心はどのように遺伝するか の商品レビュー
遺伝子はその人の在り方を決めるわけではなく、その人の生き方が遺伝的特徴を発現させる。ということが印象に残った。遺伝的情報は水の流れる谷のようなものであり、ある方向に流れやすくなっているというイメージ。(ウォディントン)
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心を働きと捉え、心は遺伝的であることを言っている。人間の心理現象も生命現象の一部なのだから、遺伝するのは当然だと言えるのだろう。運命論的遺伝観を否定し、教育や環境の重要さも説いている。 遺伝を決定論者的に解釈するのではなく、自然なものとして素朴に受け入れ、自分にとって有益な...
心を働きと捉え、心は遺伝的であることを言っている。人間の心理現象も生命現象の一部なのだから、遺伝するのは当然だと言えるのだろう。運命論的遺伝観を否定し、教育や環境の重要さも説いている。 遺伝を決定論者的に解釈するのではなく、自然なものとして素朴に受け入れ、自分にとって有益な情報とし、生きてゆくために学ぶべきこととをして捉えられるきっかけになると思います。
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[ 内容 ] ヒトゲノム、クローン技術と、21世紀は遺伝子の時代に突入しようとしている。 そしていま一卵性・二卵性双生児の研究から、身長や体重だけではなく、IQや性格への遺伝的影響も明らかになってきた。 遺伝子はどのように人間の心を操っているのか? 遺伝をめぐるさまざまな誤解を解...
[ 内容 ] ヒトゲノム、クローン技術と、21世紀は遺伝子の時代に突入しようとしている。 そしていま一卵性・二卵性双生児の研究から、身長や体重だけではなく、IQや性格への遺伝的影響も明らかになってきた。 遺伝子はどのように人間の心を操っているのか? 遺伝をめぐるさまざまな誤解を解く「心と行動の遺伝学」。 [ 目次 ] 序章 偉大ないとこたち 第1章 遺伝のメカニズム 第2章 遺伝を測る 第3章 遺伝の多様性 第4章 遺伝のダイナミズム 第5章 遺伝から観た環境 第6章 遺伝と教育 第7章 遺伝の意味論 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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面白い 行動遺伝学の入門書。プロミンの本と内容が多く被っているが読みやすい。 遺伝、共有環境、非共有環境の寄与率の算出の仕方の説明。 遺伝と教育の関係。教育方法を変えれば、教育方法に応じた成果がでる。ただ し、結局遺伝にも依存する。 環境は遺伝子の可能性を引き出すもの。どちらか...
面白い 行動遺伝学の入門書。プロミンの本と内容が多く被っているが読みやすい。 遺伝、共有環境、非共有環境の寄与率の算出の仕方の説明。 遺伝と教育の関係。教育方法を変えれば、教育方法に応じた成果がでる。ただ し、結局遺伝にも依存する。 環境は遺伝子の可能性を引き出すもの。どちらかだけではない。
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行動遺伝学の入門書。一卵性双生児に関する統計調査の重要性が強調されています。統計データの解釈に関わる部分でもありますので、取り付きにくいところもありますが、なかなか興味深い結果がたくさん紹介されています。 著者の主張は全くマット・リドレーが『やわらかな遺伝子(原題:Natur...
行動遺伝学の入門書。一卵性双生児に関する統計調査の重要性が強調されています。統計データの解釈に関わる部分でもありますので、取り付きにくいところもありますが、なかなか興味深い結果がたくさん紹介されています。 著者の主張は全くマット・リドレーが『やわらかな遺伝子(原題:Nature Via Nurture)』とほぼ重なるように思われます。知識能力や性格などは遺伝的要素が高いのだけれども、その発現は教育を通して顕れるのだということを強調しています(そう記述する動機はよく分かります)。いくつか参考文献が最後に挙げられているのですが、それなりに売れているマット・リドレーの著作が挙げられていないのは残念です。 また、『心はどのように遺伝するか』は疑問ありです。必ずしも心が"遺伝"するわけではない、というのは著者の主張だと思いますので。
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心は遺伝するか。 本書はYESと答える。 一卵性双生児などの統計的な検査が根拠だ。 資質が共通していることが非常に多いという。 ただし、運命決定論ではない。 遺伝がすべてではない。 たとえば、親の資質がそのまま子どもに遺伝するわけではない。なぜなら遺伝するのは遺伝子であり、...
心は遺伝するか。 本書はYESと答える。 一卵性双生児などの統計的な検査が根拠だ。 資質が共通していることが非常に多いという。 ただし、運命決定論ではない。 遺伝がすべてではない。 たとえば、親の資質がそのまま子どもに遺伝するわけではない。なぜなら遺伝するのは遺伝子であり、それ自体ではなく、その組み合わせが意味をもつものであるからだ。 ここからたとえば、「適性が違えばそれにあった教育環境は違う」などの知見に結びつく。 人は一人ひとり違うのだから、その人自身をしっかり見つめなければならないという、いってみれば当たり前のことを再確認。
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【目的】 【引用】 【感じたこと】 【学んだこと】 新しい環境が新しい遺伝的素質を開花させる。 資質に合った役割を。
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おもしろかったーこれ! 確かに新書にしとくの惜しいわ。 「行動遺伝学」っつーのの本で、一卵性双生児と二卵性双生児とふつーの人とを比べながら、遺伝の影響と環境の影響を測ってみよう! という学問。双子の研究は事例集めるの大変だし、倫理的な問題もあったりするので難しいと思うけど、それ...
おもしろかったーこれ! 確かに新書にしとくの惜しいわ。 「行動遺伝学」っつーのの本で、一卵性双生児と二卵性双生児とふつーの人とを比べながら、遺伝の影響と環境の影響を測ってみよう! という学問。双子の研究は事例集めるの大変だし、倫理的な問題もあったりするので難しいと思うけど、それだけにとても有意義。優生論の絡みもあるし、教育論の絡みもあるし、おとーたん、おかーたんの気になるところでもあるし。 行動遺伝学の事例で有名なのは、オオカミに育てられたふたごの「アマラとカマラ」のお話。環境も教育も大事だよねという結論に導くためによく引用される、それはそれで正しいと思うけれども、そもそも「才能」「資質」がなければ教育も環境も無駄になる。教育者や親をやる人には、才能や資質を見抜く力が、まず求められる、みたいな話。 英語の授業の実験で、双子ちゃんをたくさん集めてやった話が面白かった。 いわゆる講義形式と、おしゃべりを通して学ぶ形式を、たくさんのふたごを2つのクラスに分けてそれぞれ学ばせて、結果を比較する。それぞれの授業形式の特性がはっきりと出てて面白い。結論は、「どっちもいいところがある」「子供の気質にあわせるべき」みたいなこと。そらそーだよな。 検証しましたというには被験者の数が少ないのかも知れないけど、あんまり欲張り言えないだろうからなーこの分野。 はぁ、久々にあかでみっくなご本読んじゃった、少しはかしこくなったかしら。
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