月の影 影の海(下) の商品レビュー
上巻にくらべて、話が明るくなっています。 特に楽俊の出てくるところから。 世界のしくみ、人類の定義など、ファンタジーが好きな人は食つきやすいのではないでしょうか。 ベタは展開ではあるけれど、それでもおもしろい。 この巻から小野作品にはまっていく人が多いのではないでしょうか?
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この世界とは、王とは、物語が急展開で進んでいきます。陽子の成長には目を見張るものがあります。ちょっと悩みすぎな気もするけど。 それにしても、楽俊!私もツツシミが無いと言われてもいいから抱きしめてみたい・・・
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上巻、下巻のはじまりは「なぜわたしが…」というような主人公の自問自答と自暴自棄が続き、読んでるこっちまで重たい気分になってくるけど、 ここから立ち上がらせ、進ませるのが小野不由美。 最後は怒濤のように物語が終幕に向かい、サプライズづくめで終了です。 まぁ、始まりに過ぎないんだけど...
上巻、下巻のはじまりは「なぜわたしが…」というような主人公の自問自答と自暴自棄が続き、読んでるこっちまで重たい気分になってくるけど、 ここから立ち上がらせ、進ませるのが小野不由美。 最後は怒濤のように物語が終幕に向かい、サプライズづくめで終了です。 まぁ、始まりに過ぎないんだけども。
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『十二国記』シリーズの第一作目の下巻。普通の女子高生・陽子が連れて行かれたのは、地図にはない世界『十二国』で…。陽子が楽俊に諭され、尚隆に出会ってからの景麒を助けるまでのトントン拍子が凄く楽しい!読み返すと、強くなったなぁ陽子、と思う。特に喋り方が(笑)大学図書館(06/06/後...
『十二国記』シリーズの第一作目の下巻。普通の女子高生・陽子が連れて行かれたのは、地図にはない世界『十二国』で…。陽子が楽俊に諭され、尚隆に出会ってからの景麒を助けるまでのトントン拍子が凄く楽しい!読み返すと、強くなったなぁ陽子、と思う。特に喋り方が(笑)大学図書館(06/06/後半)
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小野不由美氏の代表作、『十二国記』シリーズの中でも一、二を争う名作、シリーズ第一作目の『月の影 影の海』の感想です。 現実世界で当たり障りのない優等生として過ごしていた、主人公・中島陽子。 「ケイキ」と名乗る謎の男が現れた時、彼女の過ごして来た世界が根本から覆される……。 こ...
小野不由美氏の代表作、『十二国記』シリーズの中でも一、二を争う名作、シリーズ第一作目の『月の影 影の海』の感想です。 現実世界で当たり障りのない優等生として過ごしていた、主人公・中島陽子。 「ケイキ」と名乗る謎の男が現れた時、彼女の過ごして来た世界が根本から覆される……。 この作品の何が凄いって、とにかく構成が見事。 上巻で陽子の身に降りかかる悲惨な出来事のオンパレードと、一転して最下層から一気に上り詰める下巻のクライマックス。 素晴らしいです。 はじめて読んだときは、上巻の悲惨さに軽く落ち込みました(笑)。 上巻と下巻の対比は、何も陽子の周囲で起こる出来事だけではなく、陽子自信の精神的な成長にも顕著に現れていますね。 主人公・陽子の成長物語としても、見事な出来です。 現実世界での、読者がイライラするほどの陽子の優柔不断ぶりと、十二国記の世界にやってきてからの様々な経験で成長した陽子の頼もしさの対比は、非常に清清しいです。 そして、景麒によって「選ばれた」陽子の動揺と葛藤。 突如、自分の身に降りかかった重大な責任に竦む陽子の姿は、ひょんなことから突然一企業の代表者になってしまった境遇の僕としては、非常に共感が持てました。 今回、久しぶりに読み返してみて良かったなぁ、と痛感。 下巻で、数々の苦労の後、ようやく雁国にたどりついた時の陽子の独白。 「すごい……」 何だか次々に扉が開いていく気が陽子には、した。 という一節。 凄くわかります。 僕自身もここ一年ほどで何度も経験したし、きっとこれからも色々と苦労しながらも、こういう経験をしていくと思う。 陽子が王として立つことに竦んでいる時の、楽俊の言葉。 「もっと自分を信じてやれ。五年あとに王の器になれるなら、今から王でもいいじゃねえか。ここで竦む必要がどこにある?」 「ましな人間になりたいんだったら、玉座に就いて、ましな王になれ。それがひいては、ましな人間になるってことなんじゃねえのかい。王の責任は確かに重い。いいじゃねえか。重い責任で締め上げられりゃ、さっさとましな人間になれるさ」 「ましになる気があれば、嫌でもなれる。麒麟と民がお前の教師だからな。それだけの数の教師がいて、莫迦でいられるはずがねえ」 正にそんなことを自分に言い聞かせて、僕は一年前、会社を背負う決意をした。 一年経って、色んなことに慣れてきて、ちょっと緩んできていた自分の性根に、楽俊の言葉がガツンと効いた。 そして、ラストの陽子の一言は、かっこよすぎ。感動モノです。
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十二国記1作目、後半。洋子が楽俊と出会い、王になるまでが描かれています。十二国記シリーズは、十二国の世界をいろいろな角度から描くことが主題なのではないか、と思うんですが、この1作目は、2つの世界の違いについて描いています。 アニメを見ただけでは細かい所がよくわからなかったと言う人...
十二国記1作目、後半。洋子が楽俊と出会い、王になるまでが描かれています。十二国記シリーズは、十二国の世界をいろいろな角度から描くことが主題なのではないか、と思うんですが、この1作目は、2つの世界の違いについて描いています。 アニメを見ただけでは細かい所がよくわからなかったと言う人は是非、この1作目から読んで欲しいところです。
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闇の中に少しずつ光が指してきて ストーリはクライマックスへ! シリーズでは一番はじめに読みました 時代は最初ではないけれど十二国の世界観を 理解しつつ読むには講談社の順番で読むのがいいかと思います
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ある日突然、高校に通う陽子に「迎えに参りました」と現れたケイキという人物。無理やりどこかもわからない世界につれてこられ、しかしケイキともはぐれてしまい、出会った人にも裏切られ、絶望し、すっかりひねくれてしまった陽子。しかし、楽俊というネズミの姿をした半獣と出会い、少しずつ変わって...
ある日突然、高校に通う陽子に「迎えに参りました」と現れたケイキという人物。無理やりどこかもわからない世界につれてこられ、しかしケイキともはぐれてしまい、出会った人にも裏切られ、絶望し、すっかりひねくれてしまった陽子。しかし、楽俊というネズミの姿をした半獣と出会い、少しずつ変わっていく。人というのは気のもちようによって人を信じたり、やさしくできたりと変われる。そんなことに気づかせてくれた。 今回の話は、陽子が王として選ばれ、登極するまでの話。まだまだ話は続いており、これからもっと面白くなっていく!!!
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上巻で散々な目に遭った陽子に初めて楽俊という友人が出来ます。この楽俊の言葉、ひとつひとつがとても素敵で心に響きます。 世界観も人物設定も非常にしっかりと出来上がっているので、安心して読み進められます。 メッセージ性が強いので、そういう作品が好きな方には、かなりオススメ。『十二...
上巻で散々な目に遭った陽子に初めて楽俊という友人が出来ます。この楽俊の言葉、ひとつひとつがとても素敵で心に響きます。 世界観も人物設定も非常にしっかりと出来上がっているので、安心して読み進められます。 メッセージ性が強いので、そういう作品が好きな方には、かなりオススメ。『十二国記』シリーズの虜になってしまうこと、間違いありません。
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半獣・楽俊との出会いによってもう一度人を信じることができるようになる所らへん延王との出会いそれからラストはもう目を休めることなんてできません。何故陽子がこの世界へ連れてこられたのか、ケイキとは、全ての謎が解け、成長を遂げた陽子が下す決断とは・・・!面白すぎてやばいです。
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