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ハイペリオン(上) の商品レビュー

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66件のお客様レビュー

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SFの金字塔。ハイペ…

SFの金字塔。ハイペリオンでは物語りの断片が語られ、没落でそれらが一気に合わさる。だが、その断片が魅力的。上巻では、司祭の話しがよい。

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ヒューゴー賞・ローカ…

ヒューゴー賞・ローカス賞・星雲賞受賞作。あらゆるSFの魅力を結集し、卓越したストーリーテリングで描く壮大なる未来叙事詩。SFの醍醐味を感じる作品で、とにかく凄い!のひとこと。SFに苦手意識を持っている人にも読んで欲しい作品です。本当におすすめ。

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一冊に様々な要素が含…

一冊に様々な要素が含まれ、数々のストーリーが組み合わさりやがてそれが1つの結末に集約されていく。翻訳も上手くて読みやすい。

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SFとしては十年に一…

SFとしては十年に一つの素晴らしい作品だと紹介されて読んでみたが、初心者には内容が難しすぎた。しかし、SFファンにはたまらない一冊らしい。

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2022/04/15

長門有希が読んでたやつ。枠物語の古典『カンタベリー物語』風の体裁をとっているが、中身は極めて濃厚なSF。 28世紀の宇宙時代、巡礼という名目で7人の男女が旅をしながらそれぞれの物語を語っていく。この説明だけ見ると未来版もしくはSF版『カンタベリー物語』的なものを想像してしまう。...

長門有希が読んでたやつ。枠物語の古典『カンタベリー物語』風の体裁をとっているが、中身は極めて濃厚なSF。 28世紀の宇宙時代、巡礼という名目で7人の男女が旅をしながらそれぞれの物語を語っていく。この説明だけ見ると未来版もしくはSF版『カンタベリー物語』的なものを想像してしまう。そういった趣きもあるにはあるが、中世の多様なドラマが収録されていたかの古典に比べると、本作はガッツリとした一つの大きな物語が設定されていて、やや面食らった。枠物語の「枠」の部分――世界観のキーとなるシュライクの謎――が思いのほか濃厚で、長大なSF巨編ともいえる展開を広げるのだ。そのあたり、実質的には短篇集だった『デカメロン』や『カンタベリー物語』とは大きく異なる性質を持つ。 とはいえ、7人がそれぞれに語る自分語りはそれ単体でも魅力のある話である上、それらが全体のSF世界における物語と絶妙なハーモニーをなして味わい深いものとなっている。旅の舞台となるハイペリオンの風景、背景の歴史、そしてシュライクの謎に引っ張られて先が気になる。SFにありがちな用語の読みにくさはありつつも、最後まで読まないと収まらない系の小説。

Posted byブクログ

2022/03/15

今まで生きてきてSFというジャンルを全く読んだ事がありませんでした。唯一ジャケ買いしたウィリアム・ギブスンのニューロマンサーという本を昔々読んだことがあるくらい。そしてダン・シモンズと言われても拙者デュフフフォカヌポォのコピペくらいでしか知らなかったのですが、このコロナ禍で夜遊...

今まで生きてきてSFというジャンルを全く読んだ事がありませんでした。唯一ジャケ買いしたウィリアム・ギブスンのニューロマンサーという本を昔々読んだことがあるくらい。そしてダン・シモンズと言われても拙者デュフフフォカヌポォのコピペくらいでしか知らなかったのですが、このコロナ禍で夜遊びも出来ずクラブでDJしたり踊ったりできなくなったせいで、夜はネトフリやアマプラを観る時間が増え、そして今までほとんど観たことなかったアニメ作品を観るようになりました。免疫が無かった分、夢中になりました。中でも涼宮ハルヒの憂鬱というアニメにハマって恥ずかしながら今さらながらヲタ化、推しの長門有希というキャラクターが作中で読んでいたのを観て興味を持ち手に取った一冊でした。 SFもアニメも全く通ってこなかったので、流行りも定番やテンプレも解らないのですが、その代わり古い作品でもオールディーズだと感じずに新鮮に感じることが出来る、という新たな発見がありました。昔のアニメの絵柄に違和感とか古さを感じない、みたいな。これは他の文芸ジャンルや実写映画などではもう感じられない新しい体験でした。 ラノベやヤングアダルトが文芸ジャンルの入り口にしっかりと根を下ろした現代では、わかりやすくそして全てを解説説明的に書かれた作品がほとんどだと思います。しかしSFの説明されない空想の世界やアイテムや理論などを並べられて置いていかれそうになり、自分の想像力を働かせて解らない事を補完する、この行為こそが文学的な体験だと思わされる一冊でした。書いてある文章だけで完結しているのならわかりやすく映像でも良いわけですよね、そして映像は決して活字を超えられない。自分はそこにこの本とSFというジャンルの魅力を感じました。 顔色の悪い神父、脳筋女探偵、猥雑な詩人、伝説的な英雄、赤ん坊と学者、そして名前すら明らかにならない領事…登場人物も実はとても純文学的ではないでしょうか。 個人的に長文の自然の描写を読むのが得意ではないのですが、SFというジャンル上、自然や情景が空想である以上、描写が長くなって当たり前だと思うのですが、その点だけがちょっと辛かったです、ましてかなりの長編のシリーズ4冊なので…あと故生頼範義氏の表紙が素晴らしいのですが若干のネタバレありました。 しかし翻訳はとても素晴らしかったです。言い回しなどに全く古さを感じなかったし違和感も感じませんでした。こんなことあるんですね、SF翻訳者のレベルは昔から高かったのか…現代アメリカ文学の翻訳者にも見習って欲しいです。ただ後書きでアツくネタバレ書くのやめてもらっていいですか… SFっていいですね。 説明して欲しくないんすよ解ります? See you later, alligator. After a while, crocodile.

Posted byブクログ

2021/10/13

読み始め、もうなんだか意味がわからない世界の話で面くらい、一体どういう世界なのか想像することすら出来ずにひたすら読み進めていくと、ああ、なるほど、とだんだんこの世界が理解できるような気になってくる。 後半からは、なんとか世界観に頭が追いついてくると、俄然ストーリーに面白みがでてく...

読み始め、もうなんだか意味がわからない世界の話で面くらい、一体どういう世界なのか想像することすら出来ずにひたすら読み進めていくと、ああ、なるほど、とだんだんこの世界が理解できるような気になってくる。 後半からは、なんとか世界観に頭が追いついてくると、俄然ストーリーに面白みがでてくる。 続きが楽しみ。

Posted byブクログ

2021/06/21

20代中盤に夏休みで3週間ほどローマを中心としたイタリア旅行に行けることになり、その時ちょうど読みはじめていたハイペリオンをシリーズまるごと詰め込んでいった。 難解だし繋がりもわからぬままだし、きっと旅行中には読み終わるまいと思っていたのだけど、あまりの面白さに最初の10日で読み...

20代中盤に夏休みで3週間ほどローマを中心としたイタリア旅行に行けることになり、その時ちょうど読みはじめていたハイペリオンをシリーズまるごと詰め込んでいった。 難解だし繋がりもわからぬままだし、きっと旅行中には読み終わるまいと思っていたのだけど、あまりの面白さに最初の10日で読み終わってしまい、その旅の間ずっと気に入ったシーンや繋がりを繰り返し読み続けていた。 当初知らなかった、ローマに生きた詩人ジョンキーツやサンタンジェロ城の登場に素晴らしい縁を感じて旅がより楽しくなった。登場人物達がここにいたのかもしれないと思うと独り嬉しくなった。 長編SFを読むのがはじめてだったので、途中で投げてしまわないか不安でいっぱいだったが、杞憂に終わるシモンズの小説の巧さ。 理論がわからなくともちゃんと物語を脳に染み込ませてくれるのが凄い。 それとアイネイアーちゃんが可愛い。 再読ちゃんとしたいシリーズ。

Posted byブクログ

2019/12/02

ー 教会が滅びるつもりなら、それもまたよし。ただしその死は、キリスト再臨の知識に満ち、栄光に輝くものでなければならぬ。進んで減びるのではないにせよ、暗黒のなかに歩みいるのであれば、毅然とー雄々しく、たしかな信仰心をもって進まねばならぬ。 死の収容所のなかで、核の炎のなかで、癌病...

ー 教会が滅びるつもりなら、それもまたよし。ただしその死は、キリスト再臨の知識に満ち、栄光に輝くものでなければならぬ。進んで減びるのではないにせよ、暗黒のなかに歩みいるのであれば、毅然とー雄々しく、たしかな信仰心をもって進まねばならぬ。 死の収容所のなかで、核の炎のなかで、癌病棟で、ユダヤ人大虐殺のさなかで、孤独な静寂につつまれ、何世代も何世代ものあいだ、死に直面しながらも信仰心を失わず、希望こそいだかぬにせよ、これらのすべてにはなんらかの理由があるのだ、これほどの苦しみを味わい、これほどの犠牲をはらうだけの意味があるのだと祈りながら、暗黒を見すえつつそのあぎとへと歩んでいった、何百万もの先人のように。 論理も事実も納得のいく理屈もなかった先人らが暗黒のただなかへはいっていくさいには、それこそごくごくかぼそい希望の糸と、いまにもゆらぎそうな信仰心しかなかったにちがいない。しかし、その先人たちが暗黒をまえにしてわずかな希望をつなぐことができたのなら、わたしにもまたおなじことができるはずだ…そして、教会にも。 ー 28世紀、謎の惑星ハイペリオンに巡礼団として派遣された7人の物語。 なぜ、巡礼するのか。旅の道中に一人一人が順番に語っていく。 意味不明な設定が解説なしに次々に物語られ、物語の中で少しずつその意味が部分的に分かっていく。物語がだんだん立体的になり、読み進めていくとイメージ出来るようになってくる。イメージ出来るようになるともっと面白くなってくる。物語の中に読者を引き込んでいく引力が強い作品。 続きが気になるなぁ〜。

Posted byブクログ

2019/10/27

難しい用語がたくさん出てきますが、無視して読み進めるとどんどん面白くなっていきます ハイペリオンの歌はちょっと意味不明ですが、、 下巻が楽しみです

Posted byブクログ