死を迎えるまでの1年間を、 おばあさんが可愛がっていた 8歳のオス猫 スターキティの目を通して綴った 胸を打つ写真絵本です。 日本ではまだ ガン告知をすること自体少ないけど、 アメリカでは 本人にちゃんと告知されます。 そして患者本人が どうするかを決めるようです。 おばあさんは死を前にして 家族の歴史を書く決意をし 必要以上の延命治療を受けない 自宅療養(リビングウィル)という方法を選びます。 会っておきたい沢山の人々と会い、 家族のあたたかい介護を受ける日々。 死を目前にしても おばあさんは 優雅で穏やかで 落ち着いていて、 凛とした姿を 最後まで見せてくれます。 『死ぬってことは 魂がこの体を出て、 こことは 別の世界に行くことなんだよ』 衰弱していくおばあさんを 見つめる 心配気なスターキティ。 死んだおばあさんを 窓から探す スターキティの表情には 涙があふれて止まりませんでした。 子供でも分かるように書かれた文章と、 アメリカのガン告知の在り方や 死に至るプロセスを 克明に捉えた 繊細で神々しくもある モノクロの写真。 それは日本での 高齢者の延命治療の問題も 深く考えさせられます。 自分らしい最後を迎えた 凛としたおばあさんの生き方は、 生きるということを 本当の意味で 見せてくれます。 死は決して怖いものではないということを 自らの最期を捉えた写真で教えてくれる、 一人でも多くの人たちに読んでもらいたい一冊です。
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