リサイクル幻想 の商品レビュー
金属やプラスチックな…
金属やプラスチックなど、材質ごとに分け、リサイクル効率などを客観的に明記し、カスケード利用を勧めている本です。
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前半は科学的解説が多く退屈でしたが後半武田先生の考え方がたっぷり記されていて最後まで読んで良かった。 リサイクルにはエネルギーが必要で本当にリサイクルが必要なのか?ゴミの分別を労力かけて行う意味があるのか?短時間の視点で得られる富や利益ではなく長期的に子孫に残すにはどんなことがよ...
前半は科学的解説が多く退屈でしたが後半武田先生の考え方がたっぷり記されていて最後まで読んで良かった。 リサイクルにはエネルギーが必要で本当にリサイクルが必要なのか?ゴミの分別を労力かけて行う意味があるのか?短時間の視点で得られる富や利益ではなく長期的に子孫に残すにはどんなことがよいか。考えさせられました。
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リサイクルをすると価値の低いものにしか生まれ変わらず、かつ回生、浄化に多大なエネルギー消費と環境負荷を与えるから、やめた方がよいとの主張。特にプラスチックは燃やしてエネルギーに変えた方が合理的。 材料工学専攻の自分にはごくごく当たり前の結論であるのだが、悲しいかな一般の人々にはこ...
リサイクルをすると価値の低いものにしか生まれ変わらず、かつ回生、浄化に多大なエネルギー消費と環境負荷を与えるから、やめた方がよいとの主張。特にプラスチックは燃やしてエネルギーに変えた方が合理的。 材料工学専攻の自分にはごくごく当たり前の結論であるのだが、悲しいかな一般の人々にはこういう話は届きにくい。 ではどうするのか?著者は太陽からもらったエネルギーの範囲内で生活するしかないと言っているが、これも理屈としては正しい。しかしながら世界大戦でも勃発して、人口が半分以下に減らない限り実現できないと思われる。かくしてこのまま何も変ることなく、静かに人類は絶滅の方向に進んでいくのだろう。石油がいよいよ枯渇することが明らかになるその時まで、もう誰にも止められない。石油枯渇が誰の目にも明らかになれば、戦争や飢饉で人口は減るだろう。
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リサイクルの欺瞞を科学的に検証する。環境に名を借りた国家ぐるみの詐欺行為が横行している。リサイクル利権もその一つだ。かつて岐阜県では産業廃棄物処理場の建設反対を公約に掲げて当選した町長が二人の暴漢から滅多打ちにされて死にかけたことがある(『襲われて 産廃の闇、自治の光』柳川喜郎)...
リサイクルの欺瞞を科学的に検証する。環境に名を借りた国家ぐるみの詐欺行為が横行している。リサイクル利権もその一つだ。かつて岐阜県では産業廃棄物処理場の建設反対を公約に掲げて当選した町長が二人の暴漢から滅多打ちにされて死にかけたことがある(『襲われて 産廃の闇、自治の光』柳川喜郎)。 http://sessendo.blogspot.jp/2014/05/blog-post_13.html
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
高校の時に最初に読んだ。小学生の時に京都議定書がまとめられ環境ブームの中で育ったこともありリサイクルというワードについて疑うことは知らなかった。そんな前提でタイトルだけで選んで読んだ本なので高校生の自分にとっては衝撃だった。環境問題とは?を再認識するきっかけといっても過言ではないだろう。
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(「BOOK」データベースより) リサイクルをはじめ「循環型社会」「持続性のある文明」などの新しいパラダイムは、全体を俯瞰し、統合する理論と思想を伴わなければなりません。もし、それらなしに目の前の波だけを見て舵をきれば、航海士と船長を失った船のように大洋をさまようことになるでしょ...
(「BOOK」データベースより) リサイクルをはじめ「循環型社会」「持続性のある文明」などの新しいパラダイムは、全体を俯瞰し、統合する理論と思想を伴わなければなりません。もし、それらなしに目の前の波だけを見て舵をきれば、航海士と船長を失った船のように大洋をさまようことになるでしょう。本著では「来るべき循環型社会とは何なのか」を明らかにし、二一世紀の日本には「環境問題は大切だが、不景気もイヤだ」というジレンマが存在しないことを示します。
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86点。最近は原発関連の発言が注目されてる武田センセ。原発以外でも地球環境問題に関しては10年以上前から自らの著書やメディアで世の定説とは異なる自説を主張し続けてきた。なんやかんやで環境バブルの恩恵を一番受けてきたのはこの人なのかもしれない。 「ペットボトルは分別してはいけない」...
86点。最近は原発関連の発言が注目されてる武田センセ。原発以外でも地球環境問題に関しては10年以上前から自らの著書やメディアで世の定説とは異なる自説を主張し続けてきた。なんやかんやで環境バブルの恩恵を一番受けてきたのはこの人なのかもしれない。 「ペットボトルは分別してはいけない」などは暴論にも聞こえるが、著書を読むと目からウロコ、です。リサイクルに関してセンセの立場は否定論者ではなく懐疑論者だ。限りなく否定論者に近いけど。 いろいろ批判されてはいるものの、CO2削減だエコだエコだなんだってIPCCはやいやい言うけど、実はこういう意見もあるんだよ。というオルタナティブな道筋・価値観を示そうと敢えてやってる感じが僕は好き。 なんでもかんでもリサイクルマンセー、っていう何も考えないリサイクル原理主義者を批判してるだけで、詰まるところセンセの主張はスタンダードで「物を大事に使おうぜ」なんだと思います。
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[ 内容 ] リサイクルをはじめ「循環型社会」「持続性のある文明」などの新しいパラダイムは、全体を俯瞰し、統合する理論と思想を伴わなければなりません。 もし、それらなしに目の前の波だけを見て舵をきれば、航海士と船長を失った船のように大洋をさまようことになるでしょう。 本著では「来...
[ 内容 ] リサイクルをはじめ「循環型社会」「持続性のある文明」などの新しいパラダイムは、全体を俯瞰し、統合する理論と思想を伴わなければなりません。 もし、それらなしに目の前の波だけを見て舵をきれば、航海士と船長を失った船のように大洋をさまようことになるでしょう。 本著では「来るべき循環型社会とは何なのか」を明らかにし、二一世紀の日本には「環境問題は大切だが、不景気もイヤだ」というジレンマが存在しないことを示します。 [ 目次 ] 1 なぜリサイクルが叫ばれるのか 2 今のリサイクルは矛盾している 3 リサイクルから循環型社会へ 4 「分離の科学」から労力を知る 5 「材料」と「焼却」の意味を知る 6 来るべき循環型社会を考える [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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ちょっと眉唾のこともあるが、きちんと科学的にリサイクルも進めなければならないことは著者の言うとおり。ただ、リユース、リデュースの議論なしにリサイクルのことだけで完結させようとする議論には無理がある。 広い視点が必要であり、合理的でなければならないし、啓蒙的でもなければならない。地...
ちょっと眉唾のこともあるが、きちんと科学的にリサイクルも進めなければならないことは著者の言うとおり。ただ、リユース、リデュースの議論なしにリサイクルのことだけで完結させようとする議論には無理がある。 広い視点が必要であり、合理的でなければならないし、啓蒙的でもなければならない。地球環境への負荷を最小にする方法はとうやらそう簡単ではない。
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遺産型資源を使って紙をリサクルすことは不合理だ。同じ理由で繊維、草木、プラステック、ゴム(使えば劣化するモノ)も不適格だ。これらは焼却し、その熱を利用して発電するのが望ましい。ペットボトルのリサイクルを例に上げている。使用済みボトルを集め、異物を選別し、ラベルをはがし、洗浄した...
遺産型資源を使って紙をリサクルすことは不合理だ。同じ理由で繊維、草木、プラステック、ゴム(使えば劣化するモノ)も不適格だ。これらは焼却し、その熱を利用して発電するのが望ましい。ペットボトルのリサイクルを例に上げている。使用済みボトルを集め、異物を選別し、ラベルをはがし、洗浄したあと、新しいボトルを製造する過程で消費される石油の消費量は通常の4倍以上になる。これではリサイクルとは名ばかりの偽善的行為としかいえない。 物欲をすてることでモノの使用年数をのばし、モノの材料となる資源の消費を抑えること。大量生産大量消費時代は終わりを告げる。根本的に企業のあり方を変えるこころみが必要なのだ。欧米のモノに囲まれる幸福とは別次元の価値観がそこにはある。
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