英国庭園の謎 の商品レビュー
国名シリーズ第四弾。 今のところ一番好きかも。 全六話の短編集で読みやすい。 様々な暗号やトリックに挑むのが楽しい反面、解決しても妙に胸がざわついてスッキリしない作品もある。 だけど、それがまた良いんだよな。 表題作と『雨天決行』がまさにそんな作品。 『竜胆紅一の疑惑』でたどり着...
国名シリーズ第四弾。 今のところ一番好きかも。 全六話の短編集で読みやすい。 様々な暗号やトリックに挑むのが楽しい反面、解決しても妙に胸がざわついてスッキリしない作品もある。 だけど、それがまた良いんだよな。 表題作と『雨天決行』がまさにそんな作品。 『竜胆紅一の疑惑』でたどり着いた真相には、背筋がヒヤッとした。
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国名シリーズ4作目。 6編からなる短編集。 一番お気に入りは「ジャバウォッキー」かな。 長編で読んでみたい。 今回はあまり殺人は起きず。 色々な挑戦が伺えました。
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どれもいい塩梅。ハズレがなくどれもピリリと面白かった。 ジャバウォッキーがちょっと変わってて面白かった。 2020.8.13 74
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火村英生と有栖川有栖を主人公とする連作短編集で、どれもトリックを眼目において書かれている。長めの表題作はトリックというより暗号解読という面も強いが、それなりに読みごたえがある。いわゆる謎解きを中心とした本格推理というのかもしれない。ただ、いささか時代遅れという感じもしないではない...
火村英生と有栖川有栖を主人公とする連作短編集で、どれもトリックを眼目において書かれている。長めの表題作はトリックというより暗号解読という面も強いが、それなりに読みごたえがある。いわゆる謎解きを中心とした本格推理というのかもしれない。ただ、いささか時代遅れという感じもしないではない。人間の心理の盲点をついたものや人間の本性を真ん中に据えた複雑なミステリーのほうが、私としては充実感がある。探偵役の火村英生の個性もちょっと弱いかなあ。それがいいという人もいるかもしれない。それに、トリックが解明されても、決定的な証拠にはなり得ていないのではないかと思う。気楽にトリックを楽しむということで、この作者の小説はもう少し読むかなあ。
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- ネタバレ
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20191013 再読 ずいぶん昔に読んだけれども、覚えているものだなぁ。 「雨天決行」これを火村先生が解く、ってのがさすがは名探偵という感じ。出版関係者がかかわる事件だと、「アリス!しっかり!!」っておもっちゃう笑 あとがきにもあったけれど、「敬意を払われるべきは『ちゃんとした大人』」という著者の考え方がとても好きで、作中毒舌エッセイにも共感した。ほんと、ここら辺のバランス感覚が好きで読んでいるところがある。 「竜胆紅一の疑惑」さみしいご老人だけどこの解決を見て、ご家族と仲良くなれるといいな…なんて思ったりして。 「三つの日付」こちら、この前に書かれている「海のある奈良に死す」読了後に読むのをおすすめ。写真に写ってる人間のうち半数が亡くなっている、というのは、アリスくらいの年齢ではまだキツイよなあと思う。今、年が変わらないので。永遠の34歳氏と。 「完璧な遺書」倒叙もの。作家アリスの倒叙ものは、たんに倒叙でスリルを感じる以上に犯人視点での火村とアリスの描写が面白くてワクワクしてしまう。犯人詰めが甘いなと思ってしまった。「てんさい」で「有栖川有栖」ってやってたアリスかわいい。可愛いおじさんだよ。 「ジャバウォッキー」あとがき読んで笑ってしまった。あとがきまで絶対読むべし!アリスめちゃくちゃ怒られたろうね…。再読にあたり大阪市内の地図を見てたけど、どんだけ飛ばしてもさすがに無理なような笑 本筋とは関係ないし、アリスは運転技術高そうだ。 「英国庭園の謎」表題作。被害者が卑劣すぎて犯人にめちゃくちゃ同情してしまった。ここでは犯人を諭す、というか自首を促すのがアリスじゃなくて火村先生なのが、意外なようなそうでもないような。 とにかく、有栖川有栖の作品はあとがきまでじっくり読みたい。特に短編集。あーーーー、好き……ってなるので、読後感とてもよし!
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「雨天決行」「竜胆紅一の疑惑」「完璧な遺書」の3作品が面白かった。 「雨天決行」 タイトルとも関係する被害者の電話での会話内容の謎は専門的知識のない読者には推理困難だが、そのヒントが被害者の原稿の中にさりげなく示されている点や、火村がそのことに気づく切っ掛けが面白い。また、現場...
「雨天決行」「竜胆紅一の疑惑」「完璧な遺書」の3作品が面白かった。 「雨天決行」 タイトルとも関係する被害者の電話での会話内容の謎は専門的知識のない読者には推理困難だが、そのヒントが被害者の原稿の中にさりげなく示されている点や、火村がそのことに気づく切っ掛けが面白い。また、現場の痕跡からの目撃者の割り出しや、被害者の所持品からのロジックがすばらしい。被害者の原稿の中で、無頼派作家は無頼ではないと批判しているところも面白かった。 「竜胆紅一の疑惑」 火村が指摘した犯人は何となく予想しやすいが、火村が犯人を推定したロジック、犯行動機は中々の優れもの。 「三つの日付」 3年前に起きたラブホテルでの殺人事件のアリバイ確認に有栖自身が証言を求められる話。カメラと色紙の3つの日付に関するアリバイは凝ってはいるが、からくり自体は平凡。 「完璧な遺書」 自分が愛した女を誤って縊死させてしまった男。女の持っていたワープロを使って、完璧な遺書を作成し、自殺に偽装する話。遺書をワープロで打ったのが被害者でない証拠として火村が指摘した事項が面白い。 「ジャヴウォッキー」 独特の言語感覚を持ち、神経症を患って、過去に傷害事件を起こした人物からの電話の会話内容を火村とアリスで解読する話。 「英国庭園の謎」 隠居した富豪が英国庭園を持つ自宅に人を集めて、企画した宝探しゲーム。その最中に富豪が殺された事件。宝探しのヒントとなっている詩の暗号は、難解すぎて読者が解読できるようなものではないが、犯人が宝物を回収できなかった理由が面白い。
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火村、アリスコンビのシリーズを最初から順番に再読中。短編はイマイチという印象を持っていたけれど、これはなかなかよかった。読み応えもあった。
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作家アリス〈国名シリーズ〉第四弾。久々にアリス、火村両先生コンビの掛け合いを楽しみました^^ 個人的に「竜胆紅一の疑惑」と「英国庭園の謎」が好き。
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短編にも進出 推理小説を読むときの頭の使い方 昔よりも謎以外の部分をちゃんと読むようになれたので、おもしろい。
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雨の日の公園で、ひとりの女性エッセイストが殺された。彼女は死の間際に、「赦してあげて」と呟いたという。(『雨天決行』)、片桐の頼みで、家族に殺されると疑心暗鬼になっている大作家の悩みを火村と聞きに行くことになったアリス。果たして家族の真意は……(『竜胆紅一の疑惑』)愛する女を殺し...
雨の日の公園で、ひとりの女性エッセイストが殺された。彼女は死の間際に、「赦してあげて」と呟いたという。(『雨天決行』)、片桐の頼みで、家族に殺されると疑心暗鬼になっている大作家の悩みを火村と聞きに行くことになったアリス。果たして家族の真意は……(『竜胆紅一の疑惑』)愛する女を殺してしまった男が書き上げた一通の完璧な遺書。しかしある一点に綻びがあり……(『完璧な遺書』)ある資産家の趣向を凝らした見事な英国庭園で、謎解きゲームが開催される。しかしその最中に資産家が死体で発見され……(『英国庭園の謎』)、他『ジャバウォッキー』含む6編収録。作家アリスの国名シリーズ第四弾。 完璧な遺書と竜胆のやつが好き。
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