1,800円以上の注文で送料無料

さつき断景 の商品レビュー

3.2

15件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/05/19

ハッキリ言うと、最後まで何の物語だか分からなかった。 1995年から2000年までを、5月から始まり一年ずつ切り取った物語。 5月から始まる物語で、皐月。 そして、3人の主人公の断層を見せることによる景色。 まさに、タイトルの妙。 重松清の読者に対する問いかけが聞こえてきそうな感...

ハッキリ言うと、最後まで何の物語だか分からなかった。 1995年から2000年までを、5月から始まり一年ずつ切り取った物語。 5月から始まる物語で、皐月。 そして、3人の主人公の断層を見せることによる景色。 まさに、タイトルの妙。 重松清の読者に対する問いかけが聞こえてきそうな感じもする。

Posted byブクログ

2019/04/21

何の関係もない年代の異なる3人の男性、アサダ、ヤマグチ、タカユキの人生が同じタイミングで切り取られ、それが一年毎に進んでいく。60才前後、40才前後、20才前後それぞれの年代ならではの悩みや葛藤のモヤモヤを抱えた日常が時代背景に乗せて淡々と描かれていく。 グイグイ引き込まれる作品...

何の関係もない年代の異なる3人の男性、アサダ、ヤマグチ、タカユキの人生が同じタイミングで切り取られ、それが一年毎に進んでいく。60才前後、40才前後、20才前後それぞれの年代ならではの悩みや葛藤のモヤモヤを抱えた日常が時代背景に乗せて淡々と描かれていく。 グイグイ引き込まれる作品ではないが、家族を含めた身近な人たちとの微妙なすれ違い等、どこか切なく、でも何となく落ち着ける雰囲気が心地よくもある。

Posted byブクログ

2017/04/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どんなに不況でも、人間で髪の毛伸びるわけだから、食いっぱぐれないんだよ やられたら、やり返す、筋の通らない事は許さない、それが男だろう

Posted byブクログ

2014/02/24

小説の至る所に1995年から2000年までのニュースが実名で出てくる。オウム真理教のサリン事件や橋本首相の動向、モーニング娘の脱退メンバーまで事細かに頻繁に出てくるので所々読み飛ばしてしまった。95から00までの出来事と共に関係のない三人の物語が進んで行く。三人の物語がつながる事...

小説の至る所に1995年から2000年までのニュースが実名で出てくる。オウム真理教のサリン事件や橋本首相の動向、モーニング娘の脱退メンバーまで事細かに頻繁に出てくるので所々読み飛ばしてしまった。95から00までの出来事と共に関係のない三人の物語が進んで行く。三人の物語がつながる事なく、特に大きな事件が起きるわけではない。日本のどこにでもありそうな家庭が描かれている。重松清さんが得意とする挫折を味わい様々な思いを背負った中年も勿論でてくる。

Posted byブクログ

2015/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【読間に】 まだほんの数ページ。 ブクログの平均レビューポイントが3.1と、やや低めなのが気になりつつ、読んでいく。 2012.09.26 【読了】 淡々と綴られた3人の人生。 淡々と始まり淡々と過ぎ去っていった、という感じ。 それぞれの人生のほんの数ページを切り取った“だけ”なハナシ。 タカユキの失恋以外には、これといった山場も無し。 それでも読むのが苦痛でないのは、重松さんの文章だからなのだろうな。 深い感動を得られる類いの作品ではないが、じんわりとゆっくりと、“何が?”とか“どこに?”とかではなく………“何かがどこかに”染み入るハナシだった。 ★3つ、7ポイント。 2012.10.02.了。図。

Posted byブクログ

2011/02/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

阪神大震災後のボランティア後退屈な日々をすごすタカユキ サリン事件のを電車一本で助かったヤマグチさん 長女が嫁ぐ日を迎えたアサダ氏 この三人の1995年から2000年の5月1日を描いていく 三人がどこかで交わるのかと思いきや そうではなくただ三人をそれぞれ書き連ねられる 学校をやめようと思ったりしつつも だらだらと学校を続け大学受験も失敗し2浪するタカユキ つきあい始めた美奈子は大学に受かり置いてけぼりをくらってしまう やりたいことが見つからずにただなんとなく生きてしまう感じは すごいよくわかる それでも探そうとするか適当に生きてしまうか そんなものなくてもいいと割り切ってしまうか 事件を紙一重でかわしたヤマグチさん それ以来心配性になり 一人娘がなにをするにも不安になってしまう 娘ができたら将来自分もこんなもんかなと単純に思ってしまった

Posted byブクログ

2010/09/05

1995~2000年を1年ごとに区切り、印象的な出来事と小説が一緒になったような作品。 ああ、そんなことがあったなぁ とは思うけれど、登場人物に共感する部分がないため、人の生活を遠くから眺めていたような気分で読書終了。 なんだったのか?

Posted byブクログ

2010/08/29

’96~’02まで、高校生のタカユキ、サリン禍を免れたヤマグチ、長女が嫁ぐ日を迎えたアサダの人生を、世の流れと共に追う。

Posted byブクログ

2010/07/29

これこそまさに日常系といえる小説だと思う。 何てことのない毎日を、何てことのない人達が過ごす。そんな毎日を客観的にみることは、同時に自分が毎日を生きていることを再確認させてくれた。 登場人物の一人であるヤマグチさんの娘は、僕と同い年だった。 自分もこの1995年、96年、97年...

これこそまさに日常系といえる小説だと思う。 何てことのない毎日を、何てことのない人達が過ごす。そんな毎日を客観的にみることは、同時に自分が毎日を生きていることを再確認させてくれた。 登場人物の一人であるヤマグチさんの娘は、僕と同い年だった。 自分もこの1995年、96年、97年、98年、99年、そして2000年を、こういう毎日に囲まれながら過ごしていたことを思い知る。 あの時親と交わしていた一言二言にも、それを生むきっかけである背景がその時にあったのではないかなぁ、なんてことを考えると少し感慨深かった。

Posted byブクログ

2010/01/22

<内容>1995年、1月阪神・淡路大震災、3月地下鉄サリン事件、そして5月1日―。神戸でのボランティア活動から帰京したタカユキ(15歳)は惰性としか思えない高校生活に疑問を感じていた。電車一本の差でサリン禍を免れたヤマグチさん(35歳)は、その後遺症ともいうべき自己喪失感に悩んで...

<内容>1995年、1月阪神・淡路大震災、3月地下鉄サリン事件、そして5月1日―。神戸でのボランティア活動から帰京したタカユキ(15歳)は惰性としか思えない高校生活に疑問を感じていた。電車一本の差でサリン禍を免れたヤマグチさん(35歳)は、その後遺症ともいうべき自己喪失感に悩んでいた。長女が嫁ぐ日を迎えたアサダ氏(57歳)は、家族団楽最後の日をしみじみと実感していた…。そして96、97…2000年。三人は何を体験し、何を想い、いかに生きたのか。20世紀末6年間の「5月1日」からそれぞれの人生を照射した斬新なる試み。注目の山本周五郎賞作家が挑んだ日録小説の傑作。

Posted byブクログ