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おもいでエマノン の商品レビュー

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30件のお客様レビュー

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2012/04/24

本棚に眠っていたのを再読。お話、ぜんぜん覚えてませんでした。面白かったです。表題作がいちばんよかった。正直、連作にしちゃって、ちょっと残念かも。鶴田謙二さんのイラストだったから捨てなかったんだろうな、きっと。

Posted byブクログ

2012/03/14

TAGRO短篇集「マフィアとルアー」内の一編「トリコの娘」作中で登場したので、興味を持って購入。既に絶版のようで、ネットで古本で入手。 内容はエマノンという不思議な少女が登場する、全8話から成る短編集。この少女は、母から娘に記憶を引き継ぐという形で、生命誕生以来の全ての記憶を有...

TAGRO短篇集「マフィアとルアー」内の一編「トリコの娘」作中で登場したので、興味を持って購入。既に絶版のようで、ネットで古本で入手。 内容はエマノンという不思議な少女が登場する、全8話から成る短編集。この少女は、母から娘に記憶を引き継ぐという形で、生命誕生以来の全ての記憶を有している、という設定。 近年でも思い出したように新作が書き続けられている現役のシリーズではあるが、第1話「おもいでエマノン」が執筆されたのが1979年らしい。松本零士による1976年連載開始の漫画「ミライザーバン」が、この「エマノン」と似た設定だったのが思い出される。 この「おもいでエマノン」に収録の8話の内訳は、純愛物が4話、それ以外が4話。純愛物の4話がお気に入り。特に、「おもいでエマノン」「とまどいマクトゥーヴ」が好き。 純愛物ではない4話はについては悲惨な結末を迎えるものが多いが、救いの余地が残された終わり方。 読感は、小説と言うより漫画のそれに近いかも。とても読み易くて、心理描写の量は少なめで、読後感は切ないが重すぎない。特に、純愛もの以外の話は、藤子F不二雄のSF短編や、手塚治虫の「火の鳥」に近いものを感じた。 また、救いの余地が残された終わり方は、何となく藤子不二雄A「笑うせぇるすまん」も連想させられた。「せぇるすまん」では、第3者から見た場合にはバッドエンドでも、本人にとっては幸せかもしれない結末が多く描かれている。 一つ納得できないのは、エマノンが超人的な運動能力を持つという設定。体力的には普通の少女であって欲しかった。あと、エマノン含め女性の言葉遣いがいまいち不自然に感じる。特に初期作。これもちょっと気になった。 読み易くて手軽に楽しめるので、続刊も読んでみたいと思うけど、続刊もほとんど絶版になっていて入手困難。この徳間デュアル文庫というレーベル、書店や古本屋でも少量づつしか置いてないし、かなりマイナーと思われる。

Posted byブクログ

2012/03/13

梶尾真治、という作家に興味を覚え、作家のプロフィールなどを調べてみるとこのシリーズを外せないと思い、気軽に中古本でも…と思っていたらなんと絶版の影響なのか軒並み値段は高騰しているじゃないですか! ちなみに、定価だとシリーズ5冊で4,130円のところ、購入価格は7,039円。 「ゆ...

梶尾真治、という作家に興味を覚え、作家のプロフィールなどを調べてみるとこのシリーズを外せないと思い、気軽に中古本でも…と思っていたらなんと絶版の影響なのか軒並み値段は高騰しているじゃないですか! ちなみに、定価だとシリーズ5冊で4,130円のところ、購入価格は7,039円。 「ゆきずり…」以外は絶版とはいえ文庫ですよ!大人買いしちゃいましたね~(苦笑)。 

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2011/07/16

90年代以降のどんなSFの解説にも登場する「カジシン」不朽の名作。このたびシリーズ最新作の「ゆきずりエマノン」が出たので、それを読む前に原点ともいえるこの作品を読んでみた。この作品のオリジナルは1983年の発行だから、登場以来すでに28年ということになる。この文庫版に収録されてい...

90年代以降のどんなSFの解説にも登場する「カジシン」不朽の名作。このたびシリーズ最新作の「ゆきずりエマノン」が出たので、それを読む前に原点ともいえるこの作品を読んでみた。この作品のオリジナルは1983年の発行だから、登場以来すでに28年ということになる。この文庫版に収録されている7編の読み切り短編は、いずれも神出鬼没なエマノンをめぐるヴァリエーションに富んだ物語。その後のエマノン・シリーズのオープニングを飾るものだ。 地球に生命が発生してからのすべての記憶を持つという女性。エマノンと呼ばれるのは、ノー・ネーム(NO NAME)の逆さ綴りだからだ。母の記憶も、祖母の記憶も引き継ぎ保有するエマノン。30数億年に亘り、代々母から娘へと連綿と引き継がれてきた過去の記憶の大集積がエマノンをエマノンならしめている。 そんなエマノンが巻き込まれる特異な事件の連続。読み切りのSF形式、これでもかというような設定の物語が次から次へと登場してくる。その発想が素晴らしい。オープニングの「おもいでエマノン」を筆頭に、「さかしまエングラム」や「ゆきずりアムネジア」など、形容詞とカタカナの組み合わせからなるタイトルだけでは中味が判別できないけれど、それぞれに独創的な設定と仕掛けが施されている短編ばかりだ。

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2011/05/22

梶尾氏の作品でもっとも好きな一冊。 一話は鶴田氏の漫画(原本管理)も持っているけど、 どちらも非常に思い入れがある作品です。

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2011/03/27

生命が生まれてからの記憶をすべて持つエマノン。謎の多い彼女を取り巻く人々が織り成す物語。楽しんで読めました。ただ続きを見つけられるかどうか…。

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2011/01/16

徳間デュアル文庫の刊行第一弾として復刊された『おもいでエマノン』です。 地球上に生命が発生して以来の全ての記憶を引き継ぐ女性、エマノン。 そのエマノン初出の作品、表題作『おもいでエマノン』は秀逸です。

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2021/02/20

ある作家を評するのにもっともいいのは僕なんかのつたない言葉を読むよりもまずはその作品をよんでもらうことである。 ぼくは、梶尾さんの「美亜へ贈る真珠」に惚れた。 その「美亜へ贈る真珠」のリリカルさに通じる連作集がこのエマノンのシリーズといえよう。 まずはおためしあれ。

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2010/10/09

エマノンがどんな人かわかる。なんか火の鳥みたいな‥。 エマノンの真意?とゆーか心は隠されちゃってる。 もうちょっとエマノンの気持ちの描写が欲しいな…エマノンを取り巻く人達の話で、エマノンがどれだけすごいかみたいな‥感じがむぅん‥でした。 エマノン自身の深い記述は無い。30億年...

エマノンがどんな人かわかる。なんか火の鳥みたいな‥。 エマノンの真意?とゆーか心は隠されちゃってる。 もうちょっとエマノンの気持ちの描写が欲しいな…エマノンを取り巻く人達の話で、エマノンがどれだけすごいかみたいな‥感じがむぅん‥でした。 エマノン自身の深い記述は無い。30億年の記憶があるからって言っても、何かしらあるでしょうさ!と思ってしまいました。 他のシリーズはどうなんだろう? 病院の男の子の話と超能力兄弟(笑)の話が好きです。

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2010/01/30

時の旅人エマノン。これもさまよえるオランダ人の変型なのかな。地球上のあらゆる生命体の記憶が1人の人間の少女のなかにある、っていう設定がすごく面白かったです。 もともと梶尾真治のリリカルな小説がすごく好きで。最近になってエマノンの続編や昔の短編の作品集が次々と発表されて吃驚してます...

時の旅人エマノン。これもさまよえるオランダ人の変型なのかな。地球上のあらゆる生命体の記憶が1人の人間の少女のなかにある、っていう設定がすごく面白かったです。 もともと梶尾真治のリリカルな小説がすごく好きで。最近になってエマノンの続編や昔の短編の作品集が次々と発表されて吃驚してます。 個人的にはエマノンの表紙、高野文子の方が好きなんだけど。 2003.09.04

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