英国庭園の謎 の商品レビュー
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火村、有栖川コンビの短編集。 どれもつぶ揃いで面白かった。だがやっぱり短編集はストーリーを追うだけで心に残るようなものが薄く感じられる。 特に推理小説の場合、謎解きが最重要であろうから、背景やら動機やらはあまりしるされないので 1編を読み次にいくと 前の話を忘れてしまうくらいの感じでしか読み進められないので、こういう評価をしてしまう。 そうは言っても 面白く一気読みしてしまった。
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本書は6篇のミステリーが含まれている。それぞれ全く異なった特徴を持ち、一気に読むことももちろん可能だが、1日に1篇ずつよみ、1週間楽しむ、というのも手である。 6篇のうち私が特に気に入っているのは「完璧な遺書」「ジャバウォッキー」である。前者はこれ以上長編にしても仕方ないし、ペ...
本書は6篇のミステリーが含まれている。それぞれ全く異なった特徴を持ち、一気に読むことももちろん可能だが、1日に1篇ずつよみ、1週間楽しむ、というのも手である。 6篇のうち私が特に気に入っているのは「完璧な遺書」「ジャバウォッキー」である。前者はこれ以上長編にしても仕方ないし、ページ数を少なくしても面白くないだろうな、というくらい絶妙なバランスで書き下ろされた印象を受けた。また刑事コロンボ風の話の進み方が新鮮で興味をそそられた。後者は逆で、もっと続きが読みたいという気持ちを起こさせる作品である。 表題にもなっている「英国庭園の謎」については、私は若干とまどいを感じてしまった。というのも舞台が大阪府の泉北ということで、その地域を知るものとして、内容は別にしてどうしても違和感が拭えなかった。武庫川や芦屋であったらまだ英国庭園がイメージできるが(それはそれであまりに「ありがち」になってしまうが)。 逆に言うなら関西を知るものにとって本書の作品は場所がイメージしやすくなじみやすいと言えよう。お薦めである。
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国名シリーズ第四作目。本格ミステリの短編はとても良い。『完璧な遺書』の、最後に火村助教授が指摘した、遺書の瑕疵と、表題作『英国庭園の謎』の、難解な暗号とその解読方法、まさかの真相に驚いた。
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推理小説(犯人やトリックを主人公と一緒に考える)というよりミステリー(主人公が謎を解くのを見守る)になったと感じたが、物語の進行がスムーズで楽しく読めた。
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全体的に軽めの仕上がり。何故に関西弁だとそう感じるんだろう。。関東人の偏見か、というかお笑いだけが関西弁が許されるからか。 まぁ軽いからちょっとなぁ、というよりも、更には内輪ネタ感がちょっと居心地悪くて。それなりには楽しめるし、多分このアリスさんが出てくる本も初めてじゃないけど、...
全体的に軽めの仕上がり。何故に関西弁だとそう感じるんだろう。。関東人の偏見か、というかお笑いだけが関西弁が許されるからか。 まぁ軽いからちょっとなぁ、というよりも、更には内輪ネタ感がちょっと居心地悪くて。それなりには楽しめるし、多分このアリスさんが出てくる本も初めてじゃないけど、いや覚えてないから!更に短編だから感情移入もなにも、って感じで終わるしね。ワッカナイとかナハとか言ってる人、明らかにスピンオフだよね。 なもんで、この本を読む前に、シリーズものを1冊くらい読んどくべきかなぁ。
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有栖川有栖の短篇ミステリ小説集『英国庭園の謎』を読みました。 『ジュリエットの悲鳴』、『白い兎が逃げる』に続き、有栖川有栖の作品です。 -----story------------- 資産家の人知れぬ”楽しみ”が、取り返しのつかない悲劇へとつながる表題作。 日本中に大パニックを...
有栖川有栖の短篇ミステリ小説集『英国庭園の謎』を読みました。 『ジュリエットの悲鳴』、『白い兎が逃げる』に続き、有栖川有栖の作品です。 -----story------------- 資産家の人知れぬ”楽しみ”が、取り返しのつかない悲劇へとつながる表題作。 日本中に大パニックを起こそうとする”怪物”「ジャバウォッキー」。 完璧に偽造された遺書の、アッと驚く唯一の瑕疵(かし)を見事に描いた「完璧な遺書」―─。 おなじみ有栖川・火村の絶妙コンビが魅せる全部アタリの絶品ミステリ全6編を収録。 待望の国名シリーズ第4弾。 ----------------------- 探偵役である臨床犯罪学者・火村英生と、ワトソン役の推理作家・有栖川有栖(アリス)のコンビが活躍する作家アリスシリーズの作品… その中でもタイトルに国名を冠した作品は特に国名シリーズと呼ばれており、本作品は国名シリーズの第4弾となる作品で以下の6篇が収録されています。 ■雨天決行 ■竜胆紅一の疑惑 ■三つの日付 ■完璧な遺書 ■ジャバウォッキー ■英国庭園の謎 ■あとがき ■文庫版あとがき ■著作リスト ■解説 喜国雅彦 イチバン面白かったのは、火村と対決する犯人視点で進行する展開がスリリングで、遺書が巧妙に偽装されたものであることを火村が解き明かす倒叙形式の『完璧な遺書』ですねー ワープロの変換機能は要注意ですね! 珍しくアリスが登場しない作品でした、、、 次点は、暗号解読の愉しさが味わえる表題作の『英国庭園の謎』かな… イギリス庭園に関する蘊蓄も愉しめました。 それ以外では、 「うてん」って、こんな意味があったんだー と気付かされた『雨天決行』、 確かにカレンダーって、国内のものだけじゃないよねー 盲点を巧くついた『三つの日付』、 あたりが印象に残りましたね。
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一応、好きだった順に番号振りました。 ⑤雨天決行 ④竜胆紅一の疑惑 ⑥三つの日付 ③完璧な遺書 ①ジャバウォッキー ②英国庭園の謎 ジャバウォッキーは好きな人多いみたいですね。独特の言語感覚とタイムリミットのある展開が好き。周りに理解されないゆえの承認欲求というか、認めてほし...
一応、好きだった順に番号振りました。 ⑤雨天決行 ④竜胆紅一の疑惑 ⑥三つの日付 ③完璧な遺書 ①ジャバウォッキー ②英国庭園の謎 ジャバウォッキーは好きな人多いみたいですね。独特の言語感覚とタイムリミットのある展開が好き。周りに理解されないゆえの承認欲求というか、認めてほしくて悪いことしちゃう、みたいな感覚なのかな。
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短編集で、一個一個がさくさく読めるが、それぞれが読み応えがあって面白かった! 火村と有栖の関係性が面白いな〜
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※このレビューにはネタバレを含みます
第4弾 「雨天決行」女性エッセイストの死。悲しい結末。 「竜胆紅一の疑惑」殺される妄想に取り憑かれる大作家。妄想じゃなかったことが怖い。好きって超えると憎いになる。 「三つの日付」3年前のアリバイを問われるアリス。これも悲しい。事件よりも、周りの死が。 「完璧な遺書」馬鹿すぎる。動機も、してしまうことも。 「ジャバウォッキー」唯一ハラハラする。火村が本気になるところがよき。頭を使う火村と動くアリス。 「英国庭園の謎」スケールは大きいが、残りにくかった。謎解きもサラッと。
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短編6作品。 雨天決行:題名からすると雨の日の犯罪をどう暴いていくかといったところかと想像を巡らせ読み始める。まさか運動会や遠足ではあるまい。雨天の意味は全く違った。そうだ、有栖川有栖がいるのだった。 竜胆紅一の疑惑:作家の名前を題名にしているあたり内容を推測しながら読んでしま...
短編6作品。 雨天決行:題名からすると雨の日の犯罪をどう暴いていくかといったところかと想像を巡らせ読み始める。まさか運動会や遠足ではあるまい。雨天の意味は全く違った。そうだ、有栖川有栖がいるのだった。 竜胆紅一の疑惑:作家の名前を題名にしているあたり内容を推測しながら読んでしまう癖がある。竜胆という題名から、秋、青紫色の中に目立つ真紅、有名作家の推しといったイメージを持って読み進めた。紅一というと放火だろうか?しかし、予測は少しずつ外れていた。 三つの日付:火村、有栖、刑事森下からアリバイ証言を求められた有栖、いつものように同席している火村、この3人が喫茶ナスカで会話していく。3年前の事を思い出すにつれ真実が見えてくる。この形式は新鮮味がある。 完璧な遺書:犯人視点で書かれている。衝動殺人を隠そうと自分では完璧だと思っていることほど、綻びがある。完璧な事は起こる確率は低いのが世の常だ。将棋と同じで一手ごとにスキが増えるのである。ワープロの単語登録で天才と打てば有栖川有栖と出るようにしていたことがあるの件は笑えた。 ジャバウォッキー:1本の犯罪予告電話から火村はいたずらではないと考える。電話の内容は支離滅裂だが、そこから居所を推理していく。言葉遊びは嫌いではない。時間制限が緊迫感を高めてくれる作品だ。 英国庭園の謎:高級スーパー創業者発案の宝探しゲーム中にその創業者が殺される。その宝は自慢の英国庭園のどこかにあるが暗号が難解で、火村と有栖が挑む。 どの作品も読みごたえがあり楽しめた。
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