自己評価の心理学 の商品レビュー
二人の精神科医の共著だが、本文中に難しい専門用語は出てこない(カウンセリング的な対処のしかたがほとんど書かれていないからでもある)。そういう意味では、とても読みやすい本だと言えるだろう。 タイトルにもある通り、『自己評価』に特化した本。 自己評価とは何か、どうやってできあがるか、...
二人の精神科医の共著だが、本文中に難しい専門用語は出てこない(カウンセリング的な対処のしかたがほとんど書かれていないからでもある)。そういう意味では、とても読みやすい本だと言えるだろう。 タイトルにもある通り、『自己評価』に特化した本。 自己評価とは何か、どうやってできあがるか、差し障りを感じるばあいに日常のなかでどう対処していったらいいかも書かれている。 この本では、自己評価を『高い』『低い』と、それぞれをさらに『安定』『不安定』の4つのタイプに分類している。 著者らとしては「高いからといっていいわけではないし、低いからといって悪いわけではない」というの態度。低いばあいだけではなく、高いばあいのデメリットもきちんと書かれている。そのあたりにまず、好感がもてる。 この本はとてもおもしろかった!コラムのような部分に、自己評価の高さ・低さという視点から見た、歴史上の人物などの逸話が載っている。そこがとてもおもしろい! 本文中には事例が豊富であり、自己評価が高いばあいと低いばあいの対比の表も多用されていて興味深くもある。 しかし、このての本によくあるように「幼い頃のこういう経験によって、こうなる」と断定してしまってるあたりで星ひとつマイナスとしました。
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自己評価に関する本を何冊か読んだが、その中では1番わかりやすく、論理的な説明なので、おすすめできる。
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付箋をあちこちに貼りながら読んだ。自己評価は子どもの頃に形成され、親や学校などの影響がとても大きい。長子、次子による違いも大きい。ただ大人になってから自己評価が変化することもある。この本を読むと、嫉妬や、謙遜や、傲慢や、用心深くて心配性だったりする性格などの説明がよく書かれていて...
付箋をあちこちに貼りながら読んだ。自己評価は子どもの頃に形成され、親や学校などの影響がとても大きい。長子、次子による違いも大きい。ただ大人になってから自己評価が変化することもある。この本を読むと、嫉妬や、謙遜や、傲慢や、用心深くて心配性だったりする性格などの説明がよく書かれていて面白い。おもしろいなと思ったのは、ほめれば一般的には子供は自信をつけるけれども、それが根拠のないほめだと返って自己評価をさげるということ。 それから「自己評価が高くて不安定」な人。「自己評価が低くて不安定」な人。この2つにわたしの家族がよくあてはまる気がする。分厚くて、中盤はそこまで惹きつけられはしなかったけれど、読み返したいということで手元に置いた。なにかしら得られるものがある。
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一言で感想を書くのがすごい難しい本でした。隅から隅まで頷けることばかりで――欲しいな、この本。繰り返し読みたいです。クリスマスまでこの気持ちが続いていたら、買おう……かな。 影響力が強すぎて、どんなことでも『自己評価』という軸でものごとを考えてしまいそうで怖い。っていうか、今...
一言で感想を書くのがすごい難しい本でした。隅から隅まで頷けることばかりで――欲しいな、この本。繰り返し読みたいです。クリスマスまでこの気持ちが続いていたら、買おう……かな。 影響力が強すぎて、どんなことでも『自己評価』という軸でものごとを考えてしまいそうで怖い。っていうか、今ちょっとそうなりかけている。人を批判する人を見ると、この人はこれで自分の自己評価を上げているのかな、とか。人からけなされても動じない人、他人の意見を排しても自分の意見を主張する人を見ると、この人の自己評価は高いんだろうな、高くて安定かな不安定かな、と考えてしまう。 とはいえ、この本のお陰で、自分が今持っている価値観を疑うということを覚えたので、ある意味契機になりえる本だったなぁと思います。 まわりの目を気にしているということは、まわりの人に注意を向けているのではなく、自分に注意を向けているだけなのだなーとか。 自己価値観が下がると女性は男性に口説かれやすくなるというのはちょっと笑えましたが。ほんのちょっとした出来事も、自己価値観という概念にするっと結びつけられるというその論法はすごい。 もともとこの人の文章が好きで、内容がよければいうことはないけど文章の並びを見るだけでも楽しめるので、うん、いい本だったなと。 自己価値観という尺度で自分を見直す生活は、きっとまだ続くでしょう。 さしあたって――私の集中力のなさは、自己価値観のなさによる無力感が関係しているようなので、自分はできると暗示をかけると作業の進捗がよくなる(じっさいよくなっていると思う)のは、不思議な話だと思います。
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