愛犬家連続殺人 の商品レビュー
あの埼玉県の愛犬家殺人事件の共犯者が書いた事件の真相。園子温監督の『冷たい熱帯魚』の予告観て、読みたくなって今さら読んでみた。有名な事件だったからある程度概要は知っていたけれど、改めて読んでみるとすごい。当事者が書いているだけあって、かなり緊迫感が伝わってくる。文章がうまいから余...
あの埼玉県の愛犬家殺人事件の共犯者が書いた事件の真相。園子温監督の『冷たい熱帯魚』の予告観て、読みたくなって今さら読んでみた。有名な事件だったからある程度概要は知っていたけれど、改めて読んでみるとすごい。当事者が書いているだけあって、かなり緊迫感が伝わってくる。文章がうまいから余計に、スラスラと引き込まれるように一気に読めてしまった。解体シーンはもちろんのこと、関根の人柄など、当事者にしかわからないリアリティがある。しかし、最後の検事や警察との絡みはちょっと・・・やはりズルズルと共犯者であり続けただけあって、著者である山崎もどこかおかしいのかな。何故そんなにエラそうなのかがわからない。警察も、そんなに下手になっちゃっていいのか・・。自己弁護のために出したんだろうとは思うが、最後の著者の行動には嫌悪感を抱く。
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これ、なんと作者が共犯者なんですよ。 実はあんまり知らずに何気にタイトルで手にとった本なんですが… 「愛犬家殺人事件」というから、てっきり地元大阪で起こったUが主犯の弛緩剤での殺人事件かとおもいきや、同時期に起きた埼玉での事件でした。 それにしても私にはこの事件、「そういえ...
これ、なんと作者が共犯者なんですよ。 実はあんまり知らずに何気にタイトルで手にとった本なんですが… 「愛犬家殺人事件」というから、てっきり地元大阪で起こったUが主犯の弛緩剤での殺人事件かとおもいきや、同時期に起きた埼玉での事件でした。 それにしても私にはこの事件、「そういえば大阪での事件の後に埼玉であったような気がする」程度の記憶しかないんです。 けれど本を読んでビックリ。大阪の事件と違って、かなり凶悪で猟奇的な事件だったようです。 殺した人の体を骨と肉にばらして、さらに肉片は細かく切って川に流し、骨は灰になるまで焼く…ギョヘーッ なんでこんな事件覚えてないんだろうと思ったら、ちょうど時期が阪神大震災とかぶっていたみたいです。 こちらは震災のニュースが主で、関東で起こった殺人事件はあまり詳しくは報道されなかったみたい。 それにしてもこの共犯者、ちょっと自分をいい男に書きすぎなんじゃ…ちゅー気もします。 こういう暴露本というか非難を受けて当たり前の人が書いた本は知ってたら読まないタチなので酷評にはなりますが… なーんか当時はブルってただろうに、本の中では特に後半、強気な発言が多いんだなこの人(苦笑) まぁこのテの本は書いたモン勝ちって事でしょうが。 ただ、この人は一般人(ていうか犯罪者)だけど、文章の書き方はとてもうまいと思います。話のテンポ、情景は特に素晴らしい。 ベテラン小説家に匹敵すると思います。 特にこの人⇒山田悠介よりは数段格上。 (↑この人の本は酷かった:「リアル鬼ごっこ」) グロいのOKの人にはお奨めです。 『ボディーは透明』には笑えます。
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