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経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2020/11/09

「豊かさ」が社会構造にいつの間にか刷り込まれていくことで生活必需品となり、人々はそれを手に入れるために働き、結局目的としての豊かさを手放す。様々な矛盾に気付いた。内容もタイタニック号などの例えを用いていて分かりやすく説明されていた。

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2014/09/05

タイタニックと同じ、誰もエンジンを止めようとしない ジュネーブ協定と戦争法 国家の正当な暴力=軍隊、警察、処罰権、交戦権 日本のほかに平和憲法を持っている国はコスタリカ。その目的は、軍部が軍事クーデターを起こすのを防ぐため アメリカは海外でしか戦争をしていない。ベトナム戦争以...

タイタニックと同じ、誰もエンジンを止めようとしない ジュネーブ協定と戦争法 国家の正当な暴力=軍隊、警察、処罰権、交戦権 日本のほかに平和憲法を持っている国はコスタリカ。その目的は、軍部が軍事クーデターを起こすのを防ぐため アメリカは海外でしか戦争をしていない。ベトナム戦争以降暴力的になった。 発展イデオロギーは、トルーマンの就任演説から。 植民地時代、帝国主義のころからグローバリゼーションはあった。当時はこれを搾取と気づいていた。今は気づいてはいないが、経済発展イデオロギーで、発展途上国は、搾取されているのと同じ。 植民地時代は強制労働させた。間接的な強制労働=貨幣を必要とさせて、働かせる。=現代と同じ。 遡及的目的論 みんないつか発展する、という幻想。 貧困の近代化=経済発展が貧富の差を合理化し、搾取できるようにした。 世界には成長率がマイナスの国がたくさんある=先進国が搾取している みんな豊かにはなれない=地球のエネルギーがもたない。 貧困は再生産される 自給自足の経済での貧困を、新しいモノを作り出すことで、欲求を増やし、新たな貧困に作り変えた。 ゼロ成長を歓迎する。 パイが大きくなればピースも大きくなる、の嘘。 パイの大きな部分は小さな部分から奪っているから。 豊かさの質を変える。タイム・イズ・マネー。 マネーよりもタイムに価値を感じる。=対抗発展 マネーイズタイム。 仕事と消費 ふたつの中毒にかかっている。 アリストテレス 選挙は貴族制と同じ。もっとも民主的なのはくじ引き。 賃金労働は侮辱。奴隷制と同じ。 イスパニオラの原住民タノイ族は全滅。カリブ海の島には先住民はいない。 経済を民主化する。 マルクスの革命のイメージは、ゼネスト。 ほんとうに必要なものはコマーシャルはやっていない。テレビのコマーシャルに出てくるものは、まず買わない。

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2013/04/16

この本が出版されたのは2000年だが、それから十三年たった今日も、全く内容が古びていない。 それどころか、9.11を経験し、リーマンショックを経た私たちの現在・未来に対して、非常に示唆に富む意見が盛りだくさんの本だ。 この本の言うところの「経済成長」がなくても豊かな生活、というの...

この本が出版されたのは2000年だが、それから十三年たった今日も、全く内容が古びていない。 それどころか、9.11を経験し、リーマンショックを経た私たちの現在・未来に対して、非常に示唆に富む意見が盛りだくさんの本だ。 この本の言うところの「経済成長」がなくても豊かな生活、というのは決して高齢化社会を迎えての縮小された経済規模の中で、勝ち組になるためにはどうするか、などと言ったケツの穴の小さい話ではない。 もっと根本的に、経済などというこの百年くらいの主流にすぎない概念に縛られずに、どうやって生きて行くか、という積極的な問いかけだ。作者はそれを「健全なゼロ成長の社会」(p133)と呼んでいる。 少なくとも、生活のために金を稼ぐ=大企業に搾取されて生きる、という生き方は既に時代遅れになっているのだなあ、と実感できた。

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2012/09/22

図書館で借りたけど、買ってゆっくり読みたい本。 「そもそも人間にとって本当に必要なものはテレビのコマーシャルを見なくてもわかります。」

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2012/04/22

こんな気持ち悪い本は初めてでした。 ナチュラリストの理想を永遠と聞かされている気分。 言ってる事は正しいんだけど、それを現実的にどうやって実行するのか? 実行できるのか?について全く触れていなくて、なんのためにこれ書いたの?聞いてしまいたくなる本でした。

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2011/09/24

タイトルの問い―否。 それはもう今では確実にそう言える。 世界を豊かな方向へシフトさせようと取り組んでいる先駆者、その解決方法をデザインし、ビジョンとして想像している人たちがいて、それに続く若者や、企業の偉い人たちも増えてきている。 この本が書かれた2000年は、経済成長、Dev...

タイトルの問い―否。 それはもう今では確実にそう言える。 世界を豊かな方向へシフトさせようと取り組んでいる先駆者、その解決方法をデザインし、ビジョンとして想像している人たちがいて、それに続く若者や、企業の偉い人たちも増えてきている。 この本が書かれた2000年は、経済成長、Developmentのイデオロギーがおそらく絶頂期だったのではないか。そんな時に読んでいたら、きっと目を開かされたに違いない。 2010年の今この本を読んだ私は、第三章で「Development」という言葉の語源について根本的なところから考えさせられた。 Developmentとはそもそも「発展する」という自動詞で、「発展させる」と他動詞的に使ったのはアメリカのトルーマン大統領の演説が最初だと。ヘーゲル哲学によれば、発展とは生き物が成長するような形の変化を表していて、木を切り木材にして家を建てることは発展とは言わない。このDevelopという動詞の文法的な矛盾が、そのまま経済発展論やそれにならった政策の矛盾とつながっているという。 無理やりとかこじつけとか思えなくもないけれど、この気づきはすごく面白いと思った。 常識がどんどん変わっていくなかで、わたしにとっては原点に立ち戻って考えられる本。 すごくやさしくやわらかく書かれているので読みやすいです。

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2011/07/08

書誌: 著者 C.ダグラス・ラミス 発行 株式会社平凡社(2000年9月25日初版第1刷発行) 私評: 上の↑「書誌」を見て、何かちょっと違和感がありませんか? (^_-) 著者名は「C.ダグラス・ラミス」とある。 でも、訳者名がないですよね。 そうです、この方、日本語を書く...

書誌: 著者 C.ダグラス・ラミス 発行 株式会社平凡社(2000年9月25日初版第1刷発行) 私評: 上の↑「書誌」を見て、何かちょっと違和感がありませんか? (^_-) 著者名は「C.ダグラス・ラミス」とある。 でも、訳者名がないですよね。 そうです、この方、日本語を書く方なんです。 1980年から2000年まで、津田塾大の教授をなさっていた方です。 奥様も日本人です。 もっともこの本の場合は、編集者の質問に対して答える形で作った、彼が言うところの「しゃべり下ろし」だそうです。 編集者がそのテープを起こして、読みやすい日本語にしたということのようです。 この本を本屋で眼にして手に取ったときまで、わたしはこの方をまったく知りませんでした。 しかし、なんとなくタイトルが気になったので買って買って帰りました。 それまでダグラス・ラミスさんという存在を知らなかったわたしにとって、この本の読書体験はまさに、最初から最後までそれこそ“目から鱗が落ちる”驚きの連続でした。 和田重正先生の『自覚と平和』という本にあった“日本国憲法の第九条は宇宙的必然によって誕生したものだ”という洞察を、この本のように的確に納得させてくれた本を他に知りません。 続きは→http://ameblo.jp/aurasoma-unity/entry-10947122280.html

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2011/06/07

経済学の本ではない。正当な暴力とは何か、貧困とは、労働とはなど、切り口が面白い事例が多くこの視点を知ると言う点で面白いが特に際立った感動はなかった…

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2009/10/19

ちとぬるい。226ページの本でここまでしか説明できないのだから、全部を論理的に説明しようとすると大変なんだと思いました。 ・第六章 マルクスの生産構造の下にある環境というのは外圧のこと。

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2009/10/15

左翼的な思想や社会問題はあまりに多様で、本当に難しいと思うけれど、この本はシンプルに勇気をくれる本だと思う。 特に最初のタイタニック現実主義は、実感。

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