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猫の手 の商品レビュー

3.8

4件のお客様レビュー

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2011/05/23

年老いた、子のない大富豪の豪邸。彼の誕生日に集まった肉親たち。その夜起こる殺人事件。複雑な謎が絡みあう事件の手がかりはどこに?本格派ミステリの王道を行く傑作。

Posted byブクログ

2011/03/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ノートン・ケイン・シリーズ 休暇から帰国したケインへの事件の報告。アンダーウッドとモーラン部長刑事の証言。大富豪マーティン・グリーノウが殺害される。容疑者は当日屋敷に集まっていた親族たち。ハッチンスン、アーミリア、ジョージ、アン、フランシス、ブラックストーン。ブラックストーンが連れてきた婚約者ステラ。かつてフランシスと婚約しマーティンの反対で破断した経緯を持つステラ。再びの反対。マーティンの遺産を当てにする親族。マーティンの愛人イーディス・ウォーデン。マーティンの誕生日を祝う打ち上げ花火。「F」からの謎の手紙。愛人に向けた手紙に隠された秘密。  2009年7月28日初読  2011年3月5日再読

Posted byブクログ

2009/10/04

古典とは言え、このような典型的な本格を読める機会は滅多にないので、期待と勢いに任せて一気に読んでしまった。読了後、なぜ一気読みできたのか自分でも不思議な気がした。思い当たるのは登場人物の奇妙さ。誰ひとり共感できず、誰ひとり好きになれないキャラばかり。それが逆に「小説の中の出来事」...

古典とは言え、このような典型的な本格を読める機会は滅多にないので、期待と勢いに任せて一気に読んでしまった。読了後、なぜ一気読みできたのか自分でも不思議な気がした。思い当たるのは登場人物の奇妙さ。誰ひとり共感できず、誰ひとり好きになれないキャラばかり。それが逆に「小説の中の出来事」という印象に拍車をかけ、期待感の後押しもあって余計に新鮮に感じたのだろう。事件は物語の中頃まで起こらない。それまでを、容疑者たちの不思議な性格や不安感にページが費やされている。しかし退屈するシーンはほとんどなく、奇妙で理解しがたい人物たちから目が離せない。事件そのものはありふれているし、解決にいたってはずるいような気もしないではない。また、探偵役の登場が遅いのでそれまでに回り道をするが、それは決しては無駄ではない。手がかりはすべて提示されているので、「読者への挑戦」が挿入されても面白かったと思う。一番気に入ったのはラスト。一瞬呆気にとられるが、潔さと作者の勇気(?)に感心した。

Posted byブクログ

2009/10/04

殺人が起こるのは全体の半分以上が過ぎてからで、それまでは特殊な一族の描写に費やされている。でもそれで特に飽きるとかうんざりするということはなく結構興味深く読める。んで満を持して起こる殺人と探偵役のケイン警部の捜査と推理はいかにも黄金時代って感じでわくわくしながら読んだ。真相も意外...

殺人が起こるのは全体の半分以上が過ぎてからで、それまでは特殊な一族の描写に費やされている。でもそれで特に飽きるとかうんざりするということはなく結構興味深く読める。んで満を持して起こる殺人と探偵役のケイン警部の捜査と推理はいかにも黄金時代って感じでわくわくしながら読んだ。真相も意外な犯人意外な動機と驚かされること請け合い。二重底の下の真相は多分見抜けない。

Posted byブクログ