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しゃべれどもしゃべれども の商品レビュー

4

526件のお客様レビュー

  1. 5つ

    150

  2. 4つ

    215

  3. 3つ

    111

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個性的なキャラクター…

個性的なキャラクターとそれぞれの不器用な生き様が、いとおしくなって最後には泣ける。読み終わったあと、胸にあたたかいものがわいてくる、素晴らしく優しいすてきな小説。

文庫OFF

自分に自信なくしてい…

自分に自信なくしているときに読んだので、登場人物に励まされて涙がとまらなかった。

文庫OFF

主人公の粋な語り口が…

主人公の粋な語り口がとても良いです。その他の登場人物たちも生き生きと描かれてていて、実にさわやか! 読み終わると後、なんだか自分もがんばりたくなってしまいます。

文庫OFF

二十六歳の若き噺家・…

二十六歳の若き噺家・今昔亭三つ葉。不思議な成り行きで、口下手で不器用なこと以外まったく共通点のない四人に落語を教えることになる。無鉄砲で短気でお節介焼きで、でも本当はとても優しい主人公が良い人。大規模な事件が起こるわけではないけれど、読んでいてグッときました。

文庫OFF

落語をテーマにしてい…

落語をテーマにしているが、興味が無くても全然問題なし。ストーリー、人物、何もかも良い。読み終えたとき鳥肌がたった。

文庫OFF

落語家の三つ葉、生意…

落語家の三つ葉、生意気な小学生、人前で話せないテニスコーチ、黒猫みたいな女、ガラの悪いプロ野球解説者、それぞれに悩みを抱えながら、落語を通じて仲間意識が育っていく。とにかくそれぞれのキャラクターがいい味出してて、落語にも興味を持つ1冊。

文庫OFF

 最初に「一瞬の風に…

 最初に「一瞬の風になれ」から入ったせいか 佐藤さんは私の中で青春小説の人ってイメージが強かったんですが いい意味でイメージが壊れました。本当に多彩な作家さんだと思います

文庫OFF

わたしにぴったりでした

一応は一人前、でも名人には遠い、若手噺家が主人公。芸の上達に悩む彼の元に、何故か「しゃべることに悩みを持つ」面々が集まって……。人と話すのが苦手、という人は、読むと少し元気がでてきます。

mari104

2025/01/19

1997年刊行。2000年文庫化。 読んで良かった・・・。 凸凹だっていいじゃないか。そう思える。 優しいだけじゃない、だけどすごく温かい。そんなお話。 ちょっと昔の作品なので、携帯電話が出てこない。そこが良い。もしかしたら今の時代におい...

1997年刊行。2000年文庫化。 読んで良かった・・・。 凸凹だっていいじゃないか。そう思える。 優しいだけじゃない、だけどすごく温かい。そんなお話。 ちょっと昔の作品なので、携帯電話が出てこない。そこが良い。もしかしたら今の時代においては書かれなかった作品かもしれない。 インスタントなコミュニケーションではなく、会えない時間に「どうしてるのかな」と思い、次に顔を合わせたら何を話そう、どう振る舞おうかと悩み、居ても立っても居られず相手の家まで向かう。そんな彼らの姿が愛おしく、羨ましい。 駆け出しの落語家、今昔亭三つ葉(26歳)。ひょんなきっかけで彼の元に集まった凸凹な男女4人。 従兄弟の綾丸良。ツンツン娘の十河五月。関西弁の小4・村林優。元プロ野球選手の湯河原太一。 対人関係やコミュ力に問題を抱える彼らは、三つ葉に漫才を習おうとするが・・・。 三つ葉を含め、それぞれに悩みや葛藤を抱える彼ら。自分とは全然違うのに、余裕で感情移入してしまう。 著者の文章がとても上手いのだ。 語り手が三つ葉なので、(当たり前だが)他3人の心情は直接描かれない。徹底的に描かれない。 彼らが何を考え、どう感じているのか分からず、三つ葉同様、読者もヤキモキする。 三つ葉からみた3人の表情の小さな揺らぎや言動によって、読者は想像力を研ぎ澄まされる。 そして、落語家として一人前になろうともがく若者、三つ葉の物語も良い。どこまでも真っ直ぐな彼を好きになる。 ブクログでみかけたので読んでみたが、本当に素晴らしい作品でした(映画化もされたみたい)。 人間ドラマだけど、ご都合主義的なところがない。それが逆に心地良かった。 ラストシーン好きだなぁ。

Posted byブクログ

2025/01/15

登場人物 今昔亭三つ葉 落語家。頑固で気が短く、すぐに角の立つようなことを言ってしまう 綾丸良 テニスのコーチ。吃音があり、本人もコミュニケーションに悩んでいる 十河五月 OL。顔立ちは整っているが、つっけんどんで口調もキツいために誤解されることも多い。 物語 「上手に話せるよ...

登場人物 今昔亭三つ葉 落語家。頑固で気が短く、すぐに角の立つようなことを言ってしまう 綾丸良 テニスのコーチ。吃音があり、本人もコミュニケーションに悩んでいる 十河五月 OL。顔立ちは整っているが、つっけんどんで口調もキツいために誤解されることも多い。 物語 「上手に話せるように、稽古をつけてほしい」良は友人の三つ葉相談しに来た。吃音のためにスクール生と円滑なコミュニケーションが取れず悩んでいるのだ。三つ葉は会話の教室に行くように勧め、付き添いで教室に行くようになる ある時、寄席の席に仏頂面で座っている美人がいるのに気がつく。何とか笑わせてやる…と気になっていた矢先、会話の教室でその美人、十河とまさかの遭遇を果たす お互いの口のキツさから始めは険悪だったが、良と十河に落語の稽古をつけることになる… 読後感 とても不思議な作品、口調に棘ありの曲者揃いのはずなのに、物語全体としてはとても温かい それは、口の悪さの裏にある不器用さや秘めた本音が、読み手にはハッキリと伝わってくるからだろう だから、登場人物はみんな、悪態をついて横道にそれながらも少しずつ前進しているのがわかるし、私自身みんなを好きになれた 人の温かさを多分に感じられる、また読み返したくなるような一冊

Posted byブクログ